ウクライナの「武器」に見るIT技術の進化に驚愕(2022.5.30日経新聞 朝刊)
今日の日経新聞で一番に注目したのは、国際面の記事です。
1990年の湾岸戦争の時は、アメリカ軍のゲーム機を見ているような攻撃は、日本の半導体が使われているということを聞いたことがあります。
そして、今回もまた、先端技術が使われているようで、悲しくなります。
でも、この技術を日常生活に活用すれば、できないことがないのではとも思いました。
1.欧米企業の民生技術、ウクライナの「武器」に 顔認識技術で戦死のロシア兵特定、3Dプリンターで縦断防ぐ防御壁【日本経済新聞2022.4.18朝刊】
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ウクライナの「武器」に欧米などの民生技術が使われているという記事です。
一番驚いたのは、アメリカ戦略国際問題研究所のコメント
「ウクライナ軍は、数千ドル規模(1ドル=127円として、50万円程度)の商用技術が戦場でどれだけ効果を上げられるかを証明している」
でした。
2.どんな技術が使われているのか
記事には事例として、以下の4つが挙げられていました。
どれも、近年、活用されている一般的になりつつある技術であり、開戦後わずか数カ月もたたず、戦争に活用できるところが恐怖を覚えます。
2-1)顔認識技術
SNS投稿で収集した数十億枚の顔写真から、戦死したロシア兵の身元を特定し、ロシア国民に死傷者の実態を伝えることで、ロシア国内の厭戦(えんせん: 戦いを嫌に思うこと)ムードを高めている。
2-2)音声認識技術
ロシア兵の会話を傍受して音声データをAIにより自動でテキストに書き起こし、翻訳してウクライナ軍に関する部分を抜き出している。
2-3)衛星によるインターネット接続
マスク氏のアメリカ スペースX社の約2,000以上の小型衛星を連携し、破壊された地上基地局に替えてインターネット接続を可能にしている。
2-4)3Dプリンターによる防御壁の製造
銃弾や手りゅう弾の攻撃を妨げる防御壁を3Dプリンターで製造している。
3.技術の進歩は諸刃の剣: できれば、こんなふうに使いたい
上に挙げた技術は、戦争に使うのなら、すぐにでも、日常生活に役立つように使って欲しいと思いました。
これら技術は、既にかなり活用されていると思いますが、それを使って、ことがこんなできたらというのを書いてみました(多分、既に実現しているものばかりだと思いますが(;’∀’))。
3-1)顔認識技術
この技術は、個人情報保護との兼ね合いで、導入に注意を払わなければならないものも多々あると思いますが、今の技術で以下のような活用が簡単にできるのではと思います。
◆会社のセキュリティ:
オフィスに入る時に従業員なら顔パスで入ることができる。
また、機密を扱う部屋やPC端末には、登録された人しか入れないようにする。
◆工場の安全管理
危険を伴う機器は、教育を受けて登録した人以外は顔認証で使えないようにする。
◆ホテル等のおもてなし
入口の顔認証で、よく利用してくれる顧客をいち早くキャッチすることで、これまで以上のきめ細かなサービス対応が可能になる。
◆無人ショップ
顔認証だけで、商品を袋に入れるだけで、会計まで完了している。
さらに、自動ドローンで、指定時間に家に届けてくれるサービスがあると便利ですね。
3-2)音声認識技術
◆同時通訳
今でもかなりの精度のものがあるとは思いますが、音声認識技術がより発展すれば、簡単に精度の高い同時通訳ができ、世界中のあらゆる人と気軽に話すことができるようになる。
◆対象の人の情報を瞬時にアウトプット
ここまで行くとちょっと怖いですが、顔や音声認証で、その人がどういう人かをクラウドやSNS情報からかき集め、簡単に紹介してくれるサービスができそうです。
また、その人が何語を母国語にしているかということも瞬時に判断して、その言葉で通訳してくれることも可能です。
3-3)衛生によるインターネット接続
◆地球上どこでも通信可能
衛生があれば、WiFiや基地局なしでも衛生があれば通信できるので、世界どこでも海上でも通信サービスを受けることができる。
◆衛生を通した電気の融通
これは、どこまで技術的にできているか分かりませんが、衛生を通じて電気を融通できれば、世界のどこからでも電気を送信することができる。
そうすれば、例えば太陽光エネルギーを赤道直下で集め電気に変え、世界中に供給できるようにならないかと考えました。
3-4)3Dプリンター
◆3DプリンターFAX
写真や図面では、実際の形が分かりにくい場合、3D情報を送れば、それが形となってアウトプットできれば面白いと思います。
◆3D写真
写真と3Dプリンターを合体させたツールがあると面白いと思います。
写真を撮れば、色付き3Dで人や建物や動植物等が再現できるといろいろな活用ができると思います。
もしかしたら、これは、ドラえもんのマンガにあったかもしれません。
4.まとめ
ウクライナの「武器」として使われている4つのIT技術からいろいろな活用法を考えて見ました。
これらは、どれも、既に活用されている、またはすぐに技術が確立できるようで、まだまだ、自分の考えには夢がないなと反省しています。
結局、今のIT技術は、不可能なものは、ほぼゼロなのではないかとも思いました。
このようにIT技術が、戦争で直ぐに使えるのなら、生活の質を上げるため、社会課題を解決するために使って欲しいし、その点が、今後のビジネスとして大きくなっていくのかなと考えました。
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