【読書記録】子どもが欲しい、という気持ちが欲しい
「女性が気軽に助産師とお話できる場をつくりたいので、今のモヤモヤだったり助産師に聞いてみたいことなどある方はヒアリングさせてもらえませんか?」
所属するオンラインスクールSHElikesのコミュニティイベントで、サービスを作っていくはじめの段階として、思い切ってご自身のお話を聞かせてくれる方を募集してみた。
すると、そのイベントきっかけでお話してくれる方に出会えたのです!noteを読んで声をかけてくださった方もいてめちゃくちゃ嬉しい!(感謝…!!嬉しい!!発信大事!)
そして、1人のシーメイトさんが「こんな本もあるので、もし参考になれば」とご紹介してくださったのが、鮎川まきさんの「子どもが欲しい、という気持ちが欲しい」というエッセイです。
タイトルからして「絶対読みたい…!」と思い、すぐ購入しました。
そして本日読ませていただいたんですが、もうね、すごい。こんな本あったのかと。もっと早く私もこういう話が聞きたかった!!!
まえがきに書かれていた、
という部分に、とてもまっすぐで、真剣にこの問題と向き合っている人なんだろうなと感じました。
そして、鮎川さんの素晴らしいところは、「産む・産まないの選択をすでにした人や子どもを攻撃する内容にならないように」と最大限の配慮をされているところ。
立場が違う人同士だと、つい言葉が強くなってしまったり、自分の意図と違う受け取り方をされてしまったり、難しい場面も日々の中にはたくさんあると思う。
でも、この本では本当に様々な立場の人に対して配慮をして書かれたんだなということが伝わってきた。
先ほど、「私もこういう話が聞きたかった!」と書いたのだけど、私自身は「子どもが欲しくて産んだ」人だけど、助産師としての私は「子どもを持つか持たないかは、それぞれの女性が決める権利があるからどちらでもいい」と思っている。
だから、本人の意思で「産まない」選択をした人はそれで良い。
でも、おそらく悩んだり、困っているのは「どちらも選べずにいる」人たちなんだと気づいた。
この本を読んで「同じように感じている人がいた!」と救われる人もたくさんいると思う。
こんな風に悩んでいて、かといってそれって病院にわざわざ相談しにいくかというとそうではないんだろうなとも感じる。
でも、助産師としては絶対絶対知っておいた方がいい女性の感情のはず。
こういう人たちの体験や想いを知ることで、専門職としてできることのヒントが得られるかもしれない、とも思った。
病棟で働いていた時のことを思い出すと、
「子どもが好きではないのに子育てできるか心配」
「妊娠するつもりはなかったので戸惑っています」
という声もたくさん聞きました。
「子どもがほしい→妊娠」の流れではなく「結果的に妊娠してしまった」という人も世の中にはたくさんいます(そういう人たちを責める意図はありません。事実としてある、というだけの話です)
だから、もっとたくさんの人の考えていることが知りたい。
皆さんのどんな心の声も受け止められるようになりたい。
今はそう考えています。
ご紹介した鮎川まきさんのエッセイの一部はnoteでも読めるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
妊娠・出産・子育てをするか悩んでいる人はぜひ!▼
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