吉﨑裕哉「最後の村、萌芽を生成せしめ...」龍山町1日目
現在住んでいる横浜市鶴見区から首都高と新東名を乗り継いで、下道をさらに40分ほど北上したところに今回の目的地である龍山町がある。
静岡県浜松市天竜区龍山町。17年前のいわゆる「平成の大合併」により静岡県最後の村であった龍山村が消滅し、現在の天竜区龍山町となった。
天竜川の傍に佇む静かで穏やかなこの町は令和4年2月現在281世帯、508人が暮らしているが、第二次世界大戦終結後は4824人、さらに最盛期には峰之沢鉱山や秋葉ダム建設工事に関わる人々の移住により1万3000人余り