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社長プロデュースは広報の重要なミッション~広報としての配慮ポイント~

皆様、こんにちは!ニットの広報コザワです。最近、かき氷活動を再開しまして、先週の土曜・日曜と両日、かき氷を食べてきました!
「かき氷って、夏の食べ物でしょ?」って思っておられる方!チッチッチッそれは大きな勘違いです!かき氷って、そもそも、ただの水。それに、何をトッピングするかで、全くの別物になるわけです!したがって、秋や冬の食べ物を乗せたら、それはもう、れっきとした「秋色のかき氷🌰」になるわけです!
というわけで、栗のかき氷×2つ、かぼちゃのかき氷を食べてきました( *´艸`)もう、最高に幸せでございました!かき氷のPRのお仕事依頼があれば、是非お待ちしていますw

さて、本題です。

企業の認知度を高め、ブランディング戦略を図ることは、広報活動の使命と言っても過言ではありません。(いきなり、真面目か!テンションの差が半端ないわ!汗)
それは、企業としてのメッセージを世の中に向けて発信することから始まります。「何を」「どのように」発信するのかはもちろんのこと、「誰が」発信するのかも効果を左右する重要なポイントです。例えば、会社の社長が、自身の言葉で企業としての考えや想いを語ることで世の中からの共感や理解を得ることは、認知拡大において大きな役割を果たします。

そこで本記事では、企業の認知拡大およびブランディングの一環として、社長自らの発信が効果を現す具体的場面や、広報担当者として意識すべきポイントをご紹介します。
では、行ってみましょう~\(^o^)/

社長の発信がなぜ重要なのか

先述の通り、メディアやイベントなどに、企業の社長が登壇することは、広報活動において重要な役割を担います。企業のトップである社長が、自らの言葉でサービスや商品について語ることで、人々へより想いが届き、心に響くものになるとも思います。

採用イベントについても同様に、企業の社長自らがスピーカーとして出席することで、「採用にかける本気度」を表すことになり、採用結果に結びつきやすくなります。このような理由から、社長の顔や考え方、パーソナリティを広めることは、企業の認知度向上の第一歩になると考えています。

さて、ここからが広報の腕の見せ所です。世の中に対して自社の社長の発信をいかに広めるのか、どのように見せていくのか、というプロデュース力が広報担当者には問われています。

社長の露出が効果的とされる場面3つ

社長が前面に出るべきケースとして、以下の3つが挙げられます。

①メディアによる取材依頼の対応
②イベントへの登壇
③社外・社内イベントへの参加

①メディアの取材対応や②イベント登壇など、外部への発信は言うまでもなく、それに加え、③社内へ向けた発信においても社長自らが企業としての考えを伝えることは、社内ブランディングの観点において重要であるということを意識しておくことが大事ですね。社長のパーソナリティや考えを知ることで、組織としての一体感の醸成が期待できるからです。私自身、社外への社長発信以上に、社員が全員集まるキックオフなどの場での社長メッセージの方が、資料作成やリハーサルなど、念入りに社長と準備をするようにしています。

広報担当者に求められることは、これら3つの機会を積極的に創出することです。受け身の姿勢ではなく、自ら話題を作り出し、社内外含めた世の中に向けてアピールしていく姿勢が必要です。

社長プロデュースのポイント

では、広報担当者が社長をどのようにプロデュースしていけばいいのか、その方法を順を追って詳しく説明します。

【1】社長像を設計する

まずは、企業理念や展開するサービスから、社長像を設計します。例えば、「新進気鋭」で「クレバー」なイメージと「やわらかい」「親しみやすい」イメージでは、丸っきり方向性が違ってきます。

世の中の人に「社長がどう見られたら、会社のイメージ向上につながるのか?」を、広報担当者自身が具体的にイメージしてみてください。その思い描いた社長像を元に、広報戦略を立てていくと良いですね。例えば、「人」や「くらし」にフォーカスした事業を展開している企業の場合、その会社の社長は「クール」より「温かい」印象の方が適しているといった具合です。

具体的にイメージができたら、それをベースに、見た目から話し方までを細かくプロデュースしていきます。

【2】ファッションなどビジュアルにこだわる

「服装までプロデュースするの!?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし社長のファッションをコーディネートすることは、意図した通りのイメージを世の中に定着させるために重要なポイントです。視覚的な情報が人々のイメージ形成に与える影響は絶大です。服装にこだわらない社長であればなおのこと、企業のブランドイメージを守る上でも広報担当者がサポートすることをおすすめします。

例えば、「親しみやすい」「爽やかな」イメージを与えたい場合は、カジュアルかつ清潔感のあるスタイルがおすすめです。丸首のTシャツにジャケット、下はきれいめのジーンズなどです。反対に「クレバー」で「スマート」な社長像を目指す場合は、シックなスーツスタイルでまとめるのが良いですよね。

