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2040年の未来予測❶:DXとSDGsの行方【導入編】

1.2040年の未来はどうなっているのだろうか?

これまでの投稿で、以下のように「2025年のイノベーション」(内閣府ホームぺージ参照)および「2030年代の未来の姿」(総務省のホームページ参照)について説明しました。

それでは、2040年については、政府は何か構想を持っていないのかとググってみると、なんと文部省のホームページで見つけることができました。

それは、令和2年版科学技術白書の第2章 2040年の未来予測-科学技術が広げる未来社会-(Society 5.0)です(↓参照)。

◆文部省ホームページ 令和2年版科学技術白書 第2章


2.2040年の未来のキーワードは「Society5.0」

このホームページを見ると、2040年の世界は、ひとことで言うと高度に「Society5.0」が進行し、SDGsとDXを同時に実現している夢のような未来です。

この「Society5.0」については、以前の投稿(↓参照)で説明していますが、簡単におさらいしましょう。

「Society5.0」とは、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会です。

要は、「Society5.0」とは、上図のように
「IoTで全ての人とモノがつながり、新たな価値がうまれる社会」
「イノベーションにより、様々なニーズに対応できる社会」
「AIにより、必要な情報が必要な時に提供される社会」
「ロボットや自動走行車などの技術で、人の可能性がひろがる社会」

です。

「Society5.0」は創造社会と呼ばれ、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指します。

昨今、「経済発展」と「社会的課題の解決」を両方同時に進めることの重要性が唱えられていますが、「Society5.0」を推進することで、下図のように「経済発展と社会的課題の解決を両立」できるのです。

言い換えると、「Society5.0」、即ち「創造社会」は、SDGsとDXを両方一遍に推進した結果生まれる社会です。


3.科学技術白書が描く2040年の社会のイメージ

今回紹介しようとしている文部省の科学技術白書では、2040年の社会の姿を、二つの観点「無形または有形」、「個人または社会」により設定される下図の四つのグループごとに紹介しています。

【個人・無形】
 人間らしさを再考し、多様性を認め共生する社会
【個人・有形】
 人間機能の維持回復とデジタルアシスタントの融合による「個性」が拡張した社会
【社会・無形】
 リアルとバーチャルの調和が進んだ柔軟な社会
【社会・有形】
 カスタマイズと全体最適化が共存し自分らしく生き続けられる社会

次回の投稿より、これらについて紹介するとともに、2025年、2030年の未来と比較したり、DX&SDGsの切り口でコメントしたりしたいと考えています。

どんな未来技術や社会が出て来るか、乞うご期待下さい。


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