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海外で視覚障害者に日本語を教える in ボスニア・ヘルツェゴビナ~クラスを始めるにあたり分かった事~

前回と前々回の2回に分けて紹介した経緯で始める事になった視覚障害者向け(ここでは高校生)の日本語クラスですが、施設長さんから事前に教えてもらった情報といえば、生徒数の減少などもあり在籍している高校生のうち日本語クラスに参加できそうな生徒は5人位だろうということだけでした。
思っていたよりも参加できる生徒数が少ないな、というのが最初の感想でしたが、後にこれが今回の適正人数だと思うようになります。

以下、クラスを開講した機関(施設)および学習者、学習期間です。

クラスを開講した教育施設:
視覚障害を持つ生徒を含む障害児・青年(高校生まで)を対象とした公立教育施設(日本でいう特別支援学校的な位置付け)
学習者:
同施設の中等過程(日本の高校に相当)に在籍する生徒のうち1年生から4年生までの5名。内、男子が3名、女子が2名。
学習期間:
2021年12月~2022年6月(冬休みを挟んだ約6ヶ月間)

また、学習者に関してはクラス初回にレディネス調査を行った結果、5名のうち点字使用者が4名、墨字(通常の文字)使用者が1名ということが判明しました。
点字使用者のうち3名は全盲、その他の1名はかなり顔に近づけることでスマホを使用できていましたが、初回の授業の際に引率してくれた先生の話によると学習時には点字を使用しているということでした。
クラス開始前は全員が点字使用者だと思い込んでいたので、弱視で墨字を使用している生徒がいたのは予想外でしたが、ここで点字と墨字2種類の教材を用意する必要が出てきました。
点字、墨字それぞれの教材を準備するにあたり、事前に生徒と話し合って決めたことや工夫したこと、また教材作成にあたり苦戦したこと等は次回以降にご紹介していきます。

日本語学習のニーズですが、このクラスは課外活動としての位置づけであり、生徒達の話からも語学学習というより異文化理解的なことが求められているのを感じたため、学習目標を「初歩的な日本語の習得(挨拶、数の数え方、簡単な自己紹介レベル)および日本文化への理解」に設定しました。
(本当に初歩の初歩的なレベルなので、もっと高いレベルの日本語教育の話を期待されていた方には参考にならないかもしれません)

視覚障害者に日本語を教えるにあたり色々な関連サイトを参考にさせて頂きましたが、特に以下のサイト(ハンドブック)は授業全般で参考になりました。

Braille - JSL ★授業支援ハンドブック ダウンロードはこちら★k

https://braillejsl.hatenablog.com/entry/2022/03/17/143118
さわる日本語2019
きく日本語2019
あじわう日本語2019
つながる日本語

このほかに参考にさせてもらった関連サイトや文献はその都度ブログ内で紹介していきます。





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