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今日の日経新聞 記事(なぜかバズる アイス•プリンに変身)で「豆乳」が好きになりました♬ 他、電気自動車の話題も満載!

今日(2022年1月28日)の日経新聞の記事を紹介し、コメントしたいと思います。

1.まずは、EV(電気自動車)の話題から

ここ数日は、EV関連の記事が非常に多くなっています。今日は、日産と本田の電気自動車に関する記事が目に付きました。

電気自動車の開発や販売台数においては、欧米や中国が先行し、日の丸軍団が追いかけると言う構図になっています。

そういう状況の中、両社は、生き残りを賭けた戦略を掲げています。

1-1)EV電池の争奪戦激しく 日産連合、生産20倍に 3兆円投じ35車種販売【日本経済新聞(2022.1.28朝刊)】

日産自動車、ルノー、三菱自動車の日仏連合は、かつて、他社に先駆けEVの販売を始めたそうですが、2016年に18%あったEVの世界シェアは2021年には、なんと5%まで落ちたとのことです。

そのため、3社で電池などを共通化(開発および生産)して巻き返しを狙うという記事です。

2030年の世界のEV販売は2020年の15倍に急増する一方、電池の生産能力は世界で4.6倍の増加にとどまる見通しで、今後は電池の取り合いになるようです。

今後、日仏連合でEV電池の工場も建設するようですが、EV電池をどこまで供給できるかが、成長の鍵を握りそうです。

ここ数日、日経新聞では、EV電池関連の記事も多いです。昨日と一昨日の記事を紹介します。

■LG電池子会社が韓国上場 時価総額13兆円超 約1兆円を調達、増産投資【日本経済新聞(2022.1.27夕刊)】

初値換算の時価総額が。韓国取引所でサムスン電子に次ぐ2位に付けたとのことで、今後のEV電池の増産が注目を浴びているようです。

■EV航続距離、最長水準 パナソニック、新型電池23年量産 中韓勢と競争激しく【日本経済新聞(2022.1.25朝刊)】

パナソニックは2023年にもEV用の新型リチウムイオン電池を量産するとのことです。

EVの航続距離を従来より2割長くでき、電池重量あたりの航続距離で世界最長水準になる見込みだそうです。

まずは、テスラに供給し、他社にも展開していくようです。


今日の日産の記事には、自動車メーカーとEV電池供給メーカーの関係が図示されており、その図を見ながら、他の記事を見て行くと、現在のEV開発の状況を理解することができます。

今後は、EV電池の性能と供給能力により、自動車メーカーの勢力図が大きく変わって行くことが予想され、各社の戦略が非常に重要性を増しているように思えます。

1-2)ホンダ、中国でEV販売本格化「30年に80万台」 車種拡充で巻き返し【日本経済新聞(2022.1.28朝刊)】

ことらは、ホンダの中国へのEV展開の記事です。

中国では、2035年をめどに新車販売の50%を新エネ車、50%をHV(ハイブリッド車)とする方針のため、自動車メーカー各社は、電気自動車開発に力を入れざるを得ない状況です。

ホンダの中国での2021年の販売は1万台であり、それを2030年に80万台を目指すという非常に高い目標を掲げました

その意気込みの表れとして、中国で初めてホンダブランドとして「H」のロゴをつけるEVを投入するとのことです。

EV電池に関しては、出資先の世界最大手、中国・寧徳時代新能源科技(CATL)と連携を深め、供給を確保していくようです。


中国やEUは、2035年にガソリン車の販売禁止を宣言しました。

トヨタは、選択肢を増やすという意味で、EV、ハイブリッド、FVC(水素と酸素で発電する燃料車自動車)等も手掛けるフルラインナップメーカーとしての戦略を取っていました。

しかしながら、世界のEVを取り巻く状況を鑑み、昨年12月、レクサス全タイプEV化を目指すという発表がなされたばかりです。

トヨタに続き、日産、ホンダもEV化に向けた戦略を発信するようになっているようです。


2.今日の本題:豆乳の話題が非常にホット♬

ヒットのクスリ 若返りマーケ(上) 豆乳なぜかバズる アイス・プリンに「変身」【日本経済新聞(2022.1.28朝刊)】

キッコーマンの豆乳の「太陽と鳥と森」を描いたブランドマークが、ポップアートのようで、コロナ下では心が和む?と若者に受けているらしい。

キッコーマンの豆乳は、以下のような施策により、バズるようになったようです。

【2007年】
豆乳飲料「焼きいも」を発売したのがキッコーマンの話題作りのきっかけとなった。

「味が本物っぽい」と評判になり、以降は数多くの「珍味」豆乳を投入していったそうです。

【2018年】
この年に始めたSNSが豆乳をさらにバズるブランドに変えたようです。

例えば豆乳アイス。「パックのまま凍らせるとアイスになる」という投稿が一気に広がったようです。

【2020年】
豆乳の販売量が、2018年の2.8倍に膨れ上がったとのことです。

【2021年】
冬のキャンペーンで抽選で当たるマグカップを作ったところ、SNSで「かわいい」「欲しい」と話題になったようです。

非売品なのにメルカリで2000~5000円前後で売られ、ほぼ完売状態で、豆乳ブランドがこんなに人気だったとは思いも寄らなかった……。反省。とのこと。

キッコーマンのホームページ↓もとってもポップ♬

web上でこんな記事↓も:キッコーマン「豆乳アイス」全33種を食べ比べ! 1番おいしい味はどれ?

この記事を読んで、真っ先に思い出したのが、「マーケティング4.0」です

アメリカの経営学者フィリップ・コトラー教授が2016年に提唱したマーケティングの新しい概念です。

2-1)マーケティング4.0とは

コトラーは、企業が顧客を獲得するための手法が時代とともに大きく変化し、2010年代以降は、マーケティング4.0が主流になっていると提唱しました。

コトラーは1960年代までの初期のマーケティングを「マーケティング1.0」とし、時代とともに変化するマーケティングをそれぞれ、「マーケティング1.0」「同2.0」「同3.0」「同4.0」と名付けました(下図参照)。

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【マーケティング1.0】
1960年代までは、「製品主義」の時代と言います。企業は、大量消費・大量製品を行う中で、製品の品質や機能を重視しました。

そうして、モノがあふれて来ると、顧客は、製品を選別するようになって来ました。

【マーケティング2.0】
1980年代までは、「顧客志向」の時代と言います。如何に顧客を満足させるかを重視し、他社との差別化を徹底的に追求しました。

差別化を図るために、企業は商品のリニューアルを繰り返すようになりました。その結果、商品サイクルが短くなり、差別化することが、非常に難しくなって来ました。

【マーケティング3.0】
2000年代までは、「価値主導」の時代と言います。

商品ではなく、企業そのものの価値を重視するようになりました。もちろん、商品の性能は最早当たり前で、企業がどれだけ社会に貢献しているか(例:環境への取組等)に価値が置かれるようになりました。

【マーケティング4.0】
2010年代以降を、「自己実現」の時代と言います。企業が顧客の自己実現をいかに叶えるかがポイントとなって来ています。

そのため、マーケティング4.0では、「他社から推薦してもらうこと」が需要な戦略となります。

誰でも当たり前にスマホやパソコンを使うようになった今、情報の「質」にこだわるようになってきました。

即ち、企業から発信された広告等の情報ではなく、顧客の「生」の声を信頼するようになって来ました。


2-2)キッコーマンの豆乳をマーケティング4.0に照らし合わせると

日本で豆乳が始めて発売されたのは、1978年であり、「マーケティング2.0」の「顧客志向」の時代に当たります。

豆乳は、牛乳より低エネルギー、低脂質、低糖質で植物性蛋白質を取れるという差別化から入っているのではないかと思います。

そして、「マーケティング3.0」の「価値主導」の時代では、豆乳の大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをもち、肌や髪、爪の成長をサポートするという健康イメージが前面に出て、企業自体が健康をサポートすると見られていたのではないでしょうか。

さらに、今回の「マーケティング4.0」の「自己実現」の時代では、キッコーマンの仕掛けの良さもあり、消費者が、キッコーマンの豆乳の大ファンになり売上が激増しました

そういう意味で、このキッコーマンの豆乳のマーケティング戦略(フレーバー展開やアイス作り提案)は、消費者を「モノを買う」から「コトを買う」行動に変化させており、まさしく自己実現にマッチしたのではないでしょうか。


今日は、早速近くのコンビニでキッコーマンの豆乳を買いました。残念ながら、フレーバー豆乳はありませんでしたが、この記事を読んだ後に飲むと、いつになく美味しいし、このパッケージデザインに愛着を持ちました

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皆さん、是非豆乳アイスにトライして見て下さい。先に紹介したwebページの「キッコーマン「豆乳アイス」全33種を食べ比べ! 1番おいしい味はどれ?」の記事は、非常に面白いですよ😋。

私もどこかで珍フレーバーを見つけてトライしようと思っています。




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