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人生を楽しくするマーケティングと出会った日

この記事は、フィードフォースグループのアドベントカレンダー14日目の記事です。

昨日はえーちゃんさんこと冨田さんによる「魂ゆさぶる男達、ウルフルズの魅力」のお話でした!とってもウルフルズ愛が伝わってきましたね、思わずわたしもウルフルズを聴きたくなりました!

ちなみに、新卒研修ではふりかえりお兄さんとして、とってもお世話になったえーちゃんさん。実は内定者として参加した去年のアドベントカレンダーでもえーちゃんさんからバトンを受け継いでおりました。2年連続同じ並びなんて、すごいですね(笑)

さて、そんなわたしは今日、マーケティングについて語りたいと思います。

語るなんて大層なことを言っていますが、実はわたしの職業はマーケティングの専門ではありません。広くいえば、マーケティング業界にいますが、今はインサイドセールスとして、主にお電話で見込みのお客様に情報提供したり、サービスの紹介をするお仕事をしています。

でも、わたしはインサイドセールスのスペシャリストになりたいわけではありません。ずっと、「マーケターになりたい」と思って就職活動をしていました。

ただ、今マーケティング専門でお仕事していないことに、不満があるかと言われたらそうでもありません。それは、わたしの中でマーケティングのお仕事は、広告を作ったり運用して、認知を集め、新しいお客様を獲得することだけに留まらないからです。

わたしが思う、本当のマーケティング、マーケターとは?
わたしが絶大な影響を受けた一冊の本から、今考えるマーケティングについてお話してみます。


人生を変えた一冊の本の正体とは・・・?

その本は、みなさんご存知、森岡毅さんの「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門」です。
どの本なのかの紹介を引き伸ばしても、有名すぎて多分おもしろくないので先に言っておくことにしました。知らない方はぜひぜひ読んでみてください!

今回は、知っている方も多いと思うことを前提にこの本の話をしようと思ったわけですが、内容について評論したいわけではありません。わたしはこの本、というか、森岡さんと本当に運命的に出会い、人生観が変わったといっても過言ではないので、本を読んで何を思い、そこからどう仕事に活かしたいかを話したいと思います。

というわけで、「なんだよ、この本か。自分もたくさん影響受けたぜ」と思ったそこのあなた、こんな考え方もあるのかというぐらいのテンションで大丈夫なので、しばしお付き合いくださいませ(笑)
もちろん、読んだことない方でも理解できますし、きっと読んでみたくなるようにしてみせますので、ご安心を。

マーケティングと出会った日

遡ること、大学3年生の秋。就活も始まり、夏のインターンシップからぶっ飛ばして何十社も選考を受けていました。

わたしには特にやりたいことはなかったのですが、なんとなくマーケティングには興味がありました。ただ、わたしが思い描いてたマーケティングとは、CMを作ったり、商品パッケージやイベントを企画したり、いわゆる広報といいますか、ドラマの世界みたいなキラキラしたお仕事でした。

というわけで、当たり前のように大手広告代理店やその他の会社でも、「マーケティングしたいです」なんて言いますが、何にも知らないわたしは当たり前のように落ちるわけです。

「このままではどこにも受からない!」と焦ったわたしは、周りの就活生をと自分を比べて、知識量や経験量が圧倒的に足りてないことに気がつきました。とりあえず何かしないとと考えてみた結果、手っ取り早くまずは本を読もうと思いました。小説は好きでよく読んでいたのですが、堅いイメージのあるビジネス書は全く読んだことがなかったのです。

そこで、私の中ではただの自習室の役割しか担っていなかった大学の図書館に初めて本を借りに行きました。ただ、図書館に行ったものの、何を借りていいかわからずフラフラ歩いていると、推薦図書に「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」があったのです。

わたしは、小さい頃ユニバ(USJ)の隣町に住んでいたため、幼稚園児のときは経営破綻寸前の時代のあのガラガラなユニバにほぼ週1で行ってました。おそらく当時は貴重な貴重な入園者だったと思います(笑)今では本当に考えられませんが、アトラクション待ち時間は常に0分、なんなら入り口から乗り場まで走っていけちゃうほどでした!

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たまたま家に残っていた2006年の年間パスポート。筆者、当時6歳で幼稚園年長さん。たしか、2月に買うと大人1万円・こども8000円とかの値段だった気がする。

ちなみに、この写真は高校1年生の時に撮影したものを、Twitterの過去の投稿からさかのぼって掘り出しました。こんな写真撮ってSNSに上げたなという自分の記憶力褒め称えたい(?)

そんなわけで、今のユニバは、もうわたしの知っているユニバとはかけ離れたテーマパークなのですが、たしかに何でここまで人気になったんだろう?と疑問に思ったので題名だけで興味を持ち、とりあえず読んでみることにしました。このときは、特にマーケティングだからという理由で選んだわけではなく、とりあえず何か読まないといけないという危機感しかありませんでした。

でも、読み進めていくと、ちょうどわたしが興味あると思っていた、マーケティングのお話だったのです。なんて運命的なんでしょう!(今見るとマーケティング入門って表紙にかいてるんですけどねー、何も考えずに選んだ記憶があります)

そして、マーケティングというものをわたしは全く理解していなかったのだと衝撃を受けました。

真のマーケティング・マーケターとは?

衝撃を受けた部分でいうと、もちろんマーケティングは広報とは違い、仮説を立てて分析して、数値もたくさん扱って、大っ嫌いな統計学の知識もたくさんいること、そこも衝撃でしたが、それだけではありません。

最も心を打たれたのは、マーケティングは、ものが売れる「仕組み」を作ることだということです。それは、ただ人に認知して興味をもってもらう部分だけではなく、様々な要因を分析しながら、投資するべきとこを決め、何を誰にどのように売るのか全てを考え設計していくことでした。

そして、そのためには、商品のコンセプトを変えることもあるし、売るもの自体を変えることもあるし、もっと言えばそのようなアイデアがいろんな人から出るように組織文化までも変えてしまう威力をもつものなのです。

そして、それを率先して実行できる人物こそが真のマーケターだというのです。人に感動してもらえるようなクリエイティブやイベントを作ったり、認知経路を発掘する力だけが必要なのではないのです。

話せば感動したポイントはもっともっとあるのですが、とにかくマーケティングとは、自分が思っていたよりもずっと大きな視点が必要で、その商品や会社全体が利益を上げるための方法を一番に考える人だということを知り、わたしはとてつもない衝撃を受けました。どれくらい衝撃だったかというと、新しいノートを買いにいって見開き3ページほどを埋めるぐらいポイントと感想について書いたほどです。(それをBook report noteと名付け、他に読んだ本を同じぐらいの熱量でまとめようと思っていたのですが、それっきり一冊もレビューしていないのは内緒です)

そして、同時に凄まじいほどのワクワク感を覚えたのです。今までわたしが考えていた、広報だけのマーケティングよりはるかに楽しそうで、「わたしもこんなすごいことをやってみたい!売れる仕組みを作れる人になりたい!」と思いました。

スペシャリストではなくゼネラリストになりたい

真のマーケターとは、ものが売れる仕組みを作る、そのためなら組織までもを動かして変えてしまうことができる人だと(少なくともわたしの中では)理解しました。

そのため、その日からマーケティング論や統計学といった分野だけではなく、経営学や組織開発・人材育成の分野にとても興味が湧き、今までおもしろくなかった授業(わたしは経済・経営が主専攻の学部にいました)が、180度変わっておもしろく、メモも取りながら真剣に聞くようになりました。もっと早く本に出会っていれば、今までの授業ももっとおもしろくなって学べていたのダロウナー。

そして、就職活動においても、マーケティングという「職種」にこだわるのではなく、商品やプロダクト全体、また会社全体に対し、自分から意見を言って、いい方向に動かすための行動を受け入れてくれる会社で、様々なスキルを身に着けたいと思うようになりました。そこには、営業を行うことで顧客理解をすると同時に、今後組織に提案するための提案力を身につける期間も必要だし、カスタマーサクセスでお客様の声を聞きながら商品(サービス)の不足点を見つけて、新たな改善部分を作り出すことも意味のある仕事です。人事として人という観点で組織内を良くすることもしたいし、最終的にはマネージャーや経営者として、売上も組織もいろんな観点で会社全体がよくなるにはどうすればいいかと考える人になりたいです。

なので、わたしは冒頭でお伝えしたように、今マーケティングという専門の職種をしているわけではありませんが、そこに不満はないのです。本でも書いていましたが、わたしはビジネスの「ゼネラリスト」になりたいのです。そのために、どんな職業でもなりたい姿を叶えるためには意味のある仕事だと思うし、常に全体視点でいることを続けていれば、きっとわたしが望むマーケティングの力も自然とついてくるのだと思っています。

少しおおげさですが、この本に出会っていなかったら、広報のスペシャリストになりたいと思って、大企業の広報という狭き門を目指して玉砕し、違う職種についたときに「理想の職業とは違うから楽しくない!」とかほざいていたのかもしれません。今、与えられた仕事に対して、基本的に何でも楽しめているのは、どの職業でもマーケターに確実につながっているからだと思えるからでしょう。とってもハッピーですね!

そして、今わたしのチームのインサイドセールスでは、インサイドセールスのお仕事である育成の仕組みを再検討していくべきだと話しています。それこそ、マーケティングの視点をもち、サービスが売れる仕組みを作り直していくことだと思っています。わたしにとってはまたとない、とってもワクワクする理想的なお仕事です。

まだまだ何も知らなくて経験のない未熟者なのでたくさんの人の力を借りながらですが、いろんなことを任せてもらえるように自分でたくさん考えて、たくさん学んで、たくさん行動して、組織に大きなインパクトを与えられるようなマーケターへ少しずつ近づいていきたいと思います!!


明日は、あっくんさんこと阿久澤さんが、担当してくださいます!いつもおもしろいあっくんさん、どんなお話をしてくださるのか楽しみですね!


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