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新たな職種!オンラインで上手くファシリテーションするコツ

先週は、ありがたくも、毎日のように、オンラインで講演、研修、イベントなどをやらせていただく機会を頂戴致しました。アンケートで「あっという間の1時間半でした!」「元気を注入してもらいました!」というコメントをいただけることが、本当に嬉しかったです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

また最近zoomで研修やイベントを実施してるけど、上手く回せない…というご相談をよくいただきます。

結婚式やイベントだって、司会者で丸っきり印象が違いますよね。それはオンラインでも一緒。

本日は、そんなオンラインでファシリテーションする際に、上手く回せるコツを記載したいと思います。


参加者の積極性を引き出す

◆参加条件:顔出し
参加者がイベントや研修の最中に、zoom画面は開いているものの、別の作業をやっていても、正直分かりません。したがって、イベント当日はzoomのMeetingを利用し、「基本顔出し」を参加条件にしています。もちろんどうしても顔出しが難しいという場合もあると思いますが、それで一定の「見られている」という緊張感を作ることが可能です。

◆オンラインで話せるのは1人だけ
大前提として、zoomなどのオンラインでは、そのタイミングで1人しか話せません。

勉強会1


これだけ人数がいる場面だとして、話している一人が黄色く枠が表示されていますが(今だったら、上段の左から2番目の私)、私一人が話して、他は聞く、というスタイルになっちゃいます。したがって、大人数で話すことは出来ないし、ひそひそ話も出来ません。

◆チャットを上手く使う
さすがに講演中にいきなり手を挙げて質問!というのはしづらいので、チャットにどんどん意見を書き込んでもらって、共同運営者が質問にチャット内で回答していくか、ファシリテーターが途中チャットに回答する時間を設ける、というのが良いです。特に初対面の人達が多いイベントだと、なかなか「質問ありますか~?」といっても、質問はしづらいのが現状です。

◆参加者を当てていく
参加者の立場でも、1時間とか2時間とかオンラインでずっと聞いている、というのは正直しんどいです。なので、
・最初に全員で自己紹介
・講義の途中で画面共有を切って意見を求める
・ブレイクアウトをして少人数でディスカッション 等
こういった「発言をする」というシーンを意図的に作ることで、徐々に参加することが楽しくなっていって、こちらへの集中力が高まります。この人は当てたら良い意見言ってくれそう!という勘を研ぎ澄ましながら、どんどん当てていきましょう。途中で、挙手される空気を作ったら勝ちです。

◆イメージは円卓
オンラインでディスカッションする際に、丁度良い人数は3-4人。最大でも7-8人というのが色々な人数で試してみた個人的感想です。ブレイクアウトルームは、ファシリテーターがその場で操作するのはなかなか難しいので、共同運営者を共同ホストにしておいて、その対応をしてもらうと良いです。


ITリテラシーは必須

私も、参加者としてこれまで様々なオンラインイベントに参加しましたが、ファシリテーターがzoomの機能を分かっているか?という最低限のITリテラシーは必須だなぁと感じます。講師は最悪、分かっていなくても何とかなります。ただ、ファシリテーターや裏方の共同運営者は、zoomの機能を熟知しているかどうか?ということが、スムーズな進行に大きく影響します。

◆使いこなせるようになっておきたいzoom機能
・ブレイクアウトの方法
・画面共有
・画面共有時のポインター
・チャット機能(全体、個別送信)
・ミュート設定
・投票機能
・リアクション機能

是非とも、リハーサルは念入りに!



前のめりに!元気よく!

当たり前ですが、オンラインだと、ファシリテーターや講師の熱量は伝わりづらくなります。なので、以下はもはや、小澤っぽい感じですが、騙されたと思って、やってみてください!笑

◆カメラは下から
「見上げる目線が可愛い」→はい、これは可愛いですね。ただ、オンラインファシリテーターに可愛さは必要ありません。「威厳、プロフェッショナル感、凄そう感」という方が大事なので、カメラは下からで、目線は少し見下ろすような確度で設定するとプロ感が出ます!ただ、あまりにやり過ぎると「偉そう」ってなって逆効果なので、いい塩梅を探してください(笑)

◆上半身はキメキメで
下半身はジャージでもいいのです。ただ、上半身は、とにかくキメキメで!
・ボサボサ頭は論外(清潔感を!)
・長い髪の毛の人は髪をまとめる(清潔感が段違いです!)
・シーンに応じたファッション(ジャケット羽織る、明るめの服装を着る、大きな揺れるピアス…等々)
・化粧はちゃんと。口紅は大袈裟ぐらいで丁度イイ(紅や濃いピンクのルージュを刺すだけで、顔色が全然違います)

◆椅子は浅めに座って前のめり
姿勢は大事です。胡坐をかいているのは、見えないけど感じます。椅子の背もたれに背中をつけることはせず、浅めに座って、画面いっぱいに顔と上半身が映るように、とにかく前のめりにいきましょう!

◆女優を気取れ
「私は女優。今日は舞台」
始まる前に、まずこれを唱えましょう!
・・・嘘です(笑)
ただ、
・間の取り方
・抑揚(声を大きくしたり、小さくしたり)
・参加者の雰囲気を見て、トーン設定
・「ここ注目ですよ!」とか惹きつけるワード
・資料には載っていない小ネタを挟む
・お腹から声を出す
・質問に対する的確すぎる回答 等々
もはやこれは、オンラインだから、ということではないですね。オフラインだって大事なことですが、オンラインだと尚更、空気を作ることが大事です。

◆リアクション大魔王
テレビのワイプをイメージしてください。リアクションは大きめに!
・うんうんうんうん!と大きく頷く
・身振り手振りは大きく大袈裟に!

◆背景はガチャつかない
背景に生活感丸出しだと、少し緊張感がなくなるな、と思われてしまうので、背景は何もない状態、もしくはカッコイイ雰囲気にしましょう。どうしても生活感出ちゃう場合は、仮想背景で設定しましょう。


おまけ:オンラインイベント全体設計

こちらは以前書いておりますので、ご参考になさってください。



元々、司会業や研修講師を生業にされてきた方々は、コロナ影響でお仕事が激減していると聞いています。ただ、これまでのご自身の実績や経験は、必ずや、オンラインでも活かせると思っています。不謹慎かもしれませんが、

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コロナはイベントや研修の未来を創ってくれた
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これまでイベントをオフラインでやっていた場合、その場所に来られる人しか聞くことが出来なった。交通費をかけて、移動時間を使ってその場所に行ってから参加していたものが、オンライン化できたら、それは居る場所関係なく、繋がって、参加することが出来る。それって、すごく素晴らしい未来だと思うんです。イベントの企画やファシリテーションの依頼など、いつでもお気軽にご相談ください。

オンラインファシリテーションの可能性が、もっともっと広がっていくことに貢献していきたいと思っています。

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