シーンに応じて、服装のフォーマル度合いを調整することも必要です。当社の例を挙げると、社長は普段、夏はTシャツ+短パンで、冬はニット+Gパンというスタイルなのですが、取材時、夏はジャケット着用or襟付きポロシャツ+スラックス、冬はジャケット必須でお願いしています。

更に、2020年、政府主催の「テレワーク先駆者企業」総務大臣賞に選ばれた際の授賞式での社長の装いは、ダークネイビーのスーツにブルーのネクタイと、爽やかさを意識したものでコーディネートしました。

当社代表の秋沢と総務大臣とのツーショット写真

【3】原稿は社長と一緒に作り込む

設計した社長像を元に、世の中への発信の仕方を考えることも、広報担当者の重要なミッションの一つです。例えば、イベント登壇の際には、スピーチ原稿を一緒に考えるなどの先回りのプロデュースが必要です。

まず、広報担当者がスピーチの大枠を作成します。詳細部分については社長とディスカッションを重ねながらブラッシュアップしていくのが理想です。ここで注意したいのは、広報担当者が原稿を作り込みすぎないことです。誰かの考えた原稿を読むだけでは、聴衆を惹きこむことは難しいでしょう。そのため、必ず社長自身の考えや言葉を盛り込む必要があるのです。

また、当日使用するパワーポイント資料については、広報担当者が作成するのも良いですが、「ここぞ」という重要なイベントの際には、資料作成のプロフェッショナルやデザイナーに依頼しています。

【4】スピーチの練習は念入りに

ここまで来たらあと一息です。社長が自信を持って本番を迎えるためにも、またより多くの人々へ想いが伝わるパフォーマンスにするためにも、事前準備は欠かせません。

登壇資料のメモ欄には、スライドごとの話し方の注意ポイントを記載しておくと便利です。例えば、重要な箇所には「ゆっくりと大きな声で」などのメモを残しておくと、当日も落ち着いて話せます。

会社にとって重要なプレゼンテーションである場合などは、リハーサルを実施。その際には社長のスピーチを録画するのがおすすめです。広報担当者のフィードバックだけではなく、スピーカー本人が客観的に自らを振り返ることができるためです。
更に余裕があれば、聴衆に近しい人に、社長のプレゼンを聴いてもらって、率直に感じたことを言ってもらうことも効果的です。

【5】社長+記者へ質問項目を投げる

メディア取材があるときには、事前に社長に話してほしい内容をまとめて共有。忙しい社長ですから、私はいつも、取材日が決まった日+取材前日にメモを渡して、前日には10分でも会話をするようにしています。そして、イベント登壇と同じく、広報担当者が原稿を作り込みすぎないことが大切です。

メディアさんからの質問項目の指定がない場合には、企業としてアピールしたいポイントを元に、広報担当者が質問項目を作成し、記者さんへ事前に共有しています。相手からの質問を待つだけではなく、メディアさんと一緒に取材現場を作るという姿勢で臨むことが大切です。

忙しい社長に広報活動へ参加してもらうためには、広報の提案力が肝心

基本的に、どの企業の社長も常に忙しくしていることでしょう。それがゆえに、ともすると広報活動に協力的ではない社長もいるかもしれません。そんな社長の負担を少しでも減らしながら、社長に広報活動に参加してもらうため、担当者が工夫すべきポイントを詳しく解説します。

【1】メディアとの交渉

取材対応やイベント登壇などに、社長自らの露出が有効であることは、前述しました。そのためには、メディアの方との交渉段階から広報担当者が意識するポイントがあります。

それは、社長が話す必然性のあるテーマを積極的に提案することです。仮にメディア側からは社長の指名がなかったとしてもです。ただし、やみくもに社長の存在をアピールするのではなく、社長が話すからこそ意義のあることを取材内容として提案することが重要です。私は、大手メディアさんの場合は、100%その提案をしています。

当社を例に挙げると、「副業(複業)人材を対象に取材したい」とメディアから打診があった際には、副業をしているメンバーを何人かピックアップしたうえで、「副業人材を受け入れるにあたっての企業文化のつくり方」をテーマに、社長が話す機会を作ってもらえないかとメディアへ提案をしたことがあります。

副業の「具体的な働き方」については社長ではなく、実際に副業を実践しているメンバーが語った方がよいと思いますが、「企業文化」について語るなら、社長の言葉で話したほうが説得力が増すと考えたからです。

「何を話すか」はもちろん、「誰が話すか」は内容に説得力を持たせる大きな鍵となります。

【2】社長への依頼

メディア取材や登壇が決まれば、次に社長へ依頼(場合によっては説得)が必要です。その際、前面に出ていくことに消極的な社長の場合は特に、広報担当者としての熱量を伝えるだけでは社長の協力を得ることは難しいかもしれません。

大切なのは、「『なぜ』社長自らが前面に出て発信する必要があるのか」を論理的に説明し、心の底から納得してもらうことです。特に、スタートアップ企業の場合は、積極的に社長が前へ出て行って、企業認知を上げていくことが大事だと思っています。

