ボジョレーヌーボー2016

国際恋愛・結婚 - 子供のいる男性を好きになったら


こちらの記事でフランス複合家族事情について触れましたが、今日はもう少し具体的に、お子さんのいる男性との国際結婚について書いてみようと思います。



日本人同士の離婚の場合は、基本的に子供の親権は父親か母親のどちらか一人が持つことになりますが、フランスを始め西洋の多くの国では共同親権が普通になります。

それは、結婚していないカップルの間に生まれた子供でも同じことで、前の奥さんやガールフレンドとの間にお子さんがいる男性は、たとえパートナーとの別離の後、お子さんとは日常的に一緒に暮らしていないとしても父親であることには変わりはなく、養育費の支払いや子供と過ごす時間は、離婚時の法的な書類上、きちんと決められているので、日本でよくあるように離婚後の親権は母親だけが持っていて、別れた父親には一切会わせないというようなことは基本的にはできませんし、子供の両親に会う権利が大切にされているので、それを望む人もあまりいないのが現状です。


子供がいるカップルが別れた場合、具体的には以下のような約束事が交わされることが多いです。


<別れたカップルが同じ地域に住んでいる場合>

パパの家からでもママの家からでも学校に通える場合は、1週間交代や2週間交代でリュックに勉強道具と着替えを詰めて、パパとママの家を移動する。

子供が小さくて学校の送り迎えやお稽古事など、平日はパパが忙しくてあまり面倒を見れない場合など、学校のある週はママの家で過ごして、週末のお休みは、1週毎にパパとママが交代で面倒を見る。



<別れたカップルが遠くに離れて住んでいる場合>

この場合も、子供が小さいときはママと暮らすことになる場合が比較的多いですが、週末は子供と過ごすためにパパが迎えに来たり、ママがパパのところに連れて行ったりして、パパとママで交互に子供の面倒を見ます。

パリに住んでいるバツ1の私の知り合いの男性は、元奥さんが子供を連れて実家のあるリヨンに戻ってしまったので、月に2回は車を飛ばして会いに行っています。

離れて暮らしている子供に会う回数は、距離と経済事情によって多少の違いはありますが、共同親権なので、どちらかが相手の了承なしに、勝手に子供を連れて遠くに住んだり、子供に会わせなかったりはできませんし、家庭内暴力や精神障害などで子供にとって危険があるという理由以外で、それを望む男女もほとんどいないので、別れた後も子供のパパとママとしての関係は続いていくのが普通です。


そして、もうひとつ大切なのは、バカンス時の過ごし方があります。

フランスの学校は、夏休みはまる2ヶ月、その他、復活祭の休み(春休み)、万聖節の休み(秋休み)、ノエルのお休み、冬休みがそれぞれ約2週間ずつあり、お休みが非常に多いので、パパとママでバカンスの半分ずつを子供と過ごすことになります。

フランスは、何と言ってもアムールの国なので、皆さん、愛がないと生きていけないらしく、別離の後、比較的すぐに次のパートナーを見つけて、一緒に暮らす男女がとても多いです。

もちろん、全員がそうだと言っているのではなく、別離後は、一人で人生を謳歌しようと決心して特定のパートナーを作らない人ももちろんいますが、もしあなたの彼がフランス人で、前のリレーションシップでお子さんがいる場合、その彼と同棲したり結婚したりすることになった場合、必然的に相手のお子さんとの一緒に過ごす時間が大切になってきますので、そこのところをうまくやっていけると、二人の関係はスムーズにいきやすいと思います。


反対に日本人の感覚で、彼を自分だけのものにしたい、彼との間にできた自分との子供だけを尊重してほしいという気持ちが少しでもあったなら、その関係はあなたにとってストレスになってしまう可能性があります。


また、『私はだいじょうぶ、彼のことを深く愛しているから、彼の子供も同じように愛おしい』と思っている優しい日本人女性の場合は、その優しさゆえに、我慢に我慢を重ねて、精神的に鬱になってしまったり、病気になってしまう人もいるようですので、結婚を決意される前にご自分の性格とキャパシティをよく考えられたほうがいいかもしれません。


ちなみに、比較的うまくいっていて長続きしているフランスの複合家族のパターンとして、新しい奥さんが彼の元家族、子供だけでなく元奥さんとも仲良くなれるくらいの豪快なキャパの広いタイプで、週末やバカンスに、彼の子供たちがその友達をぞろぞろ連れてきても、一緒に楽しく遊んだり、または適当に放っておいたりできるくらいの細かいことは気にしないアッケラカンとした性格で接している方が多いようです。

そうでなければ絶対うまくいかないというわけではなく、最初はそうでなくても、経験を積んでいくうちに、おおらかになっていってどんどん楽になっていくように感じています。


これは、私の個人的印象なので、スルーしてくださって構わないのですが、子供のいる男性を好きになって国際結婚される日本女性は、とても優しくて頑張り屋さんの傾向があるように感じています。

また、今回の主題から逸れますが、結婚している男性を好きになってしまう傾向がある女性は、不幸な結婚生活から愛する彼を救ってあげたいと思っていらっしゃる方が多いのかもしれません。

私は、結婚している男性には全く興味がないので、あくまでも私の個人的な印象なのですが、パートナーのいる男性(まだ正式に離婚していない男性)を好きになる女性は、外見はおしとやかに見えても、もしかしたら競争心と正義感が強いのかもしれませんね。
(違っていたらごめんなさい。)

どちらかというと我儘で、好きな人にとって自分がオンリーワンでいたいと思う私は、結婚しているのに私のことを好きで付き合いたいと言う男性は、どんなに素敵でも(というかその時点で素敵に見えない。)対象外なので、結婚している人を好きになってしまう方の心理がよくわかっていないのだと思います。


木曜日は、ボジョレー・ヌーボーの解禁日でした。
夫がキャビストで試飲して買ってきてくれたのがこちらです。

酸化防止剤も砂糖も無添加のナチュラルワインだそうです。


元記事:国際恋愛・結婚 - 子供のいる男性を好きになったら(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)November 19, 2016 10:09:41 テーマ:国際恋愛・結婚

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