髪の悩み、シャンプーを変えてみた
後ろでひとつ結びにしている人を見ると、束ねた髪の量が気になって目が離せない。髪の束が太い人が羨ましいのだ。
幼いころからブラッシングをする度に絡まってプツプツと切れてしまうほど細くてくせっ毛で、毛量の少ない私の悩みはシャンプーだった。
特に乾燥する季節には静電気がパチパチッと痛いから、洗った髪を乾かすのが嫌いでしょうがなかった。
そんな幼い日の私は放っておくと１週間でも髪を洗わずにいられたのだが、まわりの方々から色々とご指摘やご指導が入るので、不本意ながらも仕方なく渋々髪を洗わされていた。
子供のころは親が買って置いてある家のシャンプー（確かコープさんの石鹸シャンプー）を使っていたが、１０代にもなるといっちょ前にオシャレ心が芽生え、良き香りのするシャンプーとか、次から次へと発売される新商品のシャンプーを買って使いはじめるようになる。
特によくリピして使っていたのは、キョンキョンがCMに出ていたスーパーマイルドシャンプー。軽い泡立ちで、乙女心をくすぐるあの香りが大好きだった。
キョンキョンのシャンプーを使うようになった１０代も中頃に入ると２日置きに髪を洗うようになり、その習慣は今でも続いている。ムースやジェルなどの整髪料を使ったらさすがに当日中に洗って落とさないと気持ちが悪いけど、普段は使わないので２日置きの洗髪で特に問題はない。
海外で暮らすようになって、まわりの女性たちから４、５日髪を洗わないのは普通だと聞いて少しは驚いたが、さもありなん、とも感じていた。洗ってすぐのサラサラの髪は静電気が起きやすいけど、１日置いた髪はしっとりとまとまりがよくなり静電気も起こりずらくなるのを知っていたからだ。
本人や近しい人たちが気にならなければそんな頻繁に髪を洗う必要はない。ただ私の頭皮の問題として、３日目くらいからベトつきが気になり始めてボリュームダウンしてしまうので２日置きの洗髪がちょうど良い。
だってボリュームダウンすると、髪が輪郭と同一化して『どんぐりちゃん』（誰やねん！）みたいになってしまうから。。。
逆に毎日洗うと頭皮の乾燥がヤバイ。パッサパサでカサついて痒くなる。
海外で暮らし始めてからはキョンキョンのシャンプーはではなく、現地のスーパーで手に入る手頃なものを愛用していた。アメリカにいた頃はボリュームを出す効果があるものを、フランスに住み始めてからはダメージケアを重視したものを選んで使っていた。
ところが年々、年齢を重ねるごとに抜け毛が気になるようになる。髪の分け目から見える地肌の色が気になってしょーがない。後ろでひとつに束ねる髪の量も年々ますます細くなっている、ような気がする。。。
そんな時に思い出したのは昔ある人に言われた何気ない言葉。
「爪も髪もたんぱく質よ」
そう、たんぱく質！
私は自炊でほとんど肉を使わない。日本でよく食べていた大豆製品もフランスでは気軽に安価では購入できないので、たまにしか食べない。
もちろん、ホルモンのバランスとか元々の体質とか、原因は多岐に渡るだろう。だけどそれでも何にしろ、私のカラダは私が食べたもので出来ている。
だから髪が抜けるならたんぱく質を取らなきゃ！なのだ。
以降、苦手だった卵を食べるようにした。一日一卵。乳製品は食べ過ぎるとお腹を壊すので控えめに。調理が苦手でも鶏肉や豚肉を極力取り入れるようにする。
そうやっても抜け毛は減ったり減らなかったりと劇的な変化はないが、現状維持に繋がっているような気はする。たんぱく質を摂取したからと言って、それが全て健康的な髪として生まれ変わってくれるなんて都合の良いことにはならないってことだ。
劇的な効果はないけれど、継続は力なり、という言葉を信じてたんぱく質生活は続けている。そして最近、ついにシャンプーを変えてみた。スーパーで売っているものではなくて、薬局で売ってるものに。先ずはクロラーヌの細くて抜けやすい髪用のシャンプーを試してみることに。強い髪を育てる効果があるらしい。
初めて使った時に驚いたのは、泡立たないこと。いつものようにシャンプーを手に取って頭につけてゴシゴシしても全然泡立たないどころかキシキシギシギシするばかり。髪が絡むから普段よりも抜け毛が多くなった気がした。
恐る恐るの２回目は、束ねた髪の毛先で泡立ててから頭全体に広げてみた。
よし。上手くいった。抜け毛も少ない。
３回目、４回目と使い続けて行くうちに、普段通りに洗ってもちゃんとキレイに泡立つようになった。今では髪の根元からしっかり泡立っている。最初のキシキシは何だったのだろう？
とりあえずこれ一本使い切ってみてからリピありかなしか決めようと思っている。最初の２～３回目まではキシミが酷かったので絶対にリピなし！って思っていたけど、最近では目に見えてアホ毛が減ったし髪の状態も健康そうに見えるから、リピっていいかも～って思ってる。
毛量が増えたら少し伸ばして憧れのポニーテールなんてしてみちゃったりしよっかな。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？