【3】スケジュール調整

メディアと良い関係を構築するために、スピード感は欠かせません。メディアさんから「社長を取材したい」と依頼があったとき、理想は、その場で回答できる状態にしておくことです。

その一つの方法として、社長のスケジュールを、Googleカレンダーなどで広報にも共有してもらい、更には、代表の許可なくスケジュールを押さえることも約束できていれば、メディアとのスケジュール調整がスムーズにできます。

ダブルブッキングを防ぐために、常にGoogleカレンダーのスケジュール表を最新に保つよう社長に念押しすることを心がけておくといいでしょう。できる限り、プライベートな予定も含め、すでに埋まっている時間を常に共有してもらうことで、スケジュールの調整ミスを防止できます。

【4】イベントに向けた準備

前記事でも述べたように、期待する効果を最大限発揮できるよう、メディア出演やイベント登壇の際には、スピーチ原稿を社長と一緒に作り、予行練習を行うと安心です。

また、社長が本番でベストパフォーマンスが出せるよう、前日の社長の体調管理にも気を配りたいところです。例えば、社長が前夜遅くまで仕事をしていたり、会食に出席したりしていた際には、頃合いを見てメッセージを送るなどして、翌日に向けてコンディションを整えられるよう取り計らうといいですね。ウザいと思われるかもしれませんが、取材の時に、顔がパンパンだったり、ぼんやりされちゃったら、広報として頭を抱えることになっちゃいますからね汗

【5】本番当日

さて、いよいよ本番。当日は社長へのリマインドを忘れずに。その際、時間と集合場所に加え、改めて取材の趣旨を簡潔に伝えておくと、話す内容が整理され、社長もスムーズに本番に臨めるでしょう。

本番中に広報担当者にできることは限られています。その中でもできることは、社長の発する言葉に頷き、話しやすい雰囲気を作ることです。登壇など、スピーカーが一方的に話すシーンでは、自分の話が聴衆に響いているかどうか誰でも不安に思うものです。担当者は、社長が自信を持ってスピーチできるような空気感を演出することを心がけましょう。

メディア対応やイベント登壇時の質疑応答では、社長がスムーズに回答できるよう、資料やメモを予め用意しておくと安心です。社長が言葉に詰まったときには、広報担当者が代わりに回答したり、代表の話を要約したりといった柔軟な対応が求められることもあります。広報担当者も、いつでも前に出る心づもりで本番に臨むことが大切ですね。

日頃から社長が広報活動に参加することで得られるメリット

広報担当者が積極的に社長に働きかけ、発信の機会を増やすことで何が得られるのでしょうか。それは主に3つあると考えています。

1つ目は、取材や登壇に慣れていない社長でも、数をこなすことで、スピーチが洗練されることです。
社長が前面に出てメッセージを発するシーンが限られていると、「ここぞ」という重要な局面でも一発勝負で挑むことになります。普段から人前に立つことに慣れておけば、そのようなシーンでも本領を発揮できるでしょう。

2つ目は、積極的に広報活動に巻き込むことで、社長自身がその価値をより実感できる点です。
広報の活動は短期的な定量効果が見えづらいため、なかなか周囲の理解が得られないこともあります。しかし、社長自らがメディア出演などを経て、周りからの反響を感じる機会があれば、少なくとも定性的には広報活動のインパクトを知ってもらうことができます。

3つ目は、広報活動の成果として、採用にも良い影響があるということです。
より多くの人にメッセージが届けば、応募人数が増えるだけでなく、応募者の質の向上も期待できます。社長自身が自社のビジョンや求める人材像を語ることが、採用の観点でも良い効果を発揮できると思います。

広報では中長期的な目線を持つことが大切

広報担当者として重要な視点は、中長期的な目線で企業の価値を上げていくという心構えです。広報活動は、成果がすぐに表れるものではありません。しかし、中長期的な視点で見れば、広報活動を通じて企業やサービスの認知度を高めることで、間接的にリード獲得や応募にもつながります。その効果を最大化するためにも、社長自らによるメッセージ発信が大切だと考えています。

広報を通じて世界を変えに行きましょうー\(^o^)/

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今後のイベント

以下の通り、開催予定です!Twitterでお知らせします!

●10/20(木)12:00-12:45
 →帰ってきた!「はじめての広報がやるべき10のこと」セミナー
  ※質疑応答多めで行きます!再度の参加もOKです!

●10/27(木)12:00-13:00
 →広報つながり会
  テーマ:自己紹介+挑戦してきた&挑戦していることを共有会


広報活動にお悩みの方いらしたら、いつでもお気軽にご連絡ください!ご相談乗ります!また「noteやVoicyで、こんなこと発信して!」というご要望あれば、TwitterでDMください(^^♪

本日は以上です!最後まで読んでいただいてありがとうございましたm(__)m

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