見出し画像

ここwifi飛んでんな

家のwifiが繋がらない・・・、ので、携帯にてモバイルデータを犠牲にしながらの更新。機械は時折謎の故障や不具合を起こす。まあ今まで常時24時間稼働しとっただけありがたい。圧倒的スーパーブラック労働を努めてくれたwifiルーター君、ありがとう。まあ一日休んで、明日になれば直るでしょう。直らなかったとしても、wifiが使えないことから生まれる視点が、何か新しい出会いをもたらしてくれるかもしれない。何でも良いようになるのさベイベー。

wifiという言葉を聞くといつも脳裏に浮かぶのが、「ここwifi飛んでんな」である。

毎年恒例となっているお笑い賞レースのM-1グランプリ。2010年で一旦打ち止めとなったものの、2015年に再開。そのM-1が復活した年のファイナリストの一組、メイプル超合金のネタに登場するセリフ、「ここwifi飛んでんな」。二人の会話中に突然ボケのカズレーザーが近くにある何かを振り払うような仕草を見せた後に言うセリフである。虫か何かが飛んでるのか、と見せかけての見えるはずがないwifiが見えている、というていでのボケ。この漫才の中でも特に視聴者の記憶に残るセリフだと思われる。のだが、

面白より違和感の方が強かった、というのが正直な僕の感想である。

これはなぜか、具体的に考えてみたとき出た自分なりの答えは、この「wifi飛んでんな」を、前後の文脈関係なしに挟んでいるということである。

この時メイプル超合金が披露したのは、犬を飼いたい、という内容のしゃべくり漫才だったのだが、犬の話題を一旦そっちのけて急にこの「wifi飛んでんな」がやってくる。発想自体はぶっ飛んでいて面白いものの、ウケるために面白大喜利を無理やりブチ込んだ感じが拭えない。もっと他のネタで自然な使い方ができるんじゃないか、と思ってしまう。何なら漫才じゃなく一発ギャグとしても使えそうだ。要は「このセリフ、ここじゃなくてもいいんじゃないの?」という事象が、何ともいえない違和感を生み出しているのである。

しかしながら、この「wifi飛んでんな」が一つの起点となり、漫才はいい意味でフラフラしながら終わりを迎える。この会話がどこに着地するか分からない、というところが彼らの漫才の醍醐味だともいえるのだろうが、漫才に最低限の物語性というか、会話の流れ的なものを求めている自分にはあまり合わなかった。

言葉の暴力を受けたくないので一応書いておくが、これは優劣の話でもないし、少し会話として支離滅裂に見えるような部分があったとしても、彼らのネタを漫才じゃないとも思わない。実際、発想はかなり独特で素晴らしいと思うしね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?