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2025年のイノベーション【その2】: イノベーション25とは?【iPhone誕生が全ての始まりか?】

1.2007年の時代背景

先日、投稿した2025年のイノベーション【その1】(↓参照)では、2007年に閣議決定した2025年のイノベーション創造のための長期的戦略指針「イノベーション25」について、紹介しました。

「イノベーション25」を一言で解説するなら、2007年時点の2025年の未来の最先端技術の予測とでも言ったらいいのではないでしょうか。

ところで、この2007年とはどのような時代だったのでしょうか。

実は、この年、アメリカのアップル社が初代iPhoneをリリースされた年でした。

iPhoneの日本初登場は、2008年の7月になりますので、2007年には日本にiPhoneがないガラケー全盛の時代でした。

そういう時代背景の中で、日本政府が2025年の最先端技術を予測したということになります。


2.iPhoneが代表するスマートフォンで可能なこと

スマートフォンが普及していない時代に思い描いた18年後(2025年)の夢の世界のほとんどは、このスマートフォンが既にほぼ実現しているようです。

前回の投稿で紹介した内閣府のホームページ(↓参照)では、「2025年に目指すべき日本の社会イメージ」の中から夢のあるものとして20例を取り上げています(前回投稿で確認下さい)。

そのうち、スマートフォンがあれば、ほぼ実現しているものを挙げて見ると、以下の7つが該当しそうです。

例7.ヘッドホンひとつであらゆる国の人とコミュニケーション

例8.家に居ながらサイバーワールド上で日本を体験、世界を体験

例10.世界中どこでも財布を持たずに生活OK
   - キャッシュレス・ワールド -

例11.折りたたみ式ディスプレイ

例12.食物の安全情報を一目でキャッチ

例14.センサネットワークで守る子供の安全

例17.土砂・洪水災害を予測、被害を劇的に減少

このうち、今日は、例7と例8についてコメントしたいと思います。


3.◆例7.ヘッドホンひとつであらゆる国の人とコミュニケーション

内閣府のホームページでは、
「人工知能、音声認識技術の高度化等による高度自動翻訳機能を備えたヘッドホンで、日本語と外国語との壁がなくなり、あらゆる国の人とのコミュニケーションが大きく広がる。」
と言っています。

これなんか、今のスマホのアプリでほぼ実現していますね。

あと残されている課題と言えば、翻訳精度や方言やスラングの翻訳の問題ぐらいではないでしょうか。

それらの課題も、AI技術の進展で時間の問題だと誰もが思っていることでしょう。

今でも、日本語でスマートフォンに語り掛けると、様々な言語に翻訳してくれ、音声を発してくれますね。

そして、相手が外国語でスマートフォンに話しかけると、ほぼ同時に通訳して、音声で伝えてくれます。

でも、今考えると、ガラケーじゃ、そんなのムリでした。

結局、まだまだ精度が低い翻訳マシーンが出回り始めたばかりで、翻訳も紋切型のものばかりだったのを記憶しています。


4.◆例8.家に居ながらサイバーワールド上で日本を体験、世界を体験

内閣府のホームページでは、
「立体映像、音、香り、触感までも再現できる技術がヘッドギア 等により実現し、現実世界とサイバーワールドが非常に近くなる。
「これにより、例えば日本人が日本に居ながらにしてマンハッタンの活気を実感できたり、外国の人が自宅に居ながらにして日本の浅草・浅草寺の門前の雰囲気を味わうことができる。」
と言っています。

数々の映像やYouTube・Instagram等のツール、定点カメラ等により、その場所にいかずとも、行った感覚を味わうことが、ある程度スマートフォンでも可能になって来ています。

更には、ここ数年のVR(仮想現実)の発展により、立体映像、音、触感までもほぼ再現できる技術が既に実用化されています。

2007年は、多分、3Dメガネを使った立体映像が主流だったと思います。

しかしながら、その時と比較すると、映像のコンテンツが比較にならない程、増えていること、また、VR技術により、自分があたかもその世界に入り込んで体験できるようになったことが非常に素晴らしいです。

特にVRは、毎年、信じられないような技術革新が起こっているため、当時、想像したものを遥かに超越する技術が既にいくつか実用化されています。


5.まとめ

・2007年は、まだ日本にはiPhoneが発売されていない世界です。

・その当時は、夢の技術だったとしても、今はiPhoneを始めとするスマートフォンがあれば、簡単に当時、夢のようなことを実現できています。

・例えば、スマートフォン一つあれば、「あらゆる国の人と簡単にコミュニケーションができ」たり、「莫大な量の映像・音楽コンテンツに触れる」ことができるという夢のような状況になっています。

・これらのIT技術(例としてAIやVR)は、今も日々進化しており、2007年当時の想像を遥かに超えるものに発展していっている。

次回以降の投稿で、その他の事例についても取り上げて説明したいと思います。

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