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旅の楽しさを伝えて生まれたTABIPPO。感情の共有から生まれるコミュニティ形成論と+α

9月の上旬に行ったタイ・バンコクの合宿を経て旅の価値や動機について先日noteに書いた。そして、改めてTABIPPOの会社の源泉やコミュニティ作りについて考えてみたので、まとめてみたい。


「旅の楽しさ×発信」

これが会社の土台にある。

TABIPPOは2010年に生まれた。当時は世界一周団体と名乗り、世界一周を経験したメンバーを中心に構成されていた。アメブロで記事を書き、世界一周ブログ村に登録をし旅の楽しさを発信をする。そして、facebookが流行りだしfacebookページは10万の登録者を達成した。

「楽しそうとか、面白そう」という動機に人は動かされる。僕らが世界一周に行った理由は、「知らない世界を見てみたいから」とか「自分を変えたかったから」とか「単純に楽しそうだったから」という割とシンプルな動機。そして、次に発信力。1つのツールがブログであり、SNSだった。楽しさを発信できるからこそ、人が集まってくる。そして、コミュニティになっていく。僕らは旅の楽しさを発信してコミュニティを拡大してきた組織と言えると思う。

1つのコミュニティ形成のケースとして、毎年400名以上が活動をする学生支部ついて触れながら考えてみる。

「世界一周のムーブメントを日本に!一歩踏み出すきっかけをあなたに! 」

これが当時の世界一周団体(学生団体)のTABIPPOのキャッチコピー。2010年の設立当初のスタッフは30名程。活動拠点も増やしつづけ、今では9都市で400名以上が毎年入ってくる。活動内容としては、1000人以上を集客する大型のイベントとしてBackPackFESTAや、世界一周の夢を叶えるコンテスト「DREAM」を開催している。「DREAM」への応募は全国で1000人以上いるので、世界一周をしたい学生ならば「TABIPPO」の名前を聞いたことがある人が多いのではないかと思う。

学生支部メンバーは活動中に色んな場所を旅をして旅の経験を増やしていく。SNSで旅の様子を投稿し、色んな人に旅の魅力を語り、最後の大型イベント開催へと繋げていく。そして、イベントに参加し熱気を感じた人が次のスタッフ活動を行うという循環になっている。これが、2010年に設立した当時から変わらぬスタイルとして続けている。

コミュニティ作りにおいて、「ビジョンをどう浸透させるか」ということが大きな肝となる。TABIPPOは、旅をして発信をすること自体が、ビジョンに繋がるアクションになっている。そして、「旅は楽しい」という感情は伝わりやすく共感もされやすい。旅先での感情の共有をし続けて、色んな人とコミュニケーションが生まれ、繋がりが生まれ、コミュニティが広がっていった。

なぜいまさらこんなことを書いているのかというと、最近の僕らは少し難しく考えて過ぎていたように思うのだ。旅の価値について10年以上も考えてきた。「旅で世界をもっと素敵に」というビジョンを掲げ、旅の効能として、旅は人を幸せにする、旅は人を強くする、旅は人を利他にすると言っている。そして、持続可能な文脈も絡めてサスティナブルな旅の提案をしているこの頃。本質的な価値としては方向は合っていると思う。ただ、最初の入り口としての旅の訴求としては「楽しい」という感情なのだろうな、と。そんなことを思い出したのでnoteを書いている。

最後に。本筋から外れてしまうけれど、こんなにも旅は楽しいと発信しているのだけれど、観光の産業自体は人気がないことが悲しい。旅をする行為自体は好きな人が多いのに、仕事として旅を作る側は人気がない(ように感じている)。ただ、ここにTABIPPOが入っていくことで、業界、産業のイメージを変えて楽しそうな空気感を作り出し、日本全体にポジティブな影響を与えていくような存在になっていきたいと考えるこの頃です。観光の産業はこれからの日本を支える大切な産業になるよ(本当に)。

最後に、また少し真面目になってしまったけれど、人が動く動機は「楽しそう」ということを忘れずに。それでは!


ありがとうございます!また新しい旅に出て、新しく感じたことや学びを言葉にできればと思います!あるいは美味しいお酒を買わせて頂きます。そして、楽しい日常をみなさんにお届けできれば。