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個人サロンと大手サロンの違い

個人サロンと大手サロンの違いは何だと思いますか?

私は、個人サロンをオープンさせオーナーをしていますが、以前は大手サロンで働かせていただいていました。
自分のお店をオープンさせるまでには、個人サロンと大手サロンの両方を経験しており、その経験があるからこそ、今「個人サロンだからできること」を意識して運営することが出来ています。

そんな私が感じた、個人サロンと大手サロンの違いを今回はお話ししていきます。


大手サロンの強み

まずは大手サロンの強みからお話していきます。
まず、大手サロンといえば資金力が個人サロンとは違います。それに伴い、マーケティング力、集客力、最新美容機器の導入や高性能美容機器の導入など、大手サロンの強みはたくさんあります。
その中でも一番の強みは、ネームバリューではないでしょうか。

ここで当サロンのお客様のお話を例としてお話します。
当サロンでネイルをされているお客様。こちらのお客様、当サロンに一度お越しいただいたのですが、ご自宅から遠かったため、ご自宅の近くでネイルサロンを新たに探されたそうです。その時に行かれたのが、某有名百貨店に入っているネイルサロン。
お客様にそのネイルサロンにされた理由をお伺いすると「○○(某有名百貨店)に入っているお店だから上手いと思った」とのことでした。

これがネームバリューの力です。

個人サロンはネームバリューには絶対に勝てません。
テレビや雑誌で特集されたとか、有名な方が紹介されたなど例外はありますが、これも紹介した側のネームバリューの力です。

こちらのお客様、当サロンのネイルを気に入ってくださり、他店様にいかれた後当サロンに再度ご来店されました。その後は遠いにも関わらず毎月通われています。

個人サロンは、このように実力で勝負を挑んでいくしかないのです。

個人サロンの強み

では、個人サロンの強みは何なのでしょうか?
先程も「個人サロンは実力で勝負を挑む」とお話しましたが、この「個人サロンの実力」を積み重ねて出来上がるものが個人サロンの強みに変わると思っています。

もう少し具体的にお話ししていきますね。
私が大手サロンに努めていた時に”したくても出来なかった事”があります。それは、お客様が使った雨傘を乾かしてお返しする事です。

雨の中起こしいただいたお客様の傘は、雨傘置き場に置き、お帰りの際にお渡ししていました。本当は、一旦お預かりして乾かしてからお返ししたかったのですが、他のお客様の傘との入れ違いや大量の傘の乾かす場所が無い事、一定のお客様だけにならないように全店舗との共有が必要など…様々な観点から実現しなかったのです。

リフレッシュして気持ちが良い気分の時に、雨でビショビショになった傘を広げ、水滴が手や洋服に付く。例え雨が降っていたとしても、気持ちの良い瞬間ではないですよね。

サロンを出る時に「此処に来れるようにまた頑張るね」と言ってくださるお客様が、新たな気持ちで頑張れるように気持ち良くお見送りしたい、という意味も込めての行動なのです。

他にも、お客様ごとにサロンの香りを変えたり、アフターカウンセリングの内容やフィードバックをまとめたメモを後日お渡しするなど、大手サロンでは出来なかった事を今は実現させ積み上げています。

このような些細な事を積み重ねることが出来るのが個人サロンの強みだと思います。

大手サロンに努めた事がない方は、大手サロンに足を運んでみるのも良いかと思います。そこで自分自身が「これやって欲しかったな」と思う事を自分のサロンで実現させるのも良いのではないでしょうか。

違いを理解する

ここまで大手サロンと個人サロンの強みをお話してきましたが、個人サロンの強みを活かすためにも一つ頭に入れておいた方が良い事があります。
それは「大手サロンと個人サロンではお客様が求めることが違う」ということです。

大手サロンと同じことをやっても、お客様からは「だったら大手サロンに行くわ」と思われてしまいます。

個人サロンを好むお客様は、スタッフとの距離感を重要視している方が多いです。
毎回違うスタッフではなく、同じスタッフに見てもらいたい。他の人に合いたくない、など様々な理由がありますが、どれだけお客様自身を見ているのかが重要になると思っています。

先程の”個人サロンの強み”でお話した内容も、全てお客様を見ていて考え付いたことになります。

LINEを使って来店連絡や来店のお礼をするのでも良いと思いますし、一人一人を見ていないと出来ない事をするのが個人的にはおすすめです。
「このお客様にこれが出来たらいいな」「このお客様これを求めている?」など、お客様からの合図を見逃さない事がとても大切だと感じています。

個人サロンでも、規模や考え方でやる内容も変わってくると思います。ですが「個人サロンだから出来る事をする」という本質は変わらないと思います。
自分がされたら嬉しい事、自分がだから出来る事を考えて、ご自身のサロンに活かしていただければと思います。



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