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人生の付録。

何となく息を吸って、何となく息を吐いて、
それだけで生きる行為は完了してしまう。
ものすごく簡単なこと。
この、ものすごく簡単なことが僕は苦しい。

仕事をしてなくなって、家族がいなくたって、お金が無くたって、愛がなくたって。
そこら辺の道で倒れて、何となく呼吸を続けてれば生きれてしまうかもしれない。

それでも生きていくのが難しいと言うのは、
食べ物を得る為のお金が必要だから働く。
幸せな家庭、誰かに愛され誰かを愛する。
この行為が生きることの+‪αになっているから。

「人生」というものは単純に、「人が生きる」ことだと思う。
当たり前かもしれないが、そのままの感じの意味を見れば分かる。
人が生きることに1番大切なのは…。
愛なんかじゃなくて、お金なんじゃなくて、
何となく息を吸って吐くこと。
馬鹿げた話かもしれないが、本当のことだから。

だから、君にとっての人生はもう完璧なんだ。

例え、虐められたことがあっても、誰かに愛されなくても、誰かを愛せなくても、お金が無くても、上手に働けなくても。

それは+‪αでしかない。
人生、生きる行為に付いてきた「付録」でしかない。

そう、この哀しいも。苦しいも。愛しいも。
全て付録で付いてきた感情なんだ。

君の人生はもう完璧だから、あとはどの付録が欲しいか、どの付録が要らないか。
ただそれだけの事。

それでも僕は息をすること自体が苦しい。
このどうしようもない我儘は、僕がいつか得る
とっておきの付録の為にあるものだとしよう。
そうすれば、君も、僕も、自分の為だけの人生が完成するはずだから。

人生の付録

それは君の人生での高価な買い物、又はリサイクルだ。


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