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日本人ということ私ということ

もう5月も中旬で日本は夏が目の前に迫っていることだろう。
こちらアイスランド、やっと春の兆しが見えてきた!

最近のアップデートは、アイスランド人の彼と結婚したことと1年間のアイスランド語コースを修了したこと、そして大学の地学のコースに入れないことが決まったことと、今年の秋からはまたアイスランド語を続けつつ仕事をやっていくということ。地学はまた来年狙う!いやあ、ここ数ヶ月は目まぐるしかったな。

その中でも年が明けてからこの数ヶ月はヨーロッパ出身の気が合う友だちができて、その子たちといろいろな場所に行けたのが良い思い出。お国柄の違いとか、自己主張という性格の違いをお互いに見られて今までにない経験になった。

5月の期末テストが終了したその当日にレイキャヴィックを出てヴェストマン諸島というアイスランド南側の島トリップを敢行!日数は3泊4日。島での観光は丸2日間。メンバーは私とドイツ出身、フィンランド出身の女子3人。みんな同世代で2人は交換留学生。

ここで、おそらく多くの人が日本人とドイツ人が一緒になればさぞ計画されたスケジュールの旅がおくれるに違いないと思うでしょう。否。それが私は旅で計画を立てるという気質を見事に捨て去ってしまっていて全く計画が立てられない。要するに、行き当たりばったりの超柔軟フレキシブル人間なのです!!そこに気楽なフィンランド人が混ざるとまあ面白いほど計画が立てられない!ドイツ人の子が必死に頑張って1日の計画をしようと案を次から次へと出してくれるのに、私たち2人はそれは後から決めよう当日決めようと先延ばし。よく頑張ってくれたよ、ドイツ人の友よ。

そしてこのドイツ人とフィンランド人のやりたいことがまあ合わないこと。(そもそも宿以外何も決めていなかったので次の日のプランを前日の夜に始める)
例) ド: 私はここのハイキングに行きたいけどどう?
      フィ: いやー疲れるから行きたくないから私はこのツアーに参加する
      … 私どうしようね?じゃあ明日の朝起きれたらハイキング一緒に行くわ!無理そうだったらツアー参加する!

結局2日間の滞在のうち1日に3回くらいはこの2人のどちらかが別行動をするということがあり、今思えば自己主張と個人主義のヨーロッパ文化を2人から学ぶような機会だった。当の私は中間というかその時に私が行きたい方を取るという美味しい役どころ。別にこの別行動で仲が険悪になることは全くなく、じゃあまた後でーみたいな感じだったからとても気持ちが良い。(私が運転手だったので私に行き先の決定権を委ねられるときは困った)

私は会社勤めをしたことがないからビジネスでの日本人を知らないけれど、なんとなく日本人というのは仲介がうまかったり、間を突くのに長けている気がする。それは空気を読む文化だったり、察する文化だったり日本人の気質として自然に身についていること。自己主張が大事だと言われている世の中だけれど、これは日本人として誇って良いことだと思う。もちろん自己主張は必要、でもどこかで必ず折衷案は必要になってくるわけで、その時に"良い空気の読み方"ができれば日本人としての強みでやっていける気がする。(果たしてそれを自分ができているのかは分からないけれど)

出身地なんて関係なく気の合う友だちは見つかるし、その子たち時間を共にするとなぜか自分のことと日本のことが見えてくるのだから面白い。

フィンランドの友に一度聞いたことがある、
私: 「ーー(ドイツ人)はしっかりしてるよね、さすがドイツやと思うけど、私ちゃんと日本人ぽく見えてる?」
フィ:「全然見えない」
私: 「はて?」










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