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だからスキを手渡したいんだ week13

こんにちは、だいすーけです。
その週に読んだnoteのなかからいくつかの作品をピックアップしてご紹介すると言う取り組みをしています。今回はその13回目。
「自分のスキをしっかり表明する」、これを今年の目標に設定しているので、この取り組みをはじめました。

これはあくまでも主観に基づいた取り組みです。ぼくの言葉でご紹介したいと思ったものを、無理のない範囲でご紹介していきますので、お付き合い頂けたらうれしく思います。

それではさっそくご紹介します。
どうぞ!





365の日々是好日 / 嶋津 さん

今回はこのnoteを外すわけにはいかないと思っていました。

noteの毎日投稿をはじめて、今日で丸一年を迎えました。

それぞれに流れたこの一年という時間、みんなに共通しているのは「ウイルスの世を生きた一年だった」ということ。
この状況で、何でもいいから「一歩前進したい」。そんな思いではじめた嶋津さんの毎日投稿とそれに伴うオンラインでの活動は気づけばとてもたくさんの人を巻き込んで、その規模を徐々に大きくしていったように思います。

「発信力」ということについて考えることがあるのですが、それは気を引く言葉を並べ立てて人をあおることではないんですよね。ただ地道に言葉を置いておく。感じたことを、気づきを。声高ではないけれど、自信をもって、綴り上げる。だれのことをも、排除しない。
そんなスタンスで、ぼくらに示してくれた。

人の弱さを知り、強さを知った。対話の大切さ、実感の歓び、こころの交流、ことばのギフト、人間の可能性をより深く学んだ。かけがえのない一年でした。

毎日更新という「エチュード」は、いったんおしまい。
「書く」ということから離れる人ではないのでしょうから、これからも多方でその力を発揮されるのだと思います。

「自分との約束」。無事に果たせたこと、たいへんめでたいです。
お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。


人生まるごと、引き出しを増やす遊びにしたいと思ったりする春 / mayu.k さん

人を揶揄する意味で「意識高い系」などという言葉があります。学びとか気づきとかと同列のように、ともすると「引き出しを増やす」もそのような意味合いでとられてしまう可能性もありそう。
だからmayuさんは、それを「遊び」と言いたい。自己啓発本的な「予定調和」ではない「わたし」を引き出すこと。それができたらきっと、「いつでも宝探しのようで」魅力的だと思う。

わかめ、と言われたら「わたしとわかめ」の物語がある。

引き出しを増やそうとしたときに、「○○とわたしのエピソード」というアプローチができたらいい。それが人でもモノでも些細なことでも驚くべきことでも、そこに「感情を添えて話せる様な人でいたい」。

人との出会いや旅はとくに、「引き出しを増やす」ことを助けてくれる。その人の「偏愛」、旅先で知ったこと、触れた情景。自分が今まで知っていたことにも、別の角度から光を当ててもらえることがある。その一つひとつが「「わたしとわかめ」の物語」になり得る。

私達はあたらしいものと出会った時に、知りもしなかったことが当たり前に存在している衝撃に揺さぶられているような気がするのです。

増えた引き出しにたいした意味がなくたってかまわない。有意義じゃなくてもいい。感情が、鮮やかに彩られるならそれで。
迎える今日をすこしでも待ち遠しく思えたならば、きっとそれだけでいいのかもしれない。


10年の節目に。 / あやめし さん

「好きやねん。俺と付き合ってください」

10年前にこうして気持ちを伝えてくれた人が、今もそばにいる。家族として、となりにいる。これは10年の節目から、これまでの時間をふり返ったnote。

高校3年生、18歳の春からこれまで。その長い時間のほとんどを遠距離ですごしたあやめしさん。旦那さまと一緒に暮らしはじめたのはなんと昨年の夏からなのだそうです。
物理的に「遠い」ということは多くの場合その関係性を保ち発展させていくうえでの障害になり得ると思うのですが、おふたりはそれに負けなかった。その間に気づけたいろんなことが、絆をさらに強くしていきました。

遠距離だったから、一緒にいられる時間がすごく貴重で大切なものなんだってことに気づいた。(中略)やっぱり自分たちにはお互いが必要なのだということにも気が付いた。

ここには書けないくらいに難しい時期もあったのだと思います。それを乗り越えて、今。互いがそばにいることがどれだけ貴重なことなのか、それを十分すぎるくらい理解しているおふたりの笑顔が、とても眩しく映ります。

