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☆本#271 環境差「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ著を読んで

ついに読む。イギリスの人種問題とか今どきの中学生とか、格差とか、友情とか、SNSとか、主に労働者階級のイギリス人のことがわかるノンフィクション。

著者の保育士としてかかわった話やボランティアや、主に中学に入った息子とその周りのことが書かれていて、息子は小学校のとき生徒会長もするほど優秀。このときはトップ小学校にいたのに、学校見学を経て、著者曰く「元底辺中学」へ行くことを決める。前と違って、移民や貧しい家庭の子が多い環境だけど、相変わらず優秀なまま成長していく。もちろん、いろいろ悩みつつ。

それにしても、元底辺中学の生徒もスマホでインスタしてて、いずれインスタ疲れとかしそうとふと思った。写真だけなら大丈夫か?確かフェイスブックも10年後ぐらい続けた人がフェイスブック疲れとか言ってたけど。フェイスブックほど個人情報をさらすわけじゃないかな。そもそも、新手のサービスが出て、そっちに乗り換える可能性もあるし。フェイスブックもメタの方向性に行ってるし。

著者の息子は小さいころから貧困層を見て、ボランティアして、その関係で様々な人種と付き合って人間力磨かれてそう。でも日本語教わってないのが残念。

中学の生徒会長が中国系で、アジア差別もさらっと書かれていたけど、労働階級が生き残っていくには優秀さとか、プレゼンの上手さとか、そういったスキルを身に着けられるかが重要かも。頭いいだけじゃなく。

でも、違う人の記事で、優秀だけど貧困な子供よりも、貧困で勉強する意欲がない子供をどうケアするか、というのが最近の課題のよう…。

他の本では、貧困層はバウト等で課外活動をする暇がないので、大学入学時のアピールが富裕層より不利、とあった。この本読んでてそれも理解。

日本もハーフとかクオーターは結構多くなってきてるけど根本的にいい意味でも悪い意味でも保守的なので、移民の多い国と国際化において差がありそう。

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