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椹野道流
2024年4月15日 09:35
ひとり暮らしになって以来、料理がどんどん簡略化していくのを感じる。冬の間はひとり鍋ばかり食べていたけれど、さすがにもう鍋の休眠期を迎える感じだ。何日も煮返して食べるような料理も、初夏以降はちょっと避けたい。公衆衛生学を教える人間が食中毒で倒れたら、ちょっと学生たちに合わせる顔がない。これからは、しっかり炒めたもの、焼いたものが増える予感だ。美味しく食べられるならばそれで十分。自分だけの
2024年3月15日 22:56
血液検査をしてもらうべく、駅前の内科医院に出掛けた。学校の新学期が始まる前に、麻疹と風疹の抗体価を調べてもらうためだ。母が施設に入って以来、高齢者が詰まった建物に面会で訪れねばならないので、感染症にはこれまで以上に気をつかっている。初めて行くその医院は、ピカピカのオシャレ空間だった。予約はしていないと伝えると、受付の人は「予約の方を優先するので、待ち時間が発生してしまいますが……15分く
2024年3月16日 15:45
猫たちの世話をせねばならないので、特に何ら観光するでもなく帰宅した。玄関に、早くも食いちぎったおやつの小袋が落ちている。こういうことをするのは末っ子猫だけだ。捜査せずとも犯人はわかっている。家の中はまあ想像したよりちょっとだけ余計に散らかっていた。猫たちは、ずいぶん楽しく過ごしたようだ。でもみんな、ちょっとだけ寂しかったらしい。私もそんな感じ。一緒に旅行した友人たちが今夜は我が家
2024年3月13日 10:30
長年、夕方になると実家に帰って夕食を作り、母と、そして週末は父も加わり、共に食事をしてきた。昨夏からひとりになり、夕方になって、さて……と仕事の手を止めるとき、ふと思うのだ。いや、今作らんでもええやん、と。そのとおり。このまま仕事を続けて、空腹に耐えられなくなってから作ればいい。そのとおりなのよ。でも、やっぱり仕事を中断して、ご飯を炊き、何かを作って食べる。座りっぱなしを防止する目的