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未来からの案内人

私は言ったんだ。
「まだいかないでよ」
ききたいことがまだ沢山あるんだもん。
あなたしか答えられないことが沢山。

Norisとの再会は近所のカフェ。
20年ぶりだった。
「あれ、元気?」
「何でここに居るの?」
「ここの近くに建築事務所を構えたんだ」
20歳前後の可愛らしい女の子を連れてる。
「まさか彼女じゃないわよね」
「えりか。わたしの優秀な弟子だよ。育ちがいいんだ」
Norisは、昔から審美眼のある伊達男だった。そして、その美しいものをみる目は最期まで確かだった。

「じゃあまた遊びに行くね」

それからNorisと私の遥かなる世界への旅が始まった。

コロナ騒動が始まる丁度10年前だ。
そして私は知ることになる。
この人が未来から派遣されていたって。


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