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話題のOODAループ思考を解説する❷:「客観」と「主観」をフル活用。

価値創造コンサルタント&感性クリエイターの稲木幹也です。企業の無限の未来を切り開くサポートをさせて頂いています。

【その1】では、OODAループの概略についてお話しましたが、本日は、OODAループの「観察(みる)」「状況判断・方向付け(わかる)」について解説します。

OODAループは、その本質を理解して使うと、有効性が飛躍的に高まることをご存じですか。

1.日常生活でもOODAループは自然と使われている

OODAループは、何かを決断する場合、誰もが活用しているツールです。例えば、今日の昼食は、どこで誰と何を食べようかと考える時です。

【観察(みる)】
駅前のフランス料理店のランチは金曜日がお得だ。晴れの日は、いつも満員になるので、11時半には行かないと食べられない。メニューも豊富だし、同僚を誘って行こうかな。

【状況判断、方向付け(わかる)】
会議が11時に終わり、課長が「たまには、皆んなでランチ行こうよ」と声を掛けて来た。全部で8名。多人数だけど、きっと今ならまだ、十分間に合う。個室もあったよな。特に洋食が嫌いな課員はいないぞ。今日はお得な曜日だし。

【意志決定(きめる)】
よし、課長に「駅前のフランス料理にしませんか」と提案しよう。今日なら価格もリーゾナブルだし、今の時間帯なら待たずに入れるぞ。

【実行(うごく)】
自分が先にフランス料理店に駆け付け8人座れる個室を確保。皆んなそれぞれ好きな料理を注文し、会話もはずみ、楽しい時間を過ごせた。

【ループ(見直す)】
また、金曜日には、このフランス料理店を利用しよう。大勢の場合は、早めに個室を予約しておいてもいいな。

こんな判断することって、よくありますよね。しかしながら、ビジネスでの活用の際には、もう少し戦略的に活用する必要があります。

2.OODAループの「観察」とは

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「観察」では、ただ単にぼんやりみていても、全く意味がありません。OODAループの「観察」のポイントは3つあります。

❶ターゲットを絞って「観る(みる)」
OODAループを活用する目的に合わせて、ターゲットを絞って必要な情報を入手する必要があります。

❷「客観的に」みる
これが、最も重要です。一切主観を入れず、「客観的に」みることが冷静で的確な判断に繋がります。

❸「みる」ポイント
ターゲットを絞った上で、予め「みる」ポイントを決めておく必要があります。ビジネスの場合、原則的には「内部環境」「外部環境」をみることが大切です。事例を挙げておきましたので、自分の目的に合わせて「みる」ポイントを決めておきましょう。

3.OODAループの「状況判断、方向付け」とは

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二番目の「O」は、「ビッグ・オー」とも呼ばれ、OODAループにとって、キーとなるステップです。「ビッグ・オー」を理解し実践することで、OODAループの良さを遺憾なく発揮することができます。

過去の経験や知識を総動員して、何をすべきかを「主観的」に仮説を立てて「状況判断(わかる)」するとい言うことです。

状況判断の大前提となるのは、「企業理念」や「ビジョン」です。ここのところを理解することで、誰が判断しても大きくブレることがなくなります。皆さんは、自社の「企業理念」や「ビジョン」をいつも認識していますか。そこがOODAループ活用の第一歩になります。

それに加えて、判断には、過去の経験・知識や最新情報を統合・分析する必要があります。それは組織のものと自分自身のものを含みます。今まさに「みた」状況に合わせて、過去の経験・知識を総動員して判断するのです。

4.「客観」と「主観」のフル活用

3、4で説明した通り、「O(観察)」ではあくまでも客観的に「みる」こと、「O(状況判断)」では、常に主観的に「わかる」ことがOODAループの根幹です。ここのところは、キーポイントですよ。

次回は、「D(意志決定)」「A(実行)」「LOOP(改善)」についてお話します。

5.価値創造コンサルティング


組織変革のために、「OODAループ」を活用したい方、もっとOODAループの活用法を詳しく知りたい方は、以下のメールアドレスにご連絡下さい。
mikiya.inaki@gmail.com

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