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映画「スリーデイズ the next three days」を観て

2010年公開、ラッセル・クロウ主演の米国映画。妻が無実の罪で捕まり、大学教授の夫が、いろいろあって、妻を脱獄させ、子供と共に外国へ逃亡する話。

フランス映画のリメイクらしいけど、そちらは妻が本当に無罪かは描かれていないらしい。アメリカ映画はそこは必須ポイントだったらしく最後に視聴者だけ事実がわかる。

ラッセル・クロウのあのモゴモゴした喋りは相変わらず聞き取りにくいし、フランス版を観てないので比較は出来ないけど、普通に暮らしてた一般人が偽造パスポートを作るために騙されたり、それでボコボコにされたり、なんかリアルだった。挙句に、不可抗力とはいえ、彼は結果的に二人殺すはめになる。

現実では脱獄・外国へ逃亡は不可能と思うし、そもそも警察が証拠をきちんと押さえてないとこが少しイラッと。でも、それ故このストーリーは成立つ。

妻は2年以上ぶりに子供と会うも、子供が母親に微妙に距離を置いてるのもなんかリアル。

夫がなぜゴミを最後に捨てたのかという伏線はちゃんと最後の方で回収される。夫は職業柄ちゃんと先を読んでいた。これがあって逃亡は成功したともいえる。

フランス映画では妻が犯人かどうかは問題ではなかったのでそこは描かれなかったようだけど、それって志賀直哉の暗夜行路のラストを思い出す。ここでも作者は主人公が達した境地がポイントだと言い、病気が治るかどうかまでは書いてない。

それにしても、偽造パスポートで今後生きていくって、現実的に考えるとかなり厳しそう...。この映画では、そこはポイントではないかもだけど。







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