ヨリドリ

ほとんど自分用の日記です。好きなものについて書いたりもするかもしれません。あまり気負わ…

ヨリドリ

ほとんど自分用の日記です。好きなものについて書いたりもするかもしれません。あまり気負わず、なるべく正直なことを書ける場所にしたいです。絵を描くことが趣味。

記事一覧

『楽園とは探偵の不在なり』感想

クローズドサークルの王道ミステリ。 に見せかけて、救いを求める人間の苦悩を描いた、迷える子羊の物語。 装丁デザインが最高過ぎて思わず手に取った作品だったけれど、…

ヨリドリ
3年前
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タジン鍋と夢の中 夢日記2

私たちは"なにか"から避難している。 避難所らしきその場所は、 とんでもなく広いフードコートだった。 円形のフードコートの真ん中に私は立っている。フードコートとは言…

ヨリドリ
3年前

ポンデリングとシュシュ 日記2

今日は少し暑い。 買ったばかりの花柄のスカートが 歩くたび私の脚を撫でる。 首の詰まった服が汗を吸い込んでいく。 ポンデリングみたいなシュシュから細いポニーテール…

ヨリドリ
3年前

ほろよいで夜更かし 日記1

夜更かしがちなので日を跨いでしまった。 眠るのが大好きな割に、その日を終わらせるのがもったいなく感じてしまう癖を直したい。 成人して結構経つけれど、コロナ禍に誕…

ヨリドリ
3年前

プールとDAIGOと私 夢日記1

子供だけが住む不可解なマンション。 朝、部屋を出た私はどこかへ向かっている。 川の近くを歩いていると、向こう岸に大人達がいた。橋はないみたい。 どうやら舞台は学校…

ヨリドリ
3年前
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最初の投稿 2021/04/04

なんだか退屈だ。 退屈と言うと子供が駄々をこねるみたいに聞こえるかもしれないけれど、現実はもっと深刻だ。 最近心が揺れ動くことがあまりない。 新作のゲームもYoutub…

ヨリドリ
3年前
『楽園とは探偵の不在なり』感想

『楽園とは探偵の不在なり』感想

クローズドサークルの王道ミステリ。
に見せかけて、救いを求める人間の苦悩を描いた、迷える子羊の物語。

装丁デザインが最高過ぎて思わず手に取った作品だったけれど、結果的に大正解だった。
デザインに興味のある方はぜひ本を触ってみて欲しい。紐が青いところにやたら感動してしまった。

現代日本に「天使」と呼ばれる未知の生命体が、降臨してから、倫理観や秩序がこれまでと全く変わってしまう。

「天使」は意思

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タジン鍋と夢の中 夢日記2

私たちは"なにか"から避難している。
避難所らしきその場所は、
とんでもなく広いフードコートだった。

円形のフードコートの真ん中に私は立っている。フードコートとは言っても、タジン鍋の中みたいな構造で、中心の天井だけ高くなっている。

私はその窪んだ天井を見つめ何か考え事をしていた。

避難所の人々はパニックを起こすでも、不安そうに俯くでも、食べるでもなく、ただ黙って先行きを見守っている。

鍋を

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ポンデリングとシュシュ 日記2

今日は少し暑い。
買ったばかりの花柄のスカートが
歩くたび私の脚を撫でる。
首の詰まった服が汗を吸い込んでいく。

ポンデリングみたいなシュシュから細いポニーテールを垂らした女の子が前を歩いている。

今日はポンデリングを食べよう。

反対側の歩道には上着を着ていない人もいた。
私は夜に備えて上着を着ているけれど、
足元だけは夏仕様だ。

いつもより爽やかな足取りで駅へ向かう。

電車が景色を置い

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ほろよいで夜更かし 日記1

夜更かしがちなので日を跨いでしまった。
眠るのが大好きな割に、その日を終わらせるのがもったいなく感じてしまう癖を直したい。

成人して結構経つけれど、コロナ禍に誕生日だったのもあって、成人したという実感がない。

お酒を飲む席もないし
成人式も無かった。
まああっても行ってないのだけれど。

ビール、日本酒、ワイン
ひとりでいろいろ試してみたけどちっとも美味しくない。
大人になったらCMみたいにビ

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プールとDAIGOと私 夢日記1

子供だけが住む不可解なマンション。
朝、部屋を出た私はどこかへ向かっている。
川の近くを歩いていると、向こう岸に大人達がいた。橋はないみたい。

どうやら舞台は学校で、中学校の友達とお喋りしながらプールの授業の準備をしていた。友達は面白い子で、私はたくさん笑ったけれど、突然夢だと気づきそうになったのか、なんだか胸が痛んだ。

立体の迷路みたいな旅館を抜けて、飛行機の搭乗口みたいに狭い階段を登ると、

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最初の投稿 2021/04/04

なんだか退屈だ。
退屈と言うと子供が駄々をこねるみたいに聞こえるかもしれないけれど、現実はもっと深刻だ。

最近心が揺れ動くことがあまりない。
新作のゲームもYoutubeを見ながらやってしまうし、興奮も悲しみも、注ぎ足すうちに透明になってしまった。
なにか本でも読もうかと、ずっと積読だった『蜜蜂と遠雷』を手に取ったけれど、本を片手に部屋をウロウロしても "本が読める場所" が見つからない。もちろ

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