彼に幸せにしてもらおうだなんて思わない。わたしは彼と一緒に、幸せな毎日を自分たちの手で作っていきたい。

これから過ごす時間が、より濃密で美しい時間でありますように。


【詩】春風はまだ吹かない詩 ※アナグラム詩 / 雪柳 あうこ さん

「アナグラム詩」というものを、ご存知でしょうか。
任意の言葉をひとつ決めて、その文字を任意の回数つかい切って詩をつくるもの。たとえば「おはようございます」の9文字を8回=72文字をすべてつかってつくるんです。

タイトルの「春風はまだ吹かない詩」、みなさんがここから思い浮かべる情景は、どんなものでしょうか。
それを自由に表現してと言われればどうにかこうにか頑張ることはできると思うのですが、「文字をつかい切る」ということがどれだけ難しいことなのか。それはチャレンジした人にしかわからないものです。

タイトルの12文字×12リフレイン=144文字のなかで、あうこさんはどのように「春風はまだ吹かない詩」の情景を表現したのでしょうか。詩に解説を加えることは好ましくないというかできないので(自分のでも微妙なのに)、作品はご鑑賞いただくとして。

同じ文字をくり返しつかうとはいえ、意味を通し、リズムを整えるのは決して簡単なことではありません。

春風はまだ吹かないし
世界はまだ孵化しない

音読してみると、その美しさがかたちをもって目の前にひろがるようです。
みなさんも、機会があったらぜひ。


それでもその時間は愛おしい / 鈴木鮎/SuzukiAyu さん

子どものころは、(個人的には)考えもしなかったこと。大人になった今、だれかとちょっと時間を過ごすのにも理由とアポイントが必要で。玄関たたいて「あーそーぼー!」は、もう通じないんですよね。当たりまえだけど。

わたしは一緒に過ごしている相手になにを差し出せているのだろうか。

「相手に時間を無駄に消費させてはいないだろうか」と、不安になることがぼくもあります。お忙しいところ恐縮ですが。これって業務メールだけの形じゃなくて、実際にそう思っている。
だれかと過ごす時間は、互いにとっていつも意味や結果の伴うものでなければならないのだろうか。もちろんそれを求める人もいるかもしれないけど、だれかと過ごす時間のその目的は、大事なことは。ほんらいそれは、「同じ時間を共有できるそれ自体」なのではないだろうか。

悩みを解決するとか道を示すとか、そういうことはできないかもしれないけど。それでもとなりを歩くことに意味がある。歩幅を合わせて、ともに過ごすことに意味がある。

会話ってもっと力を抜いていいと思う。

自信がなくてもいいし、意味や結果を伴わなくてもいい。
「どうしたの、お話しましょ」。こんなふうに、気軽でいいんです。共有すること。その時間の価値は、そこにこそあるんだから。
意味や結果よりも温かい何かが、その空間から生まれてくるのかもしれませんよね。





「だからスキを手渡したいんだ week13」、今回も5つの作品をご紹介しました。
今回は「書くこと」だったり「続ける」こと、それによって「どう自分が変わっていくのか」ということをテーマにした作品が多かったです。
「継続は力なり」という言葉がありますが、そんなに堅苦しくなくたっていいんだと思うんです。努力をするに越したことはないのかもしれないけれど、努力はいつもしていなければならないことではないし、自分のしたことにたいしていつも結果や成長の痕跡を探す必要もないのだと思っています。
遊びごころをもって、時間を愉しむ。結果や成長は、あとからついてくるもの。大事なのは目のまえのことにたいして「ひらいている」ことなのかもしれません。偉そうに言いますがぼくもだいたい「閉じている」ことも多いし、何ごとも自分のメンタルと相談しつつ、正しいと思うことを地道に積み上げていくのがいいのだろうなと思います。何の総括なのかわかりませんけども。


気づけばもう年度末で、上着すらいらない気候が突然やってきて。
まだこっちは準備できていないんだけど、置いていかれないようにぼくも、がんばりたいと思います。


きのう用事があって目黒川の前を通ったんですけど、桜はすでに散りはじめ。今年はお花見もできないし、好きな公園にも行けないし。最初で最後だと思って撮ってきました。
twitterにも載せたんだけど、ここにも載せておきますね。

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月曜日だったのにたくさん人がいました。宴会してたわけじゃないので全然いいんですけどね。みんな見たいもんね。ぼくも出会えてうれしかった。

さて。
それでは今日は、このへんで。
たぶん今月さいごの更新です。
来月もよろしくお願いします!



「だからスキを手渡したいんだ」、このシリーズはマガジンにしてありますのでお時間のあるときにご覧いただけたらうれしく思います。








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