なぜスタバのコーヒーが激マズだったのか
コーヒーショップの世界的チェーン店であり、独自のブレンドで焙煎した豆も売っているあの天下のスタバのコーヒーが不味いなんてありえない!
そう思って当然。私もそう信じて疑っていなかった。
味の好みはあれど、「激マズ」と表現するなんてよっぽどのこと。そう、ほんとうにそのよっぽどなくらいに激マズいコーヒーをスタバで出されてしまったのだ。
私は普段コーヒーを飲まない。だからスターバックスコーヒーにもほとんど行ったことがない。それがこの前、店の前を通りかかった時に、冬限定のドリンクの広告写真を見てどうしても行きたくなった。
だが、山高くホイップクリームの乗せられた高カロリーな飲み物を飲みたいタイミングでスタバ付近にいることがなく、飲むチャンスがなかなか来ない。
いつか機会があれば絶対にスタバへ行こう!
そう心の片隅で想いを募らせていたある日、いよいよスタバチャレンジのタイミングが訪れた。
夫と軽くランチをした後、甘いものが食べたいがヨーグルトやお菓子の気分ではない。そんなグッドなタイミングでスタバが目に入った。ここぞよ!とばかりに店内へ。
私は狙っていた季節限定のホットチョコレートを。夫はジンジャーラテを注文した。もちろんホイップクリームが乗ったやつ。
半ば興奮気味で注文をしたが、落ち着いて店内を見渡すと混雑はしていないが座席はほぼ埋め尽くされている。長細いカウンターの後ろには店員さんが2人、え?2人?
通常なら4~5人はいるであろう長~いカウンターの後ろには、レジのところに1名、受け渡しカウンターのところに1名の合計2名がテキパキと仕事をこなしていた。
以前、もう1年以上も前のことだが、別のもっと小さい店舗で注文した時はカウンターの後ろで5人は働いていた。
フランスにはカフェが沢山ある。飲みたければどこででもすぐにコーヒーが飲める環境だ。そんな中でスタバはフレーバーや見た目のインパクト、それにテイクアウトが出来るニューヨークスタイルをゴリ押ししてフランスに進出してきた。
不味いものを出せばすぐに客が離れてしまう、そんなコーヒー激戦区であるフランス。そう、スタバは常に及第点を取っていなければフランスでの店舗展開は難しい立場にいた。
なのになぜ?激マズコーヒーが出されてしまったのか?
まず、注文時に名前を伝えたにもかかわらず、商品が出来ても呼ばれない。受け渡しのカウンターに並べて置かれているのを勝手に持って行くスタイルだった。
ふむ。
受け取りカウンターで見張っていないと自分の飲み物が他人に取られるかもしれない。。。
注文されたコーヒーを作っているお兄さんはテンテコマイしている風には見えないが、常にオーダーがあるのでずっとひとりでコーヒーを作り続けている。
お客さんを確認して手渡しする余裕がないのだろうか?
昨今の物価上昇にもかかわらず、スタバのコーヒーの値段は以前とそれほど変わらない。元々高かったからそれ以上値上げが出来ないのかもしれない。
そこで人員削減を実行したのだろう。多分そうだ。そうに違いない。経費で最も高いのは人件費だと聞いたことがある。人件費を削って生き残ろうとしているのかもしれない。
そうでなければ、あのカウンターの広さで店員2名は少なすぎやしないか?
店内の座席はざっと見て30席ほど。外のテラス席も同じくらいあるから計60席ほどの店舗だ。テイクアウトの客だっている。
でもまあ時間的に考えて、他の店員が昼休憩に出ていた可能性もあるので、人手が足りなくて不味いコーヒーしか作れなかったと決めつける訳にはいかない。
私が注文したホットチョコレートは一口飲んだ瞬間から薄かった。一応チョコレートの味はするが、コクがない。ただただ薄いチョコ風味のドリンクだった。しかもぬるい。
夫の方を見るとものすごく苦い顔をしていた。
どしたん?
こんなまずいコーヒー、初めて飲んだ。。。
え?どれどれ?
夫のカップを取って飲んでみると、まず苦い。苦みが際立っているのはコーヒーの味が薄いから。コーヒー風味の苦いお湯?
ラテってもっと濃いいコーヒーの味がするものじゃなかったっけ?
察するに、コーヒーの粉を使いまわししているのではないか?2番煎じ的な?そんな出がらしの味がする。
私のホットチョコレートは明らかにチョコの量が少ない味。
こちらも経費削減なのか?それともお兄さんが分量を間違えたのか?
ここまで不味いものを提供されたら普通はクレームのひとつでも入れたくなるものだが、広いカウンターの後ろに2名しかいない店員のどちらにもなんだか話しかけづらい雰囲気が漂っているし、詫びて2杯目を渡されても困る。逆に「こっちは2人で一生懸命やってんだよ!」って文句を言われそうな感じもしたし。
結局何も言わずに店を後にした。
スタバだからって安心してはいけない。従業員の労働環境やその日のムードでエライ不味いもん出されることがあるので要注意なのだ。
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