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☆本#498-9 「ロードサイド・クロス 上下」ジェフリー・ディーヴァー著を読んで

キャサリン・ダンス捜査官シリーズ2作目。
事件解決までの6日間。前作で、入院中死亡した刑事の死因が他殺と判明し、キャサリンの母親に容疑がかかり、その問題も同時進行。一方、前作もキャサリンには出会いがあったけど、今作も。


月曜日。事故が起こったことのないハイウェイで50センチほどの十字架と花束が見つかる。十字架には厚紙がくくりつけられ、青いインクで書かれた日付は明日のもの。

火曜日、車のトランクルームに閉じ込められていた10代の少女タミーが見つかる。車は町はずれの海岸に放置されていて、満潮時に彼女が溺死するよう、放置されていた。キャサリンは、運よく助かった彼女から事情を聴く。途中、嘘をついていることに気付くも、プレッシャーを与えると口を閉ざすのがわかったのでいったん保留。周辺から調査を始める。

浮上した容疑者は、タミーの同級生のトラヴィス。彼は投稿サイトでいじめにあっていた。彼に会いに行くも、その後姿を消す。

ネット調査をするに際し、キャサリンはネットのエキスパートの教授ジョンに依頼。彼と親しくなっていく。

ふたたび、サイトでトラヴィスのいじめに加担していた少女が被害にあい、一方、キャサリンの母親が刑事殺しの容疑で逮捕されることに…。


ライム・シリーズは、知能犯との攻防&どんでん返しが主軸だけど、キャサリンのほうは彼女がシングルマザーという設定からか、どんでん返し+恋愛要素がちらほら。犯人の動機や、キャサリンの恋愛模様も意外な展開を見せる。

巻末に著者の日本訪問記があり、たぶんこれ(「翻訳ミステリー大賞シンジケート」リンク)と同様。



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