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「スイミー」はわたしかもしれない

「スイミー」のお話は、みなさん覚えていますか。
小学2年生の時に国語の教科書に出てきた、あれです。

「1匹だけ黒い魚で、目になって、大きい魚を追い払うやつ!」
ざっくり説明したけど、みなさん思い出したでしょう。(雑すぎるw)

私の長女は日本では小学2年生。
先週から2週間「スイミー」を音読しまくっていて、私も教科書見ないで読めるんじゃないかと思うくらい熟読しました。
そしてこの「スイミー」が、大人になって読むと奥が深いんです!

子供の時は、
「みんなで力を合わせれば大きな力になる!いい話だったなぁ。」
で終わっていた気がします。

しかし、今読んでみると、
「あれ、スイミーって私じゃん。」
「私のこと描いてないか。」

と思えて、作者レオ・レオニさん、すごすぎ!と関心しちゃうのです。
(今更ながら、改めて素晴らしい絵本作家さんと気づきました)

では、図々しく「スイミーはわたしかもしれない」と思う理由を語らせてください。
(以下:好学社「スイミー」引用 http://www.kogakusha.com/book/187/)

広い 海の どこかに、小さな魚の きょうだいたちが、楽しく くらして いた。みんな 赤いのに、1ぴきだけは、からす貝よりも まっくろ。およぐのは だれよりも はやかった。
名前は スイミー。

私は日本で仕事をし、友達もいて、夫もいて、子供はいなかったので好きなことをしまくって生きていました。
そして子供の頃から、夏は海、冬はスキー、高校生まで陸上部。
学生時代の私を知る人はわかるよね。
いつも真っ黒でした。(肌が黒かろうが、赤かろうが、ここポイントじゃない。でもかぶってるw)

ある日、 おそろしい まぐろが、 おなかを すかせて、すごい はやさで ミサイル みたいに つっこんで きた。
一口で、 まぐろは、 小さな 赤い 魚たちを、 一ぴきのこらず のみこんだ。にげたのは スイミーだけ。

そう、夫の希望で突然イギリスに移住することになったのです。
仕事、車、行きつけのカフェや飲み屋、すぐに会えていた家族や大好きな人達、自由に使えるお金、夫の両親と同居だったので自分だけの空間など、ぜーーーーんぶ失いました。

スイミーは およいだ、 くらい 海のそこを。
こわかった。 さびしかった。とてもかなしかった。

イギリスに来たことを後悔して、自分が何のために存在しているのか見失い、毎日しくしく、時にはえんえん泣いていました。まさに悲劇のヒロインみたいになっていました。

けれど、 海には、 すばらしい ものが いっぱい あった。
おもしろい ものを 見るたびに、 スイミーは、 だんだん 元気を とりもどした。
にじ色の ゼリーのような くらげ。
水中ブルドーザーみたいな いせえび。
見たこともない 魚たち。見えない 糸で ひっぱられて いる。
ドロップみたいな 岩から 生えて いる、こんぶや わかめの 林。
うなぎ。 顔を 見る ころには、 しっぽを わすれて いるほど 長い。
そして、風に ゆれる もも色の やしの気みたいな いそぎんちゃく。

遂に「英語勉強しなきゃ。」と一歩を踏み出すと、異国の友達ができ、その人たちが「日本人いっぱい知ってるよ。」と言って、日本人をたくさん紹介してくれました。
駐在で来ている奥様たちが日本食を作くってくれたり、色々な情報を教えてくたので、自分の住んでいるところも悪くないと思えたし、イギリスも探せば美味しいものあるじゃないか。と、食べることが大好きな私は、食べ物のことが解決しただけでかなり元気になりました。

また長女の妊娠をきっかけに、国際結婚しているたくさんのお友達とも出会うことができ、人との繋がりの大切さを実感しました。
そして毎週土曜日は日本語補習授業校でお仕事をすることができ、また次女の学校が始まるまでの7年間、子供達が日本語に触れ合えるトドラーグループの先生をすることもでき、かなり自分らしさを発揮できました。

そして今は大変なこともあるけれども、BUYMAというプラットフォームで物販も楽しんでいます。
ここから繋がれた方々の影響を受けて、さらに学びたい気持ちが湧き上がり、毎日ワクワクしています。

そのとき、 岩かげに スイミーは 見つけた、スイミーのと そっくりの、 小さな魚のきょうだいたちを。
スイミーは 言った。
「出て こいよ。 みんなで あそぼう。 おもしろい ものが いっぱいだよ。」小さな 赤い 魚たちは、 答えた。
「だめだよ。 大きな 魚に 食べられて しまうよ。」
「だけど、 いつまでも そこに じっとしているわけには いかないよ。 なんとか 考えなくちゃ。」
スイミーは考えた。いろいろ 考えた。うんと 考えた。

『スイミーは考えた。いろいろ 考えた。うんと 考えた。』
現在ここ。↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
『みえこは考えている。いろいろ 考えている。うんと 考えている。』

きっとどこかに、過去の私みたいに悩んでいる人がいるかもしれない。
その人達のために、私にできることが何かあるかもしれない。
そしてどこかに、私と同じことを考えている人がいるかもしれない。
さぁ、どうする。
ここを今、めちゃくちゃ考えている段階なのです!

それから、とつぜん、スイミーは さけんだ。
「そうだ。みんな いっしょに およぐんだ。 海で いちばん 大きな 魚のふりをして。」
スイミーは教えた。
けっして、 はなればなれに ならない こと。
みんなが、 一ぴきの 大きな 魚みたいに およげるように なったとき、 スイミーは 言った。
「ぼくが、 目に なろう。」あさの つめたい 水の 中を、 ひるの かがやく 光の 中を、みんなは およぎ、 大きな 魚を おい出した。

そうなんです!ここが私が目指す世界。
辛い時も、いい時も、仲間と一緒にいれる環境を作ること。

「どこにいても笑顔になれる人を、1人でも多く、みんなで一緒に増やすこと」

笑顔の人の周りにいる人は笑顔になるし、幸せは循環すると私は信じています。
きっとわたしが完璧に「スイミー」に進化した時、一緒に泳いでくれる人がいることを信じて、今できることを頑張りたいと思っています。

以上、「スイミーはわたしかもしれない」と思った理由でした。

みなさんも、大人になって「スイミー」を読んでみて、スイミーとどこか重なる部分があったのではないでしょうか。

小学2年生の題材にしては奥が深すぎる!

小学2年生はこんな感じで楽しめれば合格!
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


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