100歳の精神科医が見つけた_こころの匙加減

100歳の精神科医が見つけた『心の匙(さじ)加減』


日本に帰国中、80歳になる母が貸してくれた本です。



🔗 100歳の精神科医が見つけた こころの匙加減 単行本(ソフトカバー)



高齢者だって年上の言葉を聞きたい! に応え16万部

「今のシニア層には肉体的に元気な方が多いですよね。子育てが終わり、孫の顔を見ても、まだ先がある。そうなったとき、『残りの人生で何をしたらいいのかわからない』といった漠然とした不安に悩まれる方が多いようなんです」(担当編集者の江川隆裕さん)

そんな状況がありながらも、高齢者の心の問題に寄り添おうとする著作は少ない。大正5年生まれ、満100歳の著者による大ヒット中の本書は、貴重な1冊だ。精神科医として患者と半世紀にわたり向き合い続けた中で見つけ出した40個の「生きるヒント」を、語りかけるような穏やかな文章でまとめている。

「自分より若い人の言葉よりも、年上の方の言葉のほうが素直に受け入れられるところがありますよね。70代、80代になっても、やはり同じなんです。年長者の言葉を求めている。とはいえ、その条件に応えられる著者はなかなかいません。髙橋先生はちょうど、今のシニア層にとって親の世代にあたり、実際に『亡くなった母から励まされているような気持ちになった』という反響も届きました。内容もさることながら、高齢者に人生の先達として言葉をかけられる著者である点も、ヒットの要因として大きく感じています」(江川さん)

書名は河合隼雄さんの名著『こころの処方箋』を意識して決めたという。同じくらい、長く愛される本に育っていきそうだ。
評者:前田 久

(週刊文春 2017.2.9号掲載)


内容紹介

100年生きてきて、思うのは「匙加減」の大切さです。
「生きていく」とは、この匙加減を見極めていく営みにほかなりません。
――本文より

精神科医として半世紀にわたり、
患者と向き合ってきた著者だからこそ気づけた、
「迷いすぎて苦しまないためのヒント」とは?


•人生とは、自分の「匙加減」を見つける旅

•あらゆる不幸は人と比べることから始まる

•誰かと話すだけで心は温かくなる

•「ちょっと不便」なくらいが体にはちょうどいい

•断わることも立派な愛情表現

•いい歳をして、見返りなんて求めなさんな

•言葉にしないと、やさしさは伝わらない……etc.


本書をきっかけに、あなたの「ちょうどよい匙加減」を見つけてください。

(以上、アマゾンの紹介文より)




100歳で現役精神科医の髙橋幸枝医師は、人生とは自分の『匙加減』を見つける旅だとおっしゃっています。

これは、私が常日頃からブログで書いている自分軸で生きることに繋がることだと思います。

若い時は、迷うこともあるでしょうし、自分の進む道がそれでいいのか不安で、誰かと比べたりしてしまうこともあるかもしれません。

この本にも書いてありますが、『匙加減』というものは、非常に繊細で、人それぞれ微妙に違うので、匙加減をうまく見極めようとしてもお手本になる人はおらず、誰かを真似ることは難しいものです。


著者も多くの心の悩みを持つ患者さんに接してこられる中で、100歳になった今も、心は百人百様だと痛感されているそうです。

心は百人百様なのに、誰かの人生を羨ましいと思ったりすることは非常にナンセンスなことで、自分がこれがいいと思う『もの』や『こと』を選びながら、そこに心地良さがあるかどうかで選び取る訓練をすることが大切だと感じています。

そこの部分のおざなりにしていると、歳を重ねて後期高齢者という年齢になっても、人の噂話が気になったり(誰かと自分の人生を比べたいので)、自分自身の人生が不十分ではないかと感じてしまったりするようです。


日本の今の高齢の方は、戦後の高度成長期の中、皆と同じものに憧れ、絵に描いたような幸せ(テレビなどが伝える)を追い求めてきた人も少なくなく、でも実際は、その通りにうまくいかないこともあるわけで、そういう壁にぶち当たったとき、誰かと比べてまだマシだと思うことで心の均衡を保っている方もいらっしゃるのかもしれません。

それが悪いことだとは思いませんが、若い頃から誰かの真似やどこで見聞きした幸せの形にこだわってしまうと、いつも何かが足りない感から抜け出すことができなくて、不平不満の多い人生になってしまう可能性もあるのではないでしょうか。



また私がこの本でふむふむ、なるほどと思ったところは、

『温かい言葉以外は禁句』

『いい歳をして、見返りなんて求めなさんな』

『突然の電話は、別れの挨拶かも?』

などの章です。


そして、100歳の著者が今でもエレベーターなしの3階の自宅と隣接するクリニックを行き来するために、51段の階段を1日3〜5往復しているということを知り、やはり歩くだけでなく階段の昇り降りを続けることって、とっても大切だと改めて思った次第です。


ちなみに私はエレベーターありのフランス式の3階(日本式に数えると4階)に住んでいますが、スーツケースなどの大荷物がない限りエレベーターには乗りません。

最初は、ゼイゼイ言いながら登っていた私も、慣れてきて今ではスイスイと登れるようになりました。


2ヶ月以上に及ぶ日本滞在で、暑さと湿気のせいでぐったりな私は、この夏は全く運動ができていないので、すごく体がなまっている感じがしています。

しかも甘い和菓子の食べ過ぎで、ちょっと太ったかも。(汗)


離れている間、運動や食事に気をつけて、パリの空港で再会したときにまた恋に落ちちゃうくらいにお互い素敵になっていようと約束したのに。。。

夫は、会社の昼休みにプールで泳ぎ、食べるものにも気をつけているみたいですが、私の方は両親に甘やかされ、あれも食べろ、これも食べておけ、と上げ膳据え膳の暮らしを送っているので、これからラストスパートでなんとかしないととちょっぴり焦っています。



夫が通勤途中に撮ってくれたセーヌに浮かぶペニッシュ。

船の上のテラスが緑でいっぱいで素敵です。



<追記>

作品、日本に一時帰国していたときに書いた記事です。

私の母も60代から70代にかけて腰を悪くして以来、歩くことに熱心になり、雨の日も家の中で足踏みしながらテレビを見たりして、健康維持に熱心です。

私も、毎日1万歩は歩くようにするようになってから、足腰がかなり強くなってきたように感じています。

これから美しい紅葉の季節が始まります。

皆様もぜひ、歩きやすい靴を履いて、どんどん歩いてみましょう。

季節の移り変わりを楽しみましょう。

風の音、鳥の歌声、木々の囁きに耳を澄ましましょう。

無心で歩いていると、心配事も悩み事も、いつの間にかどうでもよくなってきて、

『まあいいっか』

と思えてきたりもするかもしれませんよ。


元記事:100歳の精神科医が見つけた『心の匙(さじ)加減』(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)August 21, 2017 11:06:17 テーマ:気づき

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