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#小説

散文詩小説 弱き心天空に燃ゆ

散文詩小説 弱き心天空に燃ゆ

note神話部3周年記念祭のための作品です。
今回のお題は選択制。指定された文言を作中に入れるか、指定された写真を見た上で、発想を飛ばした作品を仕上げるかの二択です。
わたしは写真を選択しました。また、作品に写真解釈の正誤は無いとの事です。
写真は創作部分の最後に掲示しますが「廃墟の神殿」を思い、妄想散文詩小説に仕上げました。

◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇ ◆◇

散文詩小説 
弱き心天空に燃ゆ

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詩 壱与物語

詩 壱与物語

幾重にも連なった
玉の飾りを外す

見えない山の向こうでは
小さな集落が
跡形もなく消えたとか

そんなことはあるまい
ただ
焼かれたのだろう

まもなくわたしは
あの方がいらしたという
高貴な座に身を置く

愛した
野に唄う小鳥を遠ざけ
匂いたつような
色事も知らぬまま

檻の中の
高貴な座に身を滑らせる

日毎光の導きを聴き
その声を纏い
大地に君臨する猛々しき王が
いくばくかの神妙

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何処へ

何処へ

先日投稿が終わった『アドレス帳』の中で、翠が暑い夏の日に夢を見るシーンがあります。
このシーンを抜き出してひとつの詩にしてみました。
スピンオフです。
動画仕立てにしてみたので、観てやってください。
72秒です。

何処へ

いつかこんな所で君と過ごせたら
せせらぎを響かせる透明な川
そこに繋がる小路に
背の高いひまわりが咲いていた
やっと来たね

    約束はずっと昔

静かな山の中に

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