見出し画像

日本がデジタル競争力28位から脱却する方法は!?

1. 今、日本はデジタル後進国

スイスの国際経営開発研究所が毎年発表している、世界主要各国の2021年デジタル競争力ランキングで、日本は64カ国中28位と過去最低順位を更新しているようです。

最近、新聞や雑誌を読んで、感覚的には世界から遅れていると思っていましたが、こんなに順位が低いとはびっくりです。

しかしながら、今後、日本が技術力を上げて行くためには、まず、現状を知ることからスタートしなければならないと思いました。


2. 日本のデジタル通知表ワースト5

デジタル競争力ランキングにおいて、特に日本の評価が悪いポイントを5つ挙げます。

これらのポイントのキーワードは、「デジタル・テクノロジー人材不足」と「ビジネスの俊敏性」になります。

2-1)デジタル・テクノロジースキル【62位】

日本では、高校までの教育過程でデジタル・テクノロジーについて学ぶ機会が少なく、社会に出てからもデジタル・テクノロジーの分野で活躍できる場が少なくなっている。

その結果、日本人はデジタルとテクノロジーのスキルが不足している。

2-2)機会と脅威【62位】

デジタル化する社会に対して日本企業の機会と脅威の考え方が低いと評価されているようです。

要は、日本企業はデジタル・テクノロジースキルの高い人材を揃えていく準備ができていないとのこと。

2-3)ビッグデータ、アナリティクスの活用【63位】

製造業や通信業を中心に世界的な企業も多く、ビッグデータを活用できるだけの「データの素」も揃っているにもかかわらず、日本のデータ活用の評価は非常に低くなっています。

日本企業には、これらのデータを活用できる体制が整っていないようです。

2-4)国際経験【64位(最下位)】

日本は、英語を話せる人材が少ないという点で国際経験が少ないと評価されているようです。

国際経験豊かな人材が少ないことで、グローバルなデジタルサービスを日本で利用したいと考えた際に「日本語化されていなくて使えない」という現状もあるようです。

2-5)企業の俊敏性【64位(最下位)】

日本企業は、デジタルリテラシーが低くデジタル化を決められない古い会社が多いと評価されているようです。


3. 日本および日本の企業はこれからどうすればいいか

上に挙げた日本のデジタル通知表ワースト5から、日本に今必要なものが見えて来ますね。

私見として、以下のようにジャストアイデアとして対応策を挙げてみました。

❶英語力の強化

VR(仮想現実)とAI技術を使って、毎日1時間程度、VR内で英語学習することで、ほぼ留学したと同じ効果が得られるプログラムを小・中・高の必修とすることで、英語能力をアップすることを国として推進する。

これもAIを活用して、英語⇔日本語の会話・文章を同時に変革でき、日本語だけでも英会話や英語ライティング・リーディングが全く問題ないようにする。

❷デジタル教育の強化

これも❶に英語と同じように、小・中・高でAI&VRを活用したデジタル教育を行い、各人の進捗に合わせて、難易度を上げ、上級者はより高い教育を行えるようにする。

企業においても、同様にAI&VRを通したデジタル教育を国のサポートにより行っていく。

❸「OODAループ」的企業運営

デジタル技術については、即断即決および臨機応変がどうも必要である。

そのため「OODAループ」(↓参照)的発想を企業に導入し、重要な判断が現場でもできる体制にする。

具体的には、「PDCAサイクル」を活用する「ピラミッド型組織」から「OODAループ」を活用できる「ティール組織」「アジャイル型組織」「アメーバ型組織」への移行を行う(↓参照)。

❹SDGsとDXを同時に推進することで企業を変革

これは、以前の投稿でも説明しました(↓参照)。

ご興味ある方は、ご覧いただけると嬉しいです。

DXとSDGsの推進は、企業活動の変革が必要になってくるため、両方一遍に推進すれば、シナジーも発揮できていいのではないかという考え方です。

❺多様性の推進

この多様性は、デジタル競争力を向上させるための地力を付けるために重要だと思います。

日本は単一民族国家であり、どちらかというと、これまで多様性には無関心でした。

近年は、世界的な趨勢から、多様性に無関心ではいられなくなっています。

今の日本にとって「多様性」を求めることは、中長期的に見た場合に、大きな変革を生み出す可能性が非常に高いと思います。

ジェンダー平等を始めとする、多様性を推進することで、新しい発想や変革のきっかけを作り、正解のない課題に立ち向かっていく素地を作って行きたいものです(↓参照)。


いずれにしろ、デジタル競争力に関して、何が今の日本に不足しているかは明確なので、そこに焦点を当てて政府と企業が協力して弱点を克服することが急務だと思います。

日本には、例えば「富岳」という、世界一、二を争う性能のコンピュータを開発する力も備わっています。

また、多くの世界的な企業がもっている莫大なデータもあります。

そういう、利点を生かし欠点を克服することで、デジタル競争力で、必ず上位になることができると考えています。


【引用、参照website】
◆YAHOO!ニュース 東洋経済ONLINE: 「デジタル競争力64カ国中28位」日本のDXがどれだけパッとしないか知っていますか


💎株式会社ラフ・ダイアモンド ホームページ

SDGsとDXで企業の『価値創造』をサポート

↓こちらのロゴをクリック


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?