Mick

アーティスト オイルペインティング フェルトアート

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未来からの案内人

コロナ騒動が起こるまでの10年間で、 育ちの良いお弟子ちゃんは 無事一級建築士の試験に合格し、 家業を継ぐ為にNoris のもとを卒業した。 それを機にNoris が建築事務所を移転したので、 偶然会うこともなくなってしまった。 その頃、私は人生で一番脂がのっていた時期だったから1日も休まず働いた。 お陰で売り上げも鰻上り、免疫空間にかかったお金はあっという間に返済完了。 だから、Norisのことを思い出す余裕もなかったんだ。 いつだったろう、何かの用事で連絡して何年振り

    • 黄金色の田んぼ、耕す人達の姿が美しい風景に溶け込んで、収穫を祝う。 放し飼いの鶏が自由に歩き回り、元気に鳴く声が、穏やかな村に朝の始まりを告げる。 頂いた物から 物語が語れるって、最高に価値がある。 Noris が言ったスパイラルな思考の実現がどんどん近づいている。

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        「10年先しかみてないから。 この空間が自然のワクチンをつくって人を健康にするんだ。要するに免疫住宅って訳。抗ウイルス作用だよ」 Noris が未来からみて建築をやってたことを知ることになったのは、2020年コロナウィルスで世界中が震撼された時。丁度免疫空間を造って10年目だった。 「あなたさー、10年後しかみてないって言ってたけど、本当にそうだったわね」 Noris はにやりとして言った。 「だから、大丈夫だよ。コロナがきたってへっちゃらさ」 免疫空間で働くスタッフ

        • ノリスからのメッセージ。 自分の感覚を信じて! 六次元、ピュアの元アートの元と繋がって表現するんだ!

        未来からの案内人

        • 黄金色の田んぼ、耕す人達の姿が美しい風景に溶け込んで、収穫を祝う。 放し飼いの鶏が自由に歩き回り、元気に鳴く声が、穏やかな村に朝の始まりを告げる。 頂いた物から 物語が語れるって、最高に価値がある。 Noris が言ったスパイラルな思考の実現がどんどん近づいている。

        • 未来からの案内人

        • ノリスからのメッセージ。 自分の感覚を信じて! 六次元、ピュアの元アートの元と繋がって表現するんだ!

          未来からの案内人

          「先生の仕事は手が抜けないからな」 大工さんが口々に言う。 建築家に対する敬意を感じると同時に、 Norisの言葉を思い出す。 「建物は、 建築に関わる人の思いが すごく影響するからね。 徳のある大工さんに つくってもらうことは 本当に大切なんだよ。 わかるかい」 そうなんだね。 Norisにもまた、 大工さんや職人さんに対する 感謝と尊敬を 会話の端々に感じる。 そういえばNorisの知識は、 棟梁や木こりさんから教わったことだ と言っていたな。 日本にはこうい

          未来からの案内人

          親しい人が亡くなると、肉体を離れた存在が素粒子になって自分の一部になり守ってくれる気がする。母とは常に一緒に存在する感覚だ。困った時にすっと手を差し伸べてくれる。 親愛なる建築家はまだあちらに行ったばかりなのに、スパイラルな思考でいこう!全ては自分だ。と語りかけてくる。  

          親しい人が亡くなると、肉体を離れた存在が素粒子になって自分の一部になり守ってくれる気がする。母とは常に一緒に存在する感覚だ。困った時にすっと手を差し伸べてくれる。 親愛なる建築家はまだあちらに行ったばかりなのに、スパイラルな思考でいこう!全ては自分だ。と語りかけてくる。  

          未来からの案内人

          「正しい建築の教えの中に、建物が徳を積むように造りなさいというのがあるんだよ」 お向かいの氷屋さんで Norisがつぶやいた。 建物が徳を積む どういうことなんだろう。 「建築によってその地の波動をととのえるんだ」 建物は何十年ともすると100年そこに存在することになるから、そこに汚れたもの邪のものを造ってはいけません。美しい未来が細かく見えるまで創ってはいけませんと教わったという。 「そうして造ったものは、 するべき事が向こうから 起こり始めるんだよ」 「だから

          未来からの案内人

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          「床材は18ミリの無垢にしよう」 Norisとの木材選びが始まった。 「木には位があるんだよ。だから位の高い木を足元に使ったり逆にしたりするとバランスが崩れて美しい建築にならないんだ」 4万本以上ある無垢の木を観に行った日を懐かしく思う。楽しかったなぁ。 玄関、神棚、上り框、受付の机、、、 一周するだけでも 1時間はかかるだろう倉庫で、 私はあっという間に それぞれに使う木を決めてしまった。 何となく、 素材に呼ばれたような 不思議な感覚だった。 「木との相性もあ

          未来からの案内人

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          「天井と壁、床に羊毛を敷き詰めるんだ。そうするとね、極太ウールのセーターに包まれている感じになるの。それがね、とっても気持ちいいの」 Norisは180cmの長身ですらっとしたなかなか品のある男前だ。 そして、たまにこんな話し方をするミドルエイジの中性的細マッチョである。 30年以上の付き合いだが 色恋沙汰にならなくて良かった。 「何で羊なの?」 そう言えば、縄文式住居のことを研究してると言っていたけど、羊はどこからきたんだろう。 「あのね。羊さんの毛のなかには微生物

          未来からの案内人

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          「10年先しかみてないから、僕に設計を頼むクライアントはなかなかいないんだよね」 小ぢんまりした設計事務所には、 センスの良いアンティークの机と INCISAが置かれていた。 彼に設計を頼む人は よほど未来をみてるか シックスセンスが磨かれている人ね。 そのせいか いつ訪れても ゆったりとした時間が 流れていた。 そして育ちの良い女の子が いつも美味しいお茶を 入れてくれた。 「都会の古いマンションに森をつくりたいんだけど、できる?」 「いいね〜、もちろんさ。任せて

          未来からの案内人

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          私は言ったんだ。 「まだいかないでよ」 ききたいことがまだ沢山あるんだもん。 あなたしか答えられないことが沢山。 Norisとの再会は近所のカフェ。 20年ぶりだった。 「あれ、元気?」 「何でここに居るの?」 「ここの近くに建築事務所を構えたんだ」 20歳前後の可愛らしい女の子を連れてる。 「まさか彼女じゃないわよね」 「えりか。わたしの優秀な弟子だよ。育ちがいいんだ」 Norisは、昔から審美眼のある伊達男だった。そして、その美しいものをみる目は最期まで確かだった。

          未来からの案内人

          初めまして 今日からnote 始めます。 令和5年5月末日親愛なる建築家Norisとのお別れ。 彼が5年前にsun’s river を渡りかけ、あの世の図書館でみてきたことを私達に伝えてくれた。 Norisからの伝言を少しずつお伝えしていきたいと思います。

          初めまして 今日からnote 始めます。 令和5年5月末日親愛なる建築家Norisとのお別れ。 彼が5年前にsun’s river を渡りかけ、あの世の図書館でみてきたことを私達に伝えてくれた。 Norisからの伝言を少しずつお伝えしていきたいと思います。