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アナグラム詩: いつかみた夢のもどる春(+アナグラム歌会2ノ中継⑥)


いつかみた夢のもどる春
(14リフレイン)

冥界の神
春の女神 娶る
唯一のルールは
のどもとの 爪
羽ばたいた 鶴
狩る弓ゆるめる

田畑 晴るるも
いつ 春もどる

友と見た 使い
燕 はるばる
桃の蜜 たどる
髪 たゆたい
春の藻 揺るる
亀 みる貝包み
夢とも 萠ゆる
野の ゆたか

みいつ 宣る春
夢もとめ 灯る
祈る露 見ゆる

春の夢 もどる鷹
夢の夢 もどる鳩
友の形見 つかみ
いつか見たメダイ
つかみたい



*****

最後のアナグラム歌会中継となりました!

雪柳あうこさんから、天才的な傑作をいただきました。詩心の真髄と思いました(冒頭のアナグラム詩も、春の返歌にしたい!と思いました)。
前回参加してくださっただいすーけさんも、こちらの記事で激賞されています!

春雷さんから、春らしく「命短し恋せよ乙女」な46音をお寄せいただきました!1行に情景とメッセージの両方を織りこむ巧みさです。

さちとピースさんから、文字通り、犬のピースとさちさんの、とっても心温まるやりとりが届きました。まず「おれのすきなもの」から読んでくださいね!

最近はnoteでも大活躍のピース。家族を思うけなげな姿に、うるうるきます。

岩本菫さんは、ふたたび恋の歌を。1行目・5行目は、普通は出てこないオリジナルなフレーズだと思いました。面白いです!

なおみさんから、アナグラムの桜吹雪。絢爛を極めた前回から、時を経て桜の散る姿へ。出会いと別れが重なります。

はっくーさんはおひとりでアナグラム80作品を達成されました!すごすぎます…
46音から、ここまで深く広い世界観をひらくことができることに驚愕します。

ただ寝るだけなのに、なんだかsexyな「寝」シリーズ。何も起きなくても…

視覚の鋭いはっくーさんにはめずらしく?音楽をテーマにした作品♪

前回「舟」を詩に入れた時にこちらが投稿され、セレンディピティを感じました。

そしてこれが最後の収録作品。私の「アナグラムの妖精」の遺言かと思いました…

*****

さて、これにてアナグラム詩歌集を作りたいと思います。春が去ってしまう前に、皆さんにお披露目できますように!


お読みいただき、どうもありがとうございました!それだけで十分に嬉しいです。 もしもサポートをいただいたときは、ほかの方の詩集に、そして私が詩を書いている日々のノート(440円)に使わせていただきます♪