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フォルケホイスコーレの先生のお宅を訪ねて vol.2

こんにちは!先日無事に2校目のフォルケホイスコーレを卒業しました!
フォルケホイスコーレとは?という方はぜひ前回の記事をご覧ください♪

今回は、フォルケホイスコーレではかなり珍しい日本人の先生のお宅をご紹介します!(現在はご退職されています)
初めて1校目の学校に着いた時、とても可愛らしい伝統家屋が学校の目の前に建っていました。先生のお宅だと知ってからは、先生から太極拳やダンスを習いながら、いつか家を見せてほしいと密かに気を送り続け(笑)、念願叶ってお邪魔してきました!

外観

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1827年に建てられたこちらのお宅。昔は農民が暮らしたファーマーズハウスだったようです。194年前、どんな人が建てて、どれだけの人がここで暮らしたのか、考えただけでワクワクしますね。
黒く塗られた柱、緑に塗られた木製サッシ、屋根は茅葺き屋根
苔むした屋根が歴史を感じさせます。

玄関

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こちらは玄関。デンマークの昔の家は天井が非常に低く、ドアも小さく、まるで小人の家のようです。中は194年経ってるとは思えないほど綺麗で、白い木貼りの壁が部屋を明るくしてくれます。
また、こちらもお馴染みの段差のない玄関です。人によっては土足OK!というお宅もあります。ホイスコーレでは、靴の人、靴下の人、裸足の人が同じフロアにいました。つまり、外履き、上履きだけでなく、靴下、裸足の境界も曖昧です。わたしはこれだけは最後まで慣れませんでした。。。笑

リビングルーム

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まずはリビングから。いつでも得意のダンスができるよう、とても広々としています。リビングのヒュッゲスペースには、セカンドハンドショップで集めた椅子や手作りのテーブル、卒業生お手製のブランケット。先生の個性が伝わってきますね。

デスク

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こちらはデスク。大きな机の上にはお手製の端材を使った本棚。手前の白い窓も古材を再利用し、リビングとデスクの境界線になっていました。
先生は、教員として働かれる傍ら、IFASの共同代表として日本にフォルケホイスコーレを作る活動をされています。そのため、たくさんのデンマークや教育に関する本がありました。日本にホイスコーレがあったら、多くの人の人生が変わるんだろうな…!楽しみにしています。

おしゃれコーナー

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こちらもリビングの一角。大きな植物が置かれた台もご自身で作られたそうです。人にも見える流木と瓶は夜になるとキラキラ光るのだとか!
窓辺に置かれた植物とキャンドルと、こっそりついてる『御用』の提灯。
まさにデンマークと日本の融合です。笑

キッチン

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なんとも可愛らしいアーチをくぐり抜けると、そこはキッチンダイニング。
白を基調としたキッチンは収納もたっぷり。左下に見えるバケツは生ゴミ用。ゴミに出すのではなく、コンポストに入れて、肥料として再利用します。これは日本でも実践したい、デンマークで学んだ習慣の一つです。

ベッドルーム

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最後はベッドルーム。カーテンに見える布は日本の手ぬぐい。ここでもデンマークと日本が融合を発見!(笑)また、奥に見える収納スペースには、流木で作られたハンガーラック、ビール箱を再利用した収納ボックスもすごく印象的でした。発想力がすごい上に、おしゃれ。(語彙力)

最後に

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デンマークと日本が融合し、創意工夫の詰まった先生のお宅。
中でも、新しく買い揃えるのではなく、セカンドハンドで購入したり、自分の手で作り上げたり、流木や古材を違う用途として再利用する。これは太極拳以外にも私が学んだことのひとつです。それでもどこか個性が溢れ、統一感のある空間はとても心地が良かったです。

最後に毎度恒例の”あなたにとって家とは?”と質問してみました。
家とは、”住むところ。ニュートラルな空間。”との答えでした。まさに言葉の通り、誰かに見せるわけでもなく、過剰に装飾するわけでもなく、自分にとってのちょうどいい空間をコツコツと作り上げていらっしゃいました。

私がこのnoteで紹介しているお宅は、インテリアデザイナーでもなく、建築関係の方でもありません。それでも、誰もが家を自分らしく、心地よい空間にすることがごく当たり前の世界がここにはありました。
気を張りすぎず、お金をかけすぎず、誰のためでもなく自分のため、家族のために。このnoteが誰かの暮らしのヒントになれば嬉しいです。

次回は、ホイスコーレの美術とデンマーク語の先生のお宅をご紹介します!
ぜひお楽しみに♪


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