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ジェネラリストの葛藤と“手に職“問題

守備範囲が広く浅いジェネラリストの私。
専門性の高いスキルを必要としていた仕事をやってきたわけではなく、関わる業界や分野もまとまっているようで広い。資格もなければ、一人で何かを作れる職人でもない。“手に職“的なものが重宝される風潮のある今、特に「これ一本!」って言えるものがない自分に対して不安を感じていた。

その不安は、仕事や事業に行き詰まると、毎度押し寄せてくる。

「何か資格取った方がいいかな、、、?」
「プログラミングとか学んだ方がいいかな、、、?」と。

***

そんな定期的に訪れる不安は、ついこの間もやってきて。

それもあって自分の棚卸しをしていたら、ふと印刷会社の新人のとき教えてもらったことを思い出した。

「自分は別にすごくなくていい。できなくていい。
誰に聞けばそれを解決できるかを知っていて、
そういう人を如何に多く増やせるかだよ。
それが僕の思う“仕事ができる人“だな。」

配属先で仕事見学をぐるぐるしていたとき、たまたま同じ大学出身で歳の近い先輩との会話でのこと。(原文ママではないが、多分こんな感じのこと言っていた)

雑談の中での話だったが、この言葉は印象的で、もしかしたら私の「仕事」という価値観はここを起点にカタチになったのかもしれない。

***

会社員時代、あの言葉があったおかげで私は印刷会社でものづくりの仕事をすることができた。
ものづくりは一人ではできなくて、各工程のスペシャリストたちがパフォーマンスを発揮することで、より良いものが造り出されていく。
一人で解決する必要はないし、そもそも一人じゃ解決できない。

自分で事業をやる時だって同じこと。
私ができなくたっていい。

「適切な時に、適切な人に、適切な解決法を」

これぞジェネラリストの本領発揮であり、多分それが私の得意なことであり、磨くべきことであり、“手に職“なんだろう。


あの言葉を教えてくれた先輩には、本当に感謝である。
お互い会社を辞めてしまって直接言えないので、ここでお礼を…(届け!笑)

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