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過去の自分の本心と向き合った時、人は楽になる

過去のトラウマと仲直りする方法

過去にいじめを受けていた人や家庭環境に問題があり家族とのトラウマがある人は大人になっても、辛さを引きずっている場合が多いです。

とくにまだ心が大人になりきれていない幼い時の傷はなかなか解消はできません。残りやすい。

私自身、実際に母親が出て行ったトラウマで人間不信になったり、大人になってからそのトラウマから、人に対し些細なことで怒りが湧いてきたりすることがありました。

でも、最近その苦しさから解き放たれることがありました。

それは、過去の自分の本心と向き合って、自分が本当はどうしたかったのか知ったからです。

「あの時、傷ついた自分とは一体何だったんだろう?」

それを根本的に思い出し、思い出し、辛くても考える作業をしました。

そして、自分の考えた過去をとにかく周りの人や専門家に話しまくった。話して話して話して、終わりのないくらい話したんです。

そうすると、私の本心がはっきりと見えてきて、楽になったんです。

終わりが無いからこそ話そう

辛い話には終わりがありません。

話しても話してもキリがないくらい、それくらい辛い記憶というのは切り離せないものなんです。

でも、仲直りすることはできます。仲直りとは過去の辛い記憶を自分で受け止めて、自分で癒してあげることです。

どんなに相手が悪いと思っていても、相手をどうにかすることは場合によりますがそんなに簡単ではありません。

ただ、自分の中の気持ちの整理はいくらでもしてあげることができます。そして、自分の中の辛い気持ちをわかってあげて、どう対処してあげるのかは自分にしかできないことです。

しかし、それは簡単ではないのです。

だからこそ、私は心療内科の先生やカウンセラーの先生、カウンセラーの旦那に頼って、これでもかこれでもかと言えるほど、終わりの見えないくらい自分の過去を話し、過去と向き合う作業を今日まで続けるようにしています。

発達障害があってもなくても、過去の自分を整理するというのは大変な作業です。頭の整理をたくさんしなければいけません。正直その辺の仕事よりも大変です。今の自分の気持ち、過去、未来、不安を整理しわかりやすく整えるというのは専門家の力があるとぐっと楽になります。

そして、人に話せば話すほど、自分でも自分の気持ちに気が付くことができます。

私の母の例

私の母は十年以上前に家から突然出て行き戻ってきませんでした。

でも、今は連絡を取っているし、和解しました。

しかし、和解には十年ほどかかりました。私は母に対して腹が立って仕方ない時もあったし、なんで出て行ったんだって悲しい時期もあったからです。どうしてこんなに腹が立つのか悲しいのかもよくわからない時もあった。だって、母はなんにも私にその十年言ってくれなかったから。私の話も聞いてくれなかったから。だから怒りと悲しみで溢れてしまった。

この悲しみや怒りは本当は「母と対等に話し合いたい」「昔のことを謝って欲しい」「一緒にいて欲しかった」そこから来ているんですが、怒りや悲しみに支配された私はそれがなんなのかずっとわかりませんでした。

母は出て行ったことを「自分の親が私にいろんなことを押し付けて育てたせいだ」とか「両親を恨んでいる」とか、怒りの気持ちばかり私に訴えて話になりませんでした。私にとっては何のことだかわかりません。「家事ができなかったことは、出て行ったのは親のせいなんだ」そう訴えるのです。

母にとっては親がトラウマで、そのせいで前へ進めていなかったんです。

でも、最近私はその母の声を聞くようにしたんです。「なんでそんなに親を恨むの?」「過去の自分に何があったの?」と。

すると、「親の育て方が酷いから自分がこうなったんだ」とただただ訴えるわけです。

だから、「その過去を専門家に相談して、向き合ってみたら?もっと細かいことちゃんと思い出して向き合ってみようよ」と私はお願いしました。私には母の細かい過去のことをカウンセラーではないのでこれ以上処理できないと思ったからです。

すると、一年ほど経って母は別人のように生まれ変わりました。私の話は「うんうん」と一生懸命聞くようになったし、私の気持ちを大切にしてくれるようになりました。そして、過去のことをたくさん話して和解ができました。過去のことを話しても「(母の)親のせいだ!」と怒ることも無くなりました。

和解した時には私自身も母に対し「私の辛いこの気持ちは母にわかって欲しかっただけだったんだな」「話を聞いてくれないから辛かったんだな」「出ていったトラウマは本当は母に話を聞いて欲しかっただけで、わかってくれたら解消されるんだな」と感じることができ楽になりました。

そして、母はと言うと最近、過去の自分と対峙して分かったことがあったそうです。私はある日こう電話で言われました。

「私は親に期待されて、厳しく育てられた。だから今、認められたくて頑張ってしまう。いつか親は認めてくれるんだって信じてしまう。親に何か言われれば大きくへこむし、褒められれば嬉しい。失敗すれば親のせいにしたい。でも頑張っても頑張っても上手くいかないし、誰も認めてくれない。本当は自分で自分を認められるようにならなければいけない。それがわかったの」

「そして、私自身の親に認めて欲しいって気持ちを親のせいにしてたみたい。でも、そんなに親がすぐそれを理解出来るかって言ったら違うし、簡単にできることじゃないもんね。自分で考えてこの気持ちを親に正直に気持ちを伝えない限り楽にならないもんね。とりあえず、そういう自分の根本的な気持ちを知って少し楽になったんだ。そしたら周りの人の気持ちも見えたの」

私が母と喧嘩し、喧嘩し、喧嘩し、ひたすら喧嘩したのは、話が通じず辛かったから。でも初めて母が専門家の力を借りて過去の気持ちと対峙し、本心を教えてくれました。

私はそこでスッと心が軽くなった。

また、私の過去も母に認めて欲しいと願って辛かっただけなことに気が付けた。だから、母に「私もあなたに認めて欲しかったし理解してほしくて怒っていただけなんだよ」と伝えることができました。

時間がかかるけれど、向き合うって大切だなと思いました。人が抱える辛さには過去の自分の経験や気持ちが大きく影響しているのですね。だからこそ、過去とも向き合い続けなければいけない。

自分の過去の気持ちを認めて、いまどうしてこんなに辛いのか理解してあげることで、本当に自分がすべきことが見えてくることもあります。

母はその後両親に「自分は認めて欲しくて辛かっただけなんだ」と話せたそうです。そして、親とも和解ができました。離婚したことも、失敗したことも、過去の経験から親のせいにひたすらして生きていたけれど、これからは「どうしてこんなきもちになるんだろう?」と考えることができるようになったので、私ともたくさん話すことができそうです。

どうして傷ついたのか考えよう

過去を思い出すのはとってもつらいこと。

でも、「辛い」のまま放置しているとその傷は残ったままです。残ったままだとその傷口を広げないように無意識にムキになって相手を怒ってしまったりしまったり、トラウマからマイナスなことが無くてもちょっとしたきっかけから似たような場面を思い出し苦しくなることがあります。

私はその「辛い」には「本当の自分の気持ち」がまだまだたくさん隠れていたんだなと大人になってわかりました。そこに気が付けないからわからないまま、怒りの感情で隠してしまったり、苦しさを増やしてしまいやすかったりする。

誰かに何かを言われて傷ついたのも、その言葉を言われたからじゃなくて「仲良くしたかったから」とか「本当は私も一緒にいたかった」とか「相手に期待していたから」とか「自分が許せなかったから」とか……自分の気持ちから相手に強く辛いという感情を抱いている場合もあるのです。

もちろん、相手が酷いことをすれば酷いし、相手の責任もあります。でも、もう過去には戻れませんし相手をどうにかすることはできません。

でも、唯一できることはあなたの中に残っている過去の本当の気持ちに気が付いて、あなた自身が「あの時の自分にどう声を掛けてあげたら楽になるのかな」と過去に戻り自分を癒してあげることだと思います。

自分を癒せるのは自分しかいない

自分を癒せるのは自分しかいません。自分の中の気持ちは自分の中にしか眠っていません。相手の中には相手の気持ちしか残っていないから。

でも、頑張って過去の自分の気持ちを知ろうとしたり、思い出す作業をしても辛くて出来なかったり、上手く整理できなくて混乱してしまうことはたくさんあるものです。

そこで私は心療内科やカウンセラーを利用し、とにかくたくさん過去を話して一緒に考える努力をして欲しいなと思います。

辛い記憶には本当に終わりがありません。話しても話してもキリがありません。正直ずっと話せてしまうものです。でもそれでいいのです。

どんなに同じ話であっても、同じ辛いであっても、専門家になら何度も話したっていい。その何度も話すことに意味があるのです。

そして、何度も話すことで本当の自分が見つかります。自分を見つけることができれば人は前へ進めます。正直になって周りの人に自分を表現できるようにもなります。自分を知る為にも私は心療内科やカウンセラーを利用し、話し続けるということを辞めないで欲しいと思っています。

▽大切に生きるをテーマに執筆中▽

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