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[台湾インターン]台湾の日本語学校の話。

好久不見!

久々に更新するんで、今までどんな感じで書いてたかもう忘れちゃいましたが、先日また台湾に行ってきたのでちょっとその時の記録用に記事書いていきます

今回私は新竹市日本語学校インターンを体験してきました!実習期間は1週間だけでしたが、だいぶ濃密な学びのある1週間になりました

※これは今から日本語学校にインターンに行く人向けって感じではなく、単に私の感想というか体験日記です、なのでゆるーく読んでください

正直インターンが目的ってよりも、どうしてもどうしても台湾にいる友達に会いたくて、でも何かしら理由をつけて台湾に行こうとした結果、そうだインターンに応募してみようって感じです。

でも日本語学校にしたのにはちゃんと理由があって、今年の2月に語学留学を終えてから、他の国の言語を学んで少しずつ成長していく過程の面白さをあらためて実感して、私も自分の母語を教える側にまわれたら楽しいし、自分自身ももっと成長できるんじゃないかなーって日本語教師にちょっと憧れはじめたんです。あとは台湾で中国語を教えてくれた先生が大好きだったんで、その先生への憧れもあります。

今年度から日本の方の大学で日本語教師養成講座を取り始めたこともあって、日本語教師が働く現場、特に台湾でのものを見てみたかったので、このインターンに応募してみました。

インターンの選考はエイジェントの方とのオンライン面接があって、あと確か日本語と英語それぞれでCVみたいなの書きました。あれが審査対象なのかはわかりませんが。

面接官のリアクションはあんまりよくなかったので、ダメだったかなーって思ってたんですが運を使い果たして無事合格。あんまり落とさないタイプの試験だったか、まぐれかどっちかです。


どんな学校だった?学校の雰囲気や先生方について

日本語学校の近くの街並み


まず学生のほとんどが社会人の方、20代半ばくらいの方が多かったです。中にはお孫さんがおられる方も日本語を勉強されていました。

毎授業のはじめに簡単な自己紹介をしたんですが、22歳です!というと「若い…」みたいなリアクションをしてもらえて、しかし年上の方々に対して仮にも教える立場となる、というのは不思議な感覚でした。

1クラスmax12人、少ないところで8人くらいで、学校内に5つの教室があって、クラス・レベルごとに授業が開講されていました。

「あいうえお」から始まるクラス~日本のバラエティー番組を字幕なしで見られるような方まで幅広くレベルが用意されていました。

教科書について初級クラスは「みんなの日本語」でした、上のクラスになるにつれて先生のオリジナル教材も追加されたりしていました。

先生によって授業の雰囲気は全く異なりますが、基本的には緩すぎず、厳しすぎずって感じでしょうか。

あと塾長が飼っている犬が常にロビーにいて、みんなに可愛がられたり煙たがられたりしていました。

塾長も他の先生もみんな日本人で、コミュニケーションに困ることはありませんでしたが、服装がゆるいことと犬を連れてきちゃうところ以外は台湾化されていない、むしろ日本の社会を感じるような雰囲気でした。

私も社会人ではないので日本の社会がどんなものなのかはわかりませんが、台湾の華語中心とは良くも悪くも全く違うものを感じました。

しかし私の中で語学学校に対して自身が通っていた大学の華語中心のような雰囲気を求めていた部分があるので、少し想像とのギャップはあるかな…という感じです。

実習内容

日本語学校の近くの街並み➁

たった1週間ではありましたが、授業見学に始まって自分で教案をつくり、実際に教壇に立つところまでやらせてもらいました。

今回4人の先生の授業見学&教壇実習(?)を経験し、各クラスの1回目の授業は学生の方の前で自己紹介をして、あとは見学と机間巡視。

基本的には各クラス週1回なので、今回ちゃんと教案を作って、模擬授業して…みたいなのは3クラス分だけでした。しかし日本語教育の教案なんて作ったことないし、大学で勉強している日本語教師養成講座も教壇に立つ練習は含まれないので何もかも初めてのものを、やったことあるよね?(圧)の中でやることになってしまい、お忙しい先生方の時間を盛大に奪い、盛大に迷惑をかけた1週間だったと思います。

なかなか厳しい言葉でフィードバックいただくことも多々あり、普段なら病み散らかすところ、実習が終わったら留学時代の友人に会えるというご褒美のおかげで案外前向きに頑張れたし、自分のために時間を割いて指導してくださることが恵まれているなって思いながら実習することができました。

さらにたった1週間だけなのに顔を覚えてくれて手を振ってくれる学生の方がいたり、最終日には大量のおみやげを学生の方から頂いたりと、本当に周りに支えてもらいっぱなしでした。

ただ、こんなところで愚痴るのはいかがなものかと思いますが、3大ストレス要因をさらっとまとめると
①先生方から前に来た実習生の悪口を聞かされる
➁教材の準備で1日1食も食べられずに終わる日が何日かあった
③教材の準備でオールナイトニッポン、数十分の寝落ち分で一日持たせる

それでも今日本に帰ってきて、養成講座を受けたり、日本語を勉強している留学生たちと話したりすると、この仕事への憧れは捨てきれないな…と。

先生いわく、軌道にのれば残業もなく、また外国の方と常に交流し続けられる楽しい仕事であることは間違いないんだそうで。

大学で留学生の日本語クラスを担当している先生も台湾で中国語教えてくれた先生も自分にとっては憧れの大人像であることは間違いないので無限の体力と精神力があったら目指したいなって思います。

不自然な言い回し?が日本語教育のスタンダード

いちばん疑問だったのが、授業内でネイティブが絶対に使わない日本語を使うこと。

例えば「京都へ行ったことがありますか?」と質問したい時、学習者が「~ことがある」の文法を習っていない場合「もう京都へ行ったことがありますか?」と聞き、いいえの回答の場合「いいえ、まだ行きません」と言うのを学びました。

他に印象的だった点と言えば「学校(へ)行きます」、この「へ」を「に」として「学校(に)行きます」という人、特に初級レベルの人に対して、「へ」で統一させていたことです。でも、私の中の感覚として「学校に行きます」の方が自然じゃない?と。(今言語学の授業受けながらこれ書いてるんですが、その先生も「<場所>(に)行く」と言ってましたし)、少なくとも「に」を×と見なすのはどうなんだろ?と思いました。でも、学習者からすると2個正解がある状態が混乱するから1つに統一する方がいい、という考え方があるそうで。

他の現場がどのように教えるかはわかりませんが、表現として使わないどころか文法的にもなんか不自然な感じがして、なんでこんな表現にするんだろうって不思議に思いました。今わかる言葉をつかって、出川イングリッシュ状態でもいいから話す、というのが良いのかもしれませんが、これは賛否両論ありそうだなーというのが感想です。

これについては現役の先生方の御意見を聞いてみたいです

【番外編】おとももちとの再会

正直今回の渡航のメインメニューはこっちでした。実習が終わってから台中に戻ってきました。実は実習期間に一日休みがあって台中に戻ったんですが、実習が過酷だったのと台中が大好きすぎて台鐵の台中駅に降り立った瞬間目から汗が…。

みんなで一緒の時間も1人で台中をお散歩している時間も、もうとにかく幸せで幸せで。留学時代の友達はいちばん甘えられる人たちなので、すごく心がほぐれたというか、心の底からたくさんわらって泣いて甘えて…こんなご褒美はそうそうあってはならないような、生きていることがこんなにも幸せで明日も明後日も生きていたい!って思える不思議な時間でした。

台中:秋紅谷 空が綺麗だったので載せときます

ゆうても台湾らしいことをしたのは夜市くらいで、あとはバー、カラオケ、ダンス、公園お散歩、ダーツ、ビリヤード…もはやどこでもできることなんですが、だれと一緒かが最重要なのでもうすべての思い出が宝物です。

そんな天国から帰ってきた今、前回の帰国後ブルーほどではありませんが、なかなか今自分がいる環境というものを受け入れづらかったりはします。

でも今期にはいってから大学で新しい友達ができたので、相変わらず恵まれっ子をやっております。

今回はここまで、ご覧いただきありがとうございました。


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