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☆本#323 ミステリーより人間模様「夜と少女」ギョーム・ミュッソ著を読んで

書評で気になって読んだら、ミステリーというよりドラマ的で、後半に入り組んだ人間関係が明らかになっていく。
舞台はフランス。アラフォーの主人公男性。高校のころ好きだった子が学校を卒業後、教師と出奔。彼女はどこに行ったのか、が最初のミステリー。でも割と早い時点で、二人が出奔してないことがわかる。
人間関係が思いのほか複雑に絡み合っていて、犯人はまあだいたいなんとなくわかるので、それよりも、つながりや関係や彼らの感情の動きに意識が行く。

読んでて登場人物が多いのが曲者で、最初表紙裏に書かれた「主な登場人物」を見返しつつ読んだけど、これの書き方も実は曲者。最後のほうで、ああ、そういうことか、とわかる。

著者は教師を経て作家となり、現在フランスのベストセラー作家らしい。世界でベストセラーという作品を次に読む予定。

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