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☆本#88 儚いいのち 「平場の月」朝倉かすみ著を読んで

多分書評で興味を持った本だと思うけど、ハッピーエンド好きな人が読んじゃいけないやつだった…。

救いがない…。

儚い…。

目次を見た時は面白そうだと思った。

ミステリー系は最後を見てから読むと言う邪道な読み方をする時があって、これは違うけど書評で読んだ内容を覚えてなかったので、最後を見た。

けど、そんなことしなくても早い段階で結末はわかる。

この作品は山本周五郎賞を獲ったようだけど、彼の小説は教訓的でそれとは少々違う。

個人的な経験から、儀式の中でも葬式で別れを自覚することは大事だと思ってる。葬式は遺族のためのもので実は悲しみを癒やしてくれる。それをすっ飛ばすととても中途半端な状態を残す。

この小説の主人公は、彼女の最後に一緒に過ごせず、会えると思ってたのに会えず…。

やるせない。

唯一の救いは、主人公たちは中年なのでちゃんとしたいことは大体経験してることだ。


次はハッピーエンディングのストーリーを読もう。


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