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ビジネス書を読むときに意識する、人間の習性とは?

数ヶ月に一度、ビジネス書を乱読したくなる時がある。
読んでいる時に、「この考えはためになるな。」と思うことや、「今の俺の境遇のために書いてある本だ!」と感じることがあるし、
一方で「何が言いたいのか分からん。」だったり、「一部の特別な人しか受け入れられない本だ。」とも感じることがある。
そんなことを思いながら乱読していると、だんだん頭の中がぐるぐるして、何が何だか分からなくなる。

そんな時に意識しようとしている人間の習性がある。

「人間は心地よいものに飛びつきがち」ということだ。

何が言いたいかというと、自分にとって心地よいことは頭の中に入りやすく、逆により自分を苦しめるような内容には、頭の回転を止めてしまう作用があるということだ。

「年功序列なサラリーマン社会に身をおいてはこの先だめだ」というような話があったとしよう。読者は今まさに年功序列社会の大企業にいるとする。
(何を隠そう私のことなのだが)

今の仕事を仕事を辞めたい時
・・・そのような記述はすんなりと私の頭に入っていき、本の中から、年功序列企業の弊害や、そこを辞めるコツのような記述が頭に入ってくる。

今の仕事に満足している時
・・・そのような記述に至るロジックに懐疑的になる。
その本からは、これからの行動系(do)について書かれた内容は頭に入ってこず、改めて大企業の存在理由だったり、大企業のメリットだったり、そもそもの企業とは?という存在について(be)の記述に脳が向かうようになる。

心地よいものに飛びつくことは悪いことではない。
飛びついた先で学びを得れば良い。

ただ、なぜその記述を心地よく感じ、飛びつくのを考えることで、自分が今本当に何を考えているのか理解出来るきっかけとなる。

一冊の本が私を写す鏡となるのだ。


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