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20230822(考えることについて)

 私は常に考える。そして考えることを愛している。

 考えることほど孤独を感じる瞬間はない。考えるという行動は誰にも共有できない。ゆえに楽しい。どんな瞬間でも考えることであらゆることを実現できる。それを独占してニヤニヤできる。はたから見れば気持ち悪いかもしれないが関係ない。私の考えは私だけの宝物だ。

 そもそも考える瞬間と考えていない瞬間の切り分けはかなり難しい。考えないようにしようと考えていたり、今なにも考えていなかったなと思い返した時には既に頭は考えることを始めている。
 何かに没頭している時、人は何も考えていないらしい。しかしそれは本当だろうか?私も趣味に没頭することはあるが、それは目の前の興味の対象に心を預けて必死に考えているのではないだろうか。
 あるいは日々のルーティンをこなす瞬間は考えることなく身体が勝手に動いているような感覚になる。しかしそれも意識していないというだけで無意識に考えていることの顕れとして身体が動いているのではないのだろうか。

 いずれにせよ、答えは出ない。なにせ寝ているときでさえ夢を見るのだから、人間は考えることから脱却し得ないのかもしれない。要は考えることに対して集中するか手放すかの違いに過ぎないように思う。

 考えることこそ私の一生のライフワークである。
 まさに人間は考える葦なのだ。


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