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☆本#224 人柄からレシピまで「厨房から台所へ」タサン志麻著を読んで

レシピ本でもあり、著者の家族、料理学校、フランス留学、語学勉強、結婚・夫・子どものことも書かれていて、写真も結構入ってる。

最後の方で編集やライター等関係者に感謝していて、文章はプロが書いたようだけど、そのほうがむしろ客観的に著者について描写されたのではと思う。
著者は自身を不器用だと思っていて、だから仕事には生真面目なほど真摯に向き合い、プライド高く、負けず嫌いで仕事を頑張りすぎて体を壊したり、それでも何をしたいのか模索があり、様々な出会いがあり、結婚や妊娠をきっかけに家政婦となり、今に至る。迷っていも、フランス料理とフランスが好きなことは、料理も語学の勉強もずっとつづけていたことからよくわかる。フランス人との結婚も、この流れ的には納得。相手が15歳年下ってのがある意味すごいけど。

フランス人夫との子どもの扱いに関する違いは、文化の違いで興味深い。相手の家族の複雑な構成も興味深い。

それにしても、料理見習いというか、レストランで働いている料理人はそんなに大変なのか。人気店でも、入ってすぐやめるほどきついって、体力だけじゃなくメンタルななにかあるのかな!?レストランであれだけ働いていてお金がなかったってのは意外だったけど、多分語学とかそういう投資をしていたのかな。
先日、オリンピックの水泳関係のコーチが、今の若い子はすぐ挫けるし、論理的な説明を求めるから、昔ほど厳しくしないようにしている、と話していたけど、料理業界でも今は同様の変化はあるのだろうか。

著者を知ったのは昨年テレビでチョコレートムースだったかを作ってるのを見た時で、簡単そうだったから実際作ってみた。実際は泡立てがちょっと大変だったけど。
もしかすると、伝説の家政婦の記事かそれについての番組で見たかもしれないけど定かではない...。

彼女の料理は材料が身近なものなので、作ってみようかなという気にさせてくれるところがいい。この本でも、オニオンスープやフォンダンショコラは作ってみたい。

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