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映画「タイタニック」を観て

久しぶりに観たら以前とちょっと印象変わった。親の支配下から脱する、娘の自立の話、ローズの旅立ちの話だと。

後半、ボートで避難しようとする間際、ローズは母親に見切りをつけ、ジャックのもとに向かう。で、生き残った後も母親の元へは戻らない。これってなかなか勇気のいることだ。

もう一つ、ローズは生きてる間は伴侶がいるけど、現世を旅立つとその先にはジャックがいる。ふたりの愛は永遠なのだ。

ローズは救助が来た時、ジャックの手を離す。ちょっとひどくないか、と思っていたけど、その前の彼女の行動を考えると、後悔するようなことはしてなかったからできたのかなと気付いた。

ジャックが閉じ込められていたところから救った後、ローズにはボートに乗るチャンスがあった。けど、説得されてボートに乗った後で、考えに考えて、ボートが下降中に再び船に飛び乗って戻った。彼と離れ離れになることを選ばなかったのだ。かなり危険なパフォーマンスだったけど、緊急時に人は意外な力を発揮するというやつだろう。

その後アメリカに着いてから、ローズはしたいことはしている風だったので、そういう意味でも後悔しない人生を過ごしてきたのだと思う。
することはしてきた(結婚後家族もちゃんと大事にしてきた)、だからこそ、死後ジャックの元へ行くという流れがすんなり来る。

最近読んだ記事で、最後の海のシーンは温水プールと知っていたので、二人とも寒い演技上手いなあと冷静に見れた。

主役のふたりは、その後また夫婦役で共演したり、いい友人関係が続いてるようなので、それもなんだか好ましい。



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