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映画「もののけ姫」

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スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。ジブリ作品語るのは『紅の豚』『ハウルの動く城』に続いて3本目です!ここらへんからデジタルペイントと導入と言われてますが、CGの時代劇…斬新な組み合わせで迫力があります。

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自然と人間との共存がテーマである『風の谷のナウシカ』と似た雰囲気があるなって思いました。でも、リアルな描写が大人向けって感じ。どちらも好きな作品ですが、以下、私の勝手な思い入れ(思い込み?)を語ります✨

“ナウシカ“ってまるで天使みたいな完璧さですが定めに従う優等生?とも言えるような…その要素をサン・アシタカ・エボシにそれぞれ分散して受け継がれているような気がします。生まれや境遇、そして知性と博愛。

アシタカには自己犠牲の精神。定めを受け入れ、他者のために尽くす尊さを。エボシは病の研究と統率力。自らの能力を他者に示しながら民を指導する。そしてサンにはヒロインとしての生い立ち。動物に心を開く純真さを。

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自分が信じる”正義”や”正しい行い”について、立場が変われば視点も変わり、目的が同じでも人によって辿る道が違ってくる。選択肢はいくつもある中で、何をよしとするのか?何を選ぶのか?取捨選択の厳しさを問われる気がします。

誰かのためだと思った行動が、巡り巡って自分の首を絞めることになったり。事の発端を辿ると必ず因果がありますが、その向かう先がタイミングによって変わる複雑さ。しかも、異文化だけでなく異種族間とのコミュニケーション。

一言で言えば“自然の厳しさ”になるのでしょうか。視点が違えば、価値観も違う。でも共通する思いやりや信頼関係は確かに存在する。それが物語の先へ“救い”があることを示してくれています。

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登場人物…人物じゃないけど物言わぬヤックルがかわいいです。ペットではなく使役動物みたいな役割。人のために役立つことに喜びを見出しているのかな。家族同然の扱い、信頼関係の確かさにホッとします。

特筆すべき男鹿和雄さん(美術監督)の背景は『となりのトトロ』でも郷愁を呼び起こされるな〜って憧れます。見たことない景色もなぜか懐かしいと感じる…抗えなさがありませんか?古き良き日本の姿。

音楽や、映像の美しさ。上質な作品を通してアートやクリエイティブの面白さをジブリから教わってる気がします。初めて観た頃から四半世紀近く経っても心を揺さぶられるなんて…来週、さ来週もジブリ祭が続くの嬉しいです♪わ〜い♪

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〈絵と文/深道 韻〉

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