見出し画像

☆本106/107 幸せな時間「庄野潤三の本 山の上の家」と「レンブラントの帽子(バーナード・マラマッド著)」を読んで

昨年読んだ本の著者が設立した出版社から発行された本に興味を持ち、さっそく2冊読んだ。
このひとり出版社は、基本優れた作品を残して亡くなった人の本の復刻版を専門としている。

庄野潤三の本のほうは、エッセイ中心で写真入り。子どもたちのエッセイも入っていて、作家の娘が子ども時代について書いている話が幸せに溢れていた。彼女の話に登場する作家も昭和の文豪らで、彼らの本も読んでみたくなった。そもそも、この作家の小説も未読だと思う。

もう1冊は、作品を数点のみセレクトした復刻版で、タイトルの作品に不思議と引き込まれた。こっちはこの出版社の1冊目の本で、装丁が和田誠。本も見た目って大事なんだなぁと改めて思った。
ほかの本と比べて読みやすいと思ったら、1ページの文字数が少ないのか行間が広いからか。
庄野潤三の本もサイズが普通とちょっと違う。
たぶん、出版社の工夫だろう。ずっと残る本を目指しているから差別化しているのだ。

優れた作品は古びず、人を引き付ける力を持つ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?