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☆本#270 刑法第39条「連続殺人鬼 カエル男」中山七里著を読んで

著者は新人賞に応募した際、2作品送った。これがその一つで、もう一つは賞を獲った。そっちのほうが一般受けしそうだったからからでこちらも最終選考に残った作品。ジャンルが違う2作品のうち、こっちは刑事事件もの。
語り手は主に若い刑事。連続殺人、博識な上司や周りとの人間模様、ちょっとありえない暴動、犯人までの3重構造等、本も結構厚い。死体・殺し方は結構エグイのもあった…。

そもそもこの作品を知ったのは、ミステリー系の本を読みたいと思って検索したら、上位に挙がってきたから。結構前の作品なのに。タイトルは改題されたものらしく、確かに改題されたほうがいいと思う。
表紙はカエルが描かれていてユーモアありそうだけど、それより刑法第39条が主軸にあり、考えさせられた。たとえ事件時に心神喪失状態であったとしても、精神が安定してから罪を償うほうが、本人にとってもいいのではと思うけど。

この作品は続編がある。たぶん読む。

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