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☆本#110/111 「ふたつの人生」「異国の出来事」ウィリアム・トレヴァー著を読んで

イーユン・リーのインタビュー記事で知った作家。
この中には彼女が「語り合っている」という短編は残念ながら含まれていない...。

前者はふたつの話、後者は短編集。

前者の最初の話は、端的に言うと好きだったいとこが早逝し、その後精神的に問題のあるひとが暮らすところにそこが無くなるまで31年間暮らしていた人妻が出てくる話。独特の世界観のある話だった...。メンタルに問題があるといってもいうことは一貫している。もうひとつの話は、映画化されてるらしい。マギー・スミス主演で。

短編のほうは可もなく不可もなく。読むタイミングが今じゃなかったのかもしれない。本によっては、読むタイミングってある。
例えば、昨年レイモンド・カーバーの「a small, good thing」のよさがわかった。やっと。
サリンジャーのライ麦に至っては、村上春樹の翻訳版を読んでもはまだよさがわからない。

イーユン・リーが対話してる話は読みたい。この二人の世界観は確かに近いものがある。

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