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話す内容は足りないくらいでいい(初級・会話練習)

先日、あるオンライン交流会に参加しました。ゲストに中国語ネイティブを迎え、中国語のみで話すという企画です。このような機会はなかなかなく、刺激的な経験でしたが、自分が話した内容については反省もあり…。

私が中国語の練習で短い文章を”話す”時に心掛けていることを3点、共有したいと思います。
(テーマを決め中国語でつぶやく練習は単語の忘れ防止にもおススメです)

                   *

1. 難しいのは地名、特定なものの名前
日本語の漢字を中国語読みすると全く違う音になるので、聞き手がすぐ理解できないことが多い。身近で特定な場所の名前はできるだけ省略してみる。(有名な場所、史跡などは例外)
例:近くの八幡神社 →  近くの神社  → ある神社

2. 内容はいつ、どこ、だれと、エピソード1つ
これは自戒を込めて。ついつい盛り込みすぎないように注意しています。

3. 内容は足りないくらいでいい
情報が足りないと伝わらないのではと心配になりますが、もし聞き手が分からなければ質問をしてもらえ、会話がより広がることもあります。(話す途中で発音を間違えて訂正したり、質問が来たりで意外と長くなることもあるので短めで丁度よい。)

                    *

<つづいて、 私が上記交流会で話した内容です。>

今回のテーマは「旅行について」でした。
● 今までに行った旅行の中で一番印象に残っている場所は?
● それはどうして?

私の一番思い出深い旅行は2001年、
親友と行ったヨーロッパ旅行です。
イタリアからフランスの旅行です。
私たちはイタリアから快速電車に乗りました
あの日は大雨が降って
ギリギリ、私たちは切符を買うとすぐに電車に乗りました。
電車が出発してから私たちは気づきます。
自分たちが乗っているのが1等車両ということに。
私たちの切符は1等車ではありませんでした。
私たちは慌てて移動しようとしましたが
なぜか、通路がありません。
仕方なく私たちはそのまま1等車に座っていました。
すると車掌さんが来ました。
私たちがチケットを見せると、車掌は「これは違う」といいました。
私の友人はフランス語が話せたので
「わざとじゃない、次の駅についたら2等車に移動します、それでいいですか?」と言いました。
すると車掌が
「いいよ、君たちがボクにキスしてくれるなら。」
「ホント?」
心の声(何度でもしてあげるよ。)
そして友人は車掌の右、私は左にチュッっとして
乗り換えずにそのままパリまでいきました。
これが私の一番印象深かった旅です。  
                       [長さ約4分半]

どういうこと? 

< 最後に、上記の元となったエピソードです。>

2001年、親友と行ったヨーロッパ旅行です。その頃はまだEUではなく、通貨も国ごとにバラバラの時代。イタリア・ミラノから出発してフランス・パリ到着の高速電車の旅、ニース経由で行きました。
私たちは途中ニースで降りて観光し、再びTGVに乗ったのですが、当日ニース駅に戻ってきた途端に、急に大雨が降り始めました。
切符を買うと出発ギリギリの時間、あわてて電車に飛び乗りました。

電車が発車してすぐ、私たちは1等車両に乗っていることに気付きました。
移動しようとしても、独立した車両になっていて、通路もありません。仕方なくそのまま1等車に座っていました。
するとほどなく、車掌が歩いてくるのが見えました。

その車両には私と友人の2人しか乗っていませんでした。声をかけられ、私たちが2等車(普通席)の切符を見せると案の定、「これは違う」と言われたので
「分かっています。わざとじゃないんです。慌てて乗ったので気づきませんでした。まさか移動できないなんて知らなくて・・・次の駅で乗り換えるのでそれまで乗っていてもいいですか?」
友人はフランス語でそう説明しました。

でっぷりとしたお腹、大きな体の車掌さんは、友人がアジア人なのにフランス語を話すことにまず驚き、「どうしてそんなに上手にはなせるの?」と聞きました。友人はフランスに住んでいたことを話すと同時に、「彼女(私)はイタリア語が話せる。」と言ったので私も2.3言話しました。とにかく信用してもらおうと、私たちは少々多めに自分たちのことを話しました。
(イタリアとフランスは隣国なので車掌さんなら両方の言葉が分かる人も多いのです。)

すると、車掌は一言
いいよ、君たちがボクにキスしてれるならね
え?もちろんOK!
そして彼女は車掌の右の頬に、私は左にキスをすると車掌は去っていきました。
友人と私は顔を見合わせて
「いいよって言ったよね?」
「このまま乗っていていいのかな?」

結局そのまま次の駅でも乗り換えずに、私たちは悠々1等車でフランスまでの乗車を楽しみました。
これが私の人生の中でも、一番に印象に残っている旅です。

                  *

メインが思い出話になってしまいました…(*ノωノ)
最後まで、読んで頂きありがとうございました。

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