【結果報告書】地方観光DX!!フリーランスイラストレーターが、チームを組んで自分の「好き」と「得意」で地域の活性化に貢献できたのんか?
既成概念に囚われない新しい働き方を求めたり、自分のパフォーマンスを最大限に活かすためだったり、好きなことだけやってたいんじゃボケ〜だったり、理由は様々あれど、己のスキルを武器に日々をサバイバルするフリーランス達。
そんな孤高の開拓者達が、もしも、チームを組んで力を合わせたなら!?
昨年(2022年)参加した「福岡離島DX」の続編企画で、
全国の自治体が公表するプロポーザル案件に、各々のスキルや想いを持ち寄ったフリーランスチームで挑戦していこうという
「地方観光DX!」
フリーランスチームで全国の困っている地域の活性化を
いくつ手がけられるか?
へと参加し、半年間の活動期間を終え、その振り返りをまとめます。
参加への想いを綴った半年前の記事はこちら。
個人的な結果としては
殆ど「貢献」できなかった!!
最も大きな理由としては、自身の抱える仕事に忙殺され、どうしても「提案・コンペ」ベースである本プロジェクトへ割けるリソースが足りなかった。
そういう意味では昨年「研究員第2期」の時の私は暇人だったともいえます。
ただ、本プロジェクトはそもそも「法人企業」しか参加条件に当てはまらない自治体のプロポーザル案件に対し、フリーランスチームで挑みそこを切り拓いて行こうという新たな挑戦で、特に最も硬い門といってもいいであろう自治体案件に挑むことは、社会へ対するフリーランスの価値を高め、働き方の可能性を大きく広げる、いわば未来への投資でもある試みと言えます。
その投資へ時間を割けず、目の前の仕事に追われる日々については思うところが無いわけでありません。
とは言え「今」ご依頼いただいているクライアントへ応えること、そしてもちろん生活のことを含め、目の前の仕事を全うすることの大切さは説明するまでもなく、このバランスは常に難しいところです。
逆に昨年は収入面の不安を一旦横に置いてでも、あたらぼの活動に全力投球していたので、今年は自身の仕事に向き合うフェーズでもありました。
しかししかし、さらに言えば、昨年あたらぼ活動に全力投球したおかげで切り拓けた今年の新たな仕事も多く、やはり目の前の仕事にのみ囚われない活動が新たな未来へつながることも実感していたぶん、このプロジェクトの目指すところの価値は大きいと感じていました。
全体的な結果としては素晴らしかったのでは!!
と、ここまではあくまで私個人の関わりについて。
プロジェクト全体としての成果は以下の数値が示す通り素晴らしかったのではないでしょうか。
【数値結果:受注率はなんと20%!!】
まず案件ピックアップの数【424件】がすごい!
ネットで地道にプロポーザル案件を探してくるという地味な作業ですが、これがないと何も始まらない最初の工程なので、ここの地味な洗い出しに尽力してくれた方(特にまくちゃんとピカピカさん)には頭が下がる想いです。
その424件ものピックアップをプロジェクトマネージャーのこーいちさんと宮崎さんが精査し(これもかなり大変だったと思う)、具体的に提案を検討するものに絞って【21件】。
絞られた21件の中から、その案件の取りまとめ役や参加メンバーを募り、実際に企画提案したのが【15件】。
そして受注したのが【3件】!なんと20パーセントの受注率!
初挑戦の手探り状態から!たった半年間で!フリーランスチームで!
これは、たんぶんかなり素晴らしい数値と誇っていいのではないでしょうか!
さらに惜しくも次点として採用一歩手前まで漕ぎ着けた提案も【2件】ほどありました。
因みに私が数少なくコミットし、実際にイラストを描いた提案の中の1件がその惜しくも次点となったものの一つ、山口県宇部市の「100周年記念絵本制作事業」で、受託事業者はなんと絵本界の大手「ポプラ社」!
そりゃポプラ社選ぶよね〜(苦笑)、とは思いつつも結果の講評点数は決して見劣りするものではなく、我々無名のフリーランスチームの絵本企画が大手出版社に惜しくも次点段階まで迫れたことは少し嬉しくもあるという妙な感覚を味わいました。
イラストレーターとして、今回の企画で
「少し難しいな」と感じたこと。
今回の企画に思うようにコミットできなかった理由の一つは、本記事の最初にあげた「自身の仕事が忙しかった」が最も大きなものであったのは間違いありませんが、それ以外で少し関わり方が難しいと感じたことがいくつかありました。
【1】限られたリソースの中で何に手をあげるべきか分からない。
一つは半年前の企画スタート時に書いた上記の通り、「イメージキャラクター制作」や「絵本制作」などであれば、イラストレーターの出番に疑いの余地なく手を挙げられますが、ほとんどの場合はそうではなく、イラストが必要になるかどうかは実際に提案内容を吟味していく上で決まっていくことが多いということ。
多くの案件に可能性がある分、必要とされるか分からない中で何にでも手を挙げ、参加するミーティング回数をいたずらに増やすわけにもいかず、限られた自分リソースの注入どころが最後まで掴めませんでした。
【2】1つの案件にイラストレーターが複数人関わるのは難しい
何度かアナウンスされた内容で、その声掛け自体は間違っていないと思う反面、実際にはこれを気にしないのは難しい。
特にイラストの場合は明確にスキルの練度や得意タッチの違いが出てくるので、色味やテイストのトンマナ合わせでだけで手分けすることも難しく、むしろ敢えてはっきり言うなら1案件中のイラストに関しては「手分けされたくも、手分けしたくもない」という心情があります(コンテンツの棲み分け次第で手分けできるものもあるし、手分けしなきゃと難しいものもありますが)。
今回のプロジェクトのメンバー間でポジションの取り合いなどにはなりたくなかったので、他の方と被らないように気を回したし、そこを意識せずにいることもありませんでした。
【3】雑談の場がもっとあってもよかった。
これは「イラストレーターとして」ということではない感想ですが、本プロジェクトは実務的には個々の「案件ベース」で進行し、それも多くがオンラインオンリーで進んでいくので、どうしても必要な要件についてのミーティングでしか顔を合わせる機会が持てず、メンバー同士の「もう一歩踏み込んだ」関係構築にまでは発展しきれなかったようにも感じます。
でもこれは私が多忙にかまけてコミットできなかったのが原因で、しっかり関わった方同士では、踏み込んだ交流が持てていたのかもしれません。
これに関連してプロジェクトスタート時に書いた記事から抜粋。
このあたりの「仕事」でありつつ「仕事モード」を超えていくきっかけの一つが、たぶん私はプロジェクトに集まるメンバーのことを「もっと好きになる」ことだと思っていて、それには雑談や実際に会うことなどが大切なんだろうな〜と感じています。
まぁ単純に「この人は普段どんなことしてるんだろう?」とか、もっと色々聞いてみたかったし、同時に自分のことも開示していく機会があればと思いつつも、「お前、忙しい忙しいって涙目になっとったやんけ!」と言われれば、そうなんですごめんなさい笑。
そういった面では受注した案件の一つ「大分観光写真素材」の現地撮影隊のメンバーなどは濃い関わりあいが持てているようで、大変そうでもあるけど羨ましくもありました。
最後に
難しかったと感じた点もあげましたが、とは言え全体的な雰囲気はとても良く、チームの連携練度も日増しに高まり、企画提案内容のクオリティも高く、それは数字的な結果にも現れたと思っています。
案件洗い出しに時間を割いてくれた方、
積極的にPMに立ってくれた方、
フロント企業として立ってくれた法人格をお持ちの方、
みなさん本当にありがとうございました。
参加メンバー全員の尽力に尽きるとは言え、やはりこの結果を得て、さらに次のステップに繋げていこうと皆で思えるムードを持って半年の実験期間を終えることができたのは、プロジェクトマネージャーを務められた桂こーいちさんと宮崎ゆたかさんお二人の素敵おじさんコンビのおかげだと感謝しています。
想像するだけで脳みそ溶けるくらい忙殺されていたはずなんですが、そういうオーラを感じさせない雰囲気づくり、進行やまとめは本当にさすがでした。
特に「お髭のダンディズム」と名を轟かせる(私が勝手に呼んでるんですが)中洲の夜王こーいちさんに於いては、「少しでも行政のみなさまの第一印象を爽やかにしよう」と、なんとプロジェクト期間中にお髭をツルツルチェリー状態に剃って挑むという気合の入れよう!
しかし、
私の目には常に映っていましたよ、
その抑えきれないフェロモンほとばしる素敵なお髭が。
おしまい。(どんなまとめなんだろう)
▶︎関連リンク
●自己紹介note
イラストレーターとして、また生き方として、自身が大切にしていることを記した自己紹介note。
イラスト作品なども幅広く紹介しています。
●地方観光DX プロジェクトスタート計画書
本プロジェクトがスタートした時点での実験計画書がこちら。
●新しい働き方LAB 第3期(2023)関連note
「地方観光DX」と並行して計画した自主企画「おふとん冒険家」の
「活動計画書」がこちら↓
そして半年間のおふとん冒険を終えた「活動報告書」がこちら↓
●新しい働き方LAB 第2期(2022)関連note
本プロジェクトの前段にあたる第二期の「福岡離島DX」について書いた当時の実験計画書。
イラストレーターである自身の特技を活かしてふんだんに挿絵を盛り込んだ思い入れ深いnote初公開記事です。
↓↓↓
あたらぼ研究員【2期】参加1ヶ月半後の驚きと感動をつづったnote。
ここから本格的に怒涛の研究員2期が始まる。
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あまりに熱烈すぎた9月定例「あたらぼクエスト」での燃え尽きのため、思うように完成できなった中間報告。
しかし完成できなかったことを含めて誇らしい経験に。
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わずか半年間で10年分くらいの密度を過ごした奇跡のような軌跡をボリュームたっぷりにつづりました。
あたらぼ研究員【2期】最大のイベント「新しい働き方award2023」で
「アメージング★パッション賞」を受賞した最終報告書です
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