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【要約】コンサルが一年目に学ぶことの要約・感想(前半)

内容

 コンサルが一年目に学ぶことを読んで、役立ちそうな部分をメモした記事になります。2章まで読んだので、前半と後半で分けて、来週後半を書きます。

本の目的

 筆者はこの本を読むことで得られることをこのように述べてます。

「職業を問わず、業界を問わず、15年後にも役立つ普遍的なスキルを社会人一年目で学んだときの基礎的なレベルから理解できる」

スキルカテゴリー

 筆者は以下の4つのスキルについて解説しますが、今回は、話す技術
と思考術を取り挙げます。

・話す技術
・思考術
・デスクワーク術
・ビジネスマインド

話す技術

結論から話すにはPREP法

「普段から話すときも、質問に答えるときも、PREPで。結論から話す」

 筆者曰く、PREP法を活用し、結論から話すことで対外的な頭の良さを堅持できるという。会議でも結論から逆算することで着地点を設定し、着地点に向けたアジェンダ作成が可能になるという。何事も結論から行うことでスムーズに進むそうで、下手な言い訳や駆け引きをするよりも、ムダが省けるのです。

「言い訳はいい。質問にはイエス・ノー率直に答える」

相手の知りたい情報に対し、それを率直に述べることが重要という内容が書かれてて、怒られるような場面であったとしても、結論を先に伝えることで解決方法を先に考えれるようになるそうです。

感想:下手な言い訳をした場合、相手の苛立ちゲージを自ら上げることにつながるので、下手な言い訳はしない方が身のためだという場面は過去に多くみたので、対処として正しいと思います。

対処フロー

1.質問
2.イエス・ノー
3.なぜ?(Why?)
4.理由
5.解決策の協議

数字とロジックの重要性

数字

「数字こそが、一年目の武器になる。」

 筆者はこのように述べてるように、数字は「証拠」として、事実関係の説明の際に活躍すると述べてます。新人の意見の影響力なんてたかが知れてますし、簡単にスルーされるが、事実関係があったことを証明するには、数字が大切で、意見も通しやすくなるそうです。

ロジック

「世界の共通言語は、英語ではなく、論理(ロジック)と数字。論理があれば、議論はできる」

 筆者は英語よりも数字とロジックがあれば、議論が可能と述べてますが、半分合ってると思います。どの言語でも、話す能力はそこまで重要ではないですが、聞く能力がないとテーブルに着くことすら許されないので、聞く能力は磨いた方がいいです。国際的に日本人のイメージとしてはどこか口数が少なく、重要な時にしか話さないクールイメージがあるので、重要な時に数字とロジックを使えれば、良いです。ロジックのない中身を話すと存在意義が無くなるので、注意。尚、数字とロジックがあれば、知識人との間で知的なジョークも可能になります。

感情より論理

「論理さえ通っていれば、上の立場の人も耳を貸すが、曖昧なことを感情で説得しようとする若造は信頼しない」

 筆者は、人を動かす説得力のある話は論理面と感情面の双方が高い完成度が重要と前置きをしながら、論理に重点を置いたのは、核心的な部分を聞いて、クライアントは相手を信用するかどうか判断しているからだそうです。話の筋無くして、話を聞いてもらえないので、論理面で構成された話の塗装として感情面が来るイメージです。

ゼロから話す重要性

 筆者は、「相手は何も知らない」という前提で話を組み立てる重要性について触れており、全体の流れの理解のしやすさと筋を確認することを言ってました。相手の持っている事前情報の推測などはせず、自分の常識が相手にとっても常識だと思わず、ゼロから話すことがポイントだそうです。

相手の期待を超え続けること

「ビジネスというのは、突き詰めると、相手の期待を、常に超え続けていくことにほかならない。顧客や消費者の期待を超え続けていくこと。上司の期待を超え続けていくこと」

 筆者は、このように述べており、他のビジネス書でも似た表現で期待値の重要性が指摘されることが多く、本書も例外ではなかったです。筆者は最低ラインを100%としており、120%を上回る内容にすべきという主張です。過去に読んだセブンイレブンの社長が書いた本では常に120%以上でなければ、顧客の次の来店には繋がらないような内容が書かれていたのを思い出しました。最低ラインの設定は人により様々あると思いますが、期待を超え続ける点では一緒みたいです。

思考術

ロジックツリーを使いこなす

 ロジックツリーとは、一連の思考の流れをマッピングしたものになります。政治学におけるゲーム理論に近い部分があり、一連の流れを予測する意味で重要な考え方です。筆者は、以下の手順で活用することで本書で紹介してました。

ロジック ツリー による問題解決の基本
1.論点を整理・分解する
2.各論点について数値分析をする
3.項目の重みづけをする
4.アクションに落とし込む

尚、情報を整理しても、個人の力のみだと漏れやダブりが生じるので、他者のフィードバックを受ける重要性についても触れてました。

仮設思考

 筆者は、コンサルティング会社での「仮説」という用語が頻繁に使われることに触れた後、「ストーリーライン」の形成が重要と述べてました。仮説を立て、その検証にリサーチを行い、フィードバックを得るサイクルを回すことが重要と書いてました。ここまで聞いて、「あれ?どこかで聞いたことのあるような」と思った人は大学での論文作成プロセスで仮説思考を使ったことがあると推測します。プロセス自体は大学のゼミと同じ仕組みなので、その再現をすればいいというだけの話です。国際系の大学なら連日教授から「あんたの仮説は何なんだ?(What is your Hypothesis?)」と言われるので、仮説思考は国内外でも使えるかもしれません。

常に自分の意見をもって情報にあたる

 情報インプット量よりも、思考力を重視する発言からのスタートです。

「情報量を増やしたからといって、ビジネスの能力は一切、向上しません。」

筆者は、情報インプットにおける自己満足に触れており、情報を読んでも、それを活用しない上、新聞等の情報源が積読状態で廃棄される状態になりやすいことを指摘してました。そこでの気づきが考えることの重要性だったとのことです。その為の訓練方法として、読む前に少し考え、事前に仮説を立てた上で読む練習を提唱してます。自分の意見を持つことで、読む情報の印象や受け捉え方に学びが起きやすくなることで、新しい発見がある為、考え続けることが重要と述べてました。

本質を追求する思考

 筆者は、情報でなく、本質を提示することが重要と述べてました。例として、スティーブ・ジョブス氏のコネクティング・ザ・ドッズの話が挙げられてました。相手にとって、「だから何なのだ?(So What?)」という部分を提示することが大切で、情報だけ提示しても、本質な部分は何も変わらないとのことです。

まとめ

 話す言語能力よりも、数字とロジックが重要で、ゼロから話すことで理解される努力をしながら、100%以上の期待値に応えることを念頭に入れた上で、ロジックツリーをツールとした仮説思考の実践を行い、自分の意見を持つ中で本質追求を怠らないこと。


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