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パラサイト もしも映画がゲームになったなら #5

ゲームプランナーのみえうです。
この記事シリーズは見た映画のエッセンスを抽出してゲームにアレンジします。版権もののゲームを作るわけではなく、何が楽しかったのかの分析とゲームへの再構築を題材とします。映画のネタバレが多く含まれますのでお気をつけください。
今回は第5回です。

今回はパラサイトです。

見たのは確か2月くらいだったかな。そのあと見直したわけではなく、先週末に見た映画が使えなかったので代打です。

何が楽しかった?

映画のポイントとしてはどんどん闇が深くなっていくことなのかなと思っています。主人公家族の乗っ取りから始まり、もっと先に寄生されていたところまで、止まることなくどんどん深くなっていきます。主人公一家も定職を見つけたところで更生しないのが、テーマを貫いててよかったと思ってた気がします。

社会性がテーマにありそうですが、私が感じた不快感を軸にしていきたいと思います。主人公家族の怠惰のためならいくらでも努力するのは、生怠説信者の私としてはかなり人間らしく映りました。ですが、生理的に受け付けないものは受け付けないですよね。人に迷惑かからない範囲を超えると気色悪いです。

そんな気持ち悪くてもこの映画を評価しているのは感情が動いたからです。自分の知らない世界なので非日常感も働いていますが、嫌悪であっても自分と無関係なら楽しいですよね。汚部屋特集見たときとか、見下しの感情と混ざって楽しい不快感になります。とはいえずーっと不快感だとエンタメ見てられません。毎日汚部屋特集ならテレビつけなくなります。楽しい快感の中にたまに楽しい不快感があるから、スパイスになって耐えられているだけです。この辺ゲームにしていきましょう。

構造化する

不快感をスパイスにするか主題にするかで結構変わります。

いい具合にスパイスにしていたと思うのはGhost Of Tsushima ですね。主人公が侍としての誇りをまげて目的のために下衆な手段をとっていくんですが、主人公的には自分の人生通して守ってきたものを折って對馬を守るために転落します。誰しも守りたい軸の一つくらいはあるもので、自身の軸と主人公が軸をまげていくさまを重ね、苦悩を追体験できます。首位人口へのシンクロ具合が上がり、没入感が増幅します。とはいえずっと苦悩が続くわけではなく、主人公もすぐに慣れてしまいます。苦悩をずっとこすり続けると不快感が継続して辛くなってくるので、ポイント以外は苦悩が前に出てくることはないです。NPCが侍の戦い方じゃないって主人公に問いかけるたびに自分を保つように對馬のためって返すの好きです。ちょっと不快感のとらえ方が広いですが、こんな使い方だとスパイスとしてちょうどいいなと思います。

400文字近く話しましたが、不快感をスパイスとして使うとパラサイトの体験からずれていくので今回は主題に使います。

主題で使うとプレイヤーはずっと不快でいることになります。最後まで不快だとただの不快になっちゃうので適度に解放して快楽にさせる必要がありそうです。要はためてためて解放!!!という達成感に似た快楽を提供するゲームになりそうです。
按配が難しんですが、ずっと不快だと不快が正常な状態になっちゃうので不快の中にもメリハリがいります。不快が収まるポイントと不快が強まるポイントと解放されるポイントの3つが必要になります。パラサイトだと不快中心のシーンが半地下の家のシーン、ゆるみシーンが寄生先の家で幸せになってるシーンですかね。やってることは不快なんdネスが、ビジュアルの清潔感でメリハリつけてると思います。

どうやって不快にしよう

不快なものっていっぱいあるんですが、今日は眠いのでパラサイトに寄せます。手段を選ばない、衛生的じゃない、プライドが生存に近いところにある、自分の力と人の力を混同してたか望むするとかかなーと思います。

ジャングルとかの現住人になって観光に来た人間を捕まえて身ぐるみ剥ぐとか。ガイドのふりして体よく取り入って、助けが来ないあたりまで来たら襲って身ぐるみ剥いで臓器は売りはらって生活するゲーム。人を狩った直後は羽振りが良くなるので、資材アップグレードできたり、いい武器買えたり、宣伝できたりして開放タイム。観光客とガイドのふりしてコミュニケー署員とっているときが現実に帰ってこれるホンワカタイム、人を狩ってる時が底辺タイム。
自分は遊びたくもないし作りたくもないけど、一部に大うけしそうだな。これにしよう。

ゲーム概要

▼主人公の設定
 主人公は未開地の現地ガイド。
 ガイド中の不慮の事故が起き、観光客が返らぬ人になる事件があった。
 これをきっかけにガイド中に観光客の身ぐるみ剥いで売りさばいた方が利率がいいことに気が付く。
▼ゲームの目的
 現地ガイドとして生活していくことが目的。
 手段を選ばずハイリスクハイリターンな生活もできるし、
 質素に生活もできる。
 基本はハイリスクハイリターンを選んでもらって、
 捕まるか捕まらないかのぎりぎりを楽しんでもらう。
▼主人公が取れる手段
 基本アクションはすべてガイドに紐づいたもの。
 ガイド中
  ・いかに観光客を油断させるか
   会話で観光客を油断させ、抵抗されにくくする。
  ・観光客をしっかり殺す
   武器や技術を磨いて観光客に逃げられないようにする。
   逃げられると発覚のリスクも上がるし、収入が減る。
 ガイド外
  ・宣伝
   自分がいいガイドだと宣伝し
   団体客や金持ちを客にできるようにする。
   毎回観光客が死ぬガイドはさすがに悪評が広まるので、
   適度に殺すようにする。
  ・評判を変える
   店の再オープン、街を変える、整形などで評判をリセットできる。
  ・部下を雇う
   処理できる人数が増える。

おわり

思ってたよりグロテスクなゲームになったなぁ